花粉症のこと   平成24年2月17日(金)

花粉症のこと   平成24年2月17日(金)


たまには高尚な話題。高尚?


花粉症は、花粉に対するアレルギー反応で生じる鼻や目(結膜)の炎症。

【何の花粉?】

おもにスギ花粉に対して症状を呈する人が多いが、「花粉」ならば全ての樹木や花が花粉症を生じる可能性がある。さらには、花粉でなくとも「粉」であれば、すべての粉がアレルギー性の鼻炎を生じる可能性がある。
金属粉とか、塩素とか、ダニとか、ホコリとか。
だから、「花粉症」は1年中の病気。

ただし、スギ花粉に対する花粉症の人が圧倒的に多い。
スギ花粉は毎年2月から4月くらいに飛散する。
次に多いのが「カモガヤ」の花粉。イネ科の雑草で、田んぼのあぜ道が緑色の頃に飛散する。だいたい5月から7月。秋(稲刈り)までということもある。でも、当然のように、田んぼがない地域では発生しない。
どこまでも遠くまでも飛んでいくスギ花粉にくらべて、地域が限られるので「カモガヤ」はあまり有名ではないかもしれない。

「1年中症状がある」という人は、ホコリ、ダニ、、、あるいは、スギとカモガヤとブタクサとキリンソウと、と複数型。


自分がどの花粉に反応するか、は皮膚検査(スクラッチ)や血液検査で判別することができる。
が、結果がわかったところで、、、、引越しを考えるのなら検査をしよう。


【治療】
患者さんが多く、利益が見込める分野なので、薬の開発が非常に進んでいる。
20年くらい前は、効果的な薬はほとんどなかった。
「花粉が飛ばなくなるまで我慢してください」が口癖だった、が、、

10年くらい前に、副作用で重篤な不整脈が発生するという事件にもめげずに、

現在は、効果的な薬が星の数ほど発売されている。
アレルギーの「アレ」をつけて、アレ○○という薬が多いが、個人的にはアレロックという薬の効果に満足している。

アレルギー薬すべてに共通する副作用は眠気。
服用して1,2時間後に眠くなることが多い。効果的な薬ほど眠気が強い。
薬の説明書には「服用したら自動車を運転してはいけない」と書いてあるが、地方都市の車社会では無理な話。あくまでも製薬会社の法的義務として記載してある。あとは個人の責任。
眠気が少ないわりに効果がある薬としては、アレグラが有名。

副作用ではないが、
妊婦さんはアレルギーの薬を飲んではいけない。奇形が発生する。
花粉症は若い女性に多いから、これは非常に悩ましい。
「じゃぁ、副作用のない漢方薬をください」
と言う人が非常に多いが、
漢方薬は副作用がない、なんてことは誰も言っていない。
どんな副作用があるかわかっていない、が正解。放射能と同じ。
「ただちに影響はありません」

どうしても、と言われると、服用できるのはステロイドホルモン。
世界最強、歴代最高の薬が「ステロイド」。アレルギーに対してはスーパーマンの活躍をする。
ただし、一般のかたからは必要以上に嫌われている。副作用が多い、と。
確かに、胃潰瘍、免疫低下、体重増加、糖尿病悪化などがありえるが、あくまでもアリエルというレベル。花粉症で服用する程度では、副作用が生じることは少ない。むしろアリエン。
で、妊娠に対しては、ステロイドがもともと生体内にある物質ということもあり、危険性は少ない。胎児が大きくなる、という可能性があるが、奇形とは違う。
ということで、どうしても薬が欲しい、と言われたら、ステロイドを考えるが、現実は、
「子供のために我慢します」という女性が100%か。


じゃぁ、内服以外なら。
点眼薬や点鼻薬は「副作用がない」ともいえるので妊婦さんを含めてオススメ。少なくとも、眠くなることはない。
ただし、目薬をさしたら味がしませんか?
点鼻薬も点眼薬も、少量を飲み込んでいます。副作用がゼロではない。
とすると、妊婦さんがまた心配しだすから、、、
最終的な答えは「ステロイドの点鼻薬と点眼薬」。用法用量を間違えなければ全ての人に安心で安全な薬でしょう。ステロイドの内服とは違うので、これで副作用が出ることは現実的にアリエン。もちろん眠くなることもない。


でも、「点鼻薬は嫌い…」と言う人が多い。
それは、あなたがヘタ!なだけ。
鼻の穴は顔に対して垂直方向。点鼻薬も顔に対して垂直方向に向けて、タイミングを合わせて自分の力で吸い込まないとダメ。成功すれば、薬の液は、のどの奥のほうへ落ちていく。失敗すると鼻の穴からタラーっとたれて来る。
なにごとも「練習」。



【医者じゃなくて薬屋】

医者にあって、薬屋にないものは、ステロイド。
ステロイドの内服と、ステロイドの点眼点鼻。

薬屋にあって、医者にないものは、、、薬以外のもの。
パン、文房具、化粧品、シャンプー、という話題以外に、
「薬には分類されないけれど、花粉症に効果のあるもの」もたくさんある。
基本的にはマスク。でも、そんなことは誰でも知っている。
(副作用は知らないけど)効果があるものは、

鼻のまわりに塗って花粉の侵入を防ぐ物質。
鼻の穴の中に塗るものもある。テレビコマーシャルが衝撃的だった。
今年は複数の会社が開発販売しているらしい。
眠くならずに妊婦さんも使えるオススメ商品。医者では買えない。



【花粉に含まれる放射能】

北から飛んでくる花粉には放射能が含まれているかも、というが、
報道のとおり、微量、あるいは検出されないくらいの量なので心配はないでしょう。
というか、北だけではない。関東周辺の山間部自体にそれ相応の放射能が降ったのだから、秩父奥多摩相模方面からの花粉だって、同じ心配をするべき。

だとしても、花粉に含まれる放射能は、それほど心配する量ではないと思う。

むしろ、花粉以外のものを心配いすべき。単純に砂埃。
砂埃とは、放射性物質そのもの。ま、レベルは低いでしょうが。
汚染地域から飛んでくる砂埃は、あま吸い込みたくない。

もちろん、汚染地域とは原発周辺のことだけではなく、、
チェルノブイリと同等の放射性物質が降り注いだ、群馬県山間部~秩父。もちろん栃木山間部も。
冬の名物の「空っ風(からっかぜ)」は、北から吹いてくる。花粉と一緒に、砂埃を乗せて吹いてくる。
子供は風の子、空っ風の中で遊びなさい、とは言いたくないかも。。。。


少なくとも「花粉症だから放射能を多く吸い込んでいる」ということはない。
[PR]

by akogarehotel | 2012-02-18 12:56 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

名前
URL
削除用パスワード

<< キャプテンシーボーナス(WCC... ワールドトロフィー日記 平成2... >>