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8月12日(水)-パート2


8月12日(水)-パート2

サンライズ瀬戸、旅行記パート1

…夜の10時だというのに、まだ明かりが煌々とともる大都会、東京。
こんな時間でも、東京駅はまだ、まぶしいくらいに明かりがともり、帰宅する人、まだ帰らない人、多くの人が喧騒の中を行き交っている。
その東京駅の中にポツンと、隔離されたように静かな空間がある。

9番線、10番線の、長距離列車用ホーム。
これから遠くまで旅立つ人、家族連れのみに許されたホームだ。
周囲の雑踏ホームとは違い、音は静かだが、人それぞれ、楽しみに、期待に胸を膨らませる、そんな高揚したムードが漂っている。
親子の顔は、眠さの中にも明るさが満杯。

そんな幸せ一杯のホームに、静かにサンライズは入線してきた。
列車は静かだが、放送がけたたましい。

「列車が入ります。ホームの端に近づかないでください!写真を撮っている人、注意してください!!!」

みな、この瞬間を待ちわびていた。
大音量で制止しない限り、ホームにまで落ちそうなくらいに乗り出して写真を撮っている。

それくらい魅力的な寝台特急サンライズ。
いよいよだ。

……

こんな感じの旅行記を、ずーーと昔に書いてました。
中学の頃かな。
鉄道マニア、といよりは、路線マニアで旅行好き。
「○○線」というふうに区切って、旅行記を書くことに熱中していたのがつい最近のよう。
なので「○○線」という区切りには詳しい。

たとえば、

京浜東北線という線は存在しない。
総武線の始発は中野でも新宿でもなく、御茶ノ水。
山手線の始発は田端。

無駄なカルトです。


では、旅行記。

おもちゃを買ってもらって満足気の子供といっしょに東京駅に着いたのは、午後9時半。お子様は、さすがに眠そう。
ベンチに座って、トロンとしている。
周囲には、同じような親子が多数。

しかし、サンライズ瀬戸(←画像リンク)が入線した瞬間、、

覚醒!

親子ともども覚醒!

実物は違う。
テレビとは違う。写真とは違う。
大きい、きれい、輝いている。

わくわくテカテカしながら、写真を撮って、急いで乗車。

外にいる時間がもったいない。
早く乗れっ!

僕たちの部屋はB寝台個室シングル。
寝台料金7000円。
他に、A寝台、B寝台ツインもあるが、さすがに満員。B個室シングルが部屋数が最多で取れやすい。
寝台以外にも、「のびのびシート」という「指定席」扱いの切符もある。寝台料金不要なので、かなりお得。

早速、われらの個室へ。

広い!きれい!明るい!

線路と平行に配置されたベッドは、広さ1畳強。
足元に荷物スペースと、小机。
え?狭い?
寝台列車で、この広さなら文句を言ってはいけない。
というか、大人一人なら文句は出ないと思う。

そして、窓もベッドと同じくらいに大きい。
見晴らし最高!と言いたいが、ちょっと注意。

サンライズは2階建て列車。
僕たちは1階席。窓は、ホームの足元すれすれにある。
そこから、外をのぞいたら…上を見上げたら…
駅に停車中は、迷惑条例に抵触しそうで、外を見ることができない。
ま、見てもいいんだけど。

発車までの時間は忙しい。
電車が止まっている間に、子供をトイレに連れて行き、
パジャマに着替えさせ、飲み物を購入して、、

ちなみに、部屋のドアは、ナンバーキー。
今では当たり前だけど、一昔前には考えられなかった。

用を済ませて、部屋に戻ると同時に列車は出発。
2200 東京駅を発車。


さて、夜の景色を眺めて楽しもう、
と思ったら…

「お父さん、これ開けて。遊ぼう。」
さっき買ったばかりのおもちゃを早速開けろと言う。
4歳児の辞書に「明日まで我慢」という言葉はない。

いいよ、遊ぼう。

パトライナーゼロツーという3両編成の架空のパトカー電車。
あちこちのドアが開き、隊員を乗り降りさせられる。
隊員は20だか30種類存在し、それぞれおもちゃの顔が違う。
子供は当然、それらすべてを把握しているわけで、
「これはヒカリ隊員だね」とのこと。

セットになっているレールも組み立てる。
複線レールの周回コースだ。広げると、ちょうどベッドと同じ大きさ。

ちょうどいい!

って、レールを広げたら、僕らの座る場所がないよ。

サンライズの豪華ベッドの中央にプラレールが広がり、
壁際に小さくなって座る親子の図のできあがり。

狭い。
さすがに狭い。。。。

プラレールと奮闘中にも外の景色が流れる。
ゲーセンのネオンがキラキラ明るい。
まだまだゲーセン時間だもんね、うらやましい。

1時間くらい遊ぶんでいると、子供の位置エネルギーがだんだんと低くなる。
だんだん、ベッドに寝転がる。

そりゃ眠いよ。もう11時だもん。
プラレールを片付けて、歯磨きをして、おやすみなさい。

あっという間に眠りについた子供の脇で、窓から外を眺める。
少しくらい車窓を楽しもう。せっかくのサンライズだから。

とはいえ、、、
横浜とか、小田原とか、、しかも真っ暗だから、、、
見たことのあるネオン。有名なパチンコ屋、ファミレス、電気屋など、いつも見ているような光景がつづく。
でも、これが寝台列車の車窓。
しばし、ご満悦。

車内はどちらかというと寒い。
狭い空間にエアコンがヒューヒュー。
で、エアコンを止めると、、、、じめぇぇぇっぇえと熱い。
こればかりは仕方ない。
エアコンと奮闘しながら、多少睡眠不足で日付変更線。


by akogarehotel | 2009-08-20 19:14 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

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