平成23年10月28日(金)その2  ガットゥーゾさんの麻痺、補足

平成23年10月28日(金)その2  ガットゥーゾさんの麻痺、補足

図臼さんからの情報や、ちょこっとググッた話から追加。

「9月のラツィオ戦で急に症状出現。イブラが4人に見えた。乗り物酔いな感じ。」
「ボツリヌストキシンを注射」
「復帰意欲あり」

外転神経麻痺は、急性と慢性で対応が違います。

急性、つまり急に発症したものなら、原因究明。
外傷、脳腫瘍などで積極的に手術をすることもあるが、しばらく放置しておいて治るものもある。

慢性、つまり何年も前からのものなら、基本的には何もしない。
が、手術せざるを得ない場合もある。


ひとつの筋肉が麻痺をすると、時間の経過とともに、その反対の作用を有する筋肉が優位になるようになる。

たとえば、腕を曲げる筋肉が麻痺すると、腕を伸ばす筋肉が優位にたち、常に腕を伸ばした状態になってしまう。(あくまでも説明するための例)
眼球でも同じこと。
外側を向く神経が麻痺したままでいると、いずれ眼球は常に内側を向くようになってしまう。
(先天性の斜視の人の目。芸能人だとTIさん。)
そうなると、外側を向いたときだけでなく、左右どこを向いても物がダブって見える。
これでは大変なので、眼球の位置を中央に戻すための手術をしたり、あるいはボツリヌス毒素を注射する。


ボツリヌス毒素は、地下鉄サリンのサリンと似たような毒素で、筋肉を麻痺させる。サリンと同じように、ボツリヌスも多量に体内に取り込めば死亡する。
昭和の時代にカラシレンコンで中毒死亡事件があったと記憶。
現在は、きわめてデリケートに使用量を調節して、顔面けいれん(芸能人ではBTさん)の患者さんに注射したりする。
外転神経麻痺の場合、眼球を内側に向ける筋肉に毒素を注射すれば、内側・外側ともに麻痺するのでダブり(複視)がこれ以上悪くならずに済む。


ラツィオ戦のコメントからすると、急性発症であることは間違いないらしい。
その後、複数の医師に検査をしてもらって脳腫瘍は見つかってないらしい。確率論で行くと、やはり外傷が原因なのでは?と思うが、、

とすると放置しておいて様子をみるほうがいいから、
あせってボツリヌスに手を出す必要はないように思うのですが、、、
どうなんでしょ。
報道されてない別の病態でもあるのでしょうか。


悪性疾患でなければサッカーができるくらいには回復するはずだから「復帰意欲」があるようで安心。
ガットゥーゾを嫌いなんて人は、たぶんいないでしょ?
熱血インテルファンでもガットゥーゾだけは好きなのでは?
ぜひがんばってほしいですね。
もちろん、がんばるのはチームドクター。
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by akogarehotel | 2011-10-29 12:43 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

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