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小児甲状腺癌の発生率によるゴマカシ 平成24年11月17日(土)

小児甲状腺癌の発生率によるゴマカシ 平成24年11月17日(土)


久しぶりに放射能の話題。

完全に想定内のことなのだが、


Fukushimaの18歳未満に甲状腺検査をした結果、
甲状腺癌の可能性が高い症例が一人。
リンク

9月の時点で、100人のうち36人に甲状腺に癌の疑い。
リンク

甲状腺癌の発生率
10歳未満小児100万人に1人
リンク



福島県で18歳未満を対象に進めている甲状腺検査で、癌の疑いが非常に強い症例が一人見つかったという。

これに対して、

「福島県の未成年は38万人もいる。38万人に一人見つかったくらいで問題ではない。」

という意見があるが、

①まだ38万人全員に検査を実施できていない。

②そもそも、これが【重要】。
甲状腺癌は、他の癌と同じように成人以降なら、ある程度の率で発症する疾患であり、決して珍しい病気ではない。
しかし、「小児の」甲状腺癌となると、非常に稀であり、統計を取ることすら不可能。一応、上記のリンク先のように、

「小児(10歳未満)の甲状腺癌は100万人に1~2人」

との数字が出されているが、
100万人の未成年て、どれくらい?
福島県レベルで38万なのだから、さらに3倍。3県に一人、というKLE並みの激レアな発症率。
日本全国でも10人から20人?それが小児の甲状腺癌。

そんなレアが一人発見され、
どうせ、次も出てくるはず。
とすれば、当然、放射能の影響ということで結論OKなはずだが、、

福島県立医大のコメント
『チェルノブイリは事故後4年で最初の一例。今回はまだ事故後1年半。放射能との影響は不明。』


アタマがおかしいコメントであることは、誰にでも分かると思うが…

「県立」だから、「本当のコト」を言ってしまうとクビなんだろうね。でも、それでもホンネを言って欲しいが。


日本の医療が世界一とは思わないが、チェルノブイリ近辺と比較したら、そりゃ格段に違う。
だからこそ、福島県全域で甲状腺検査を実施しているわけだ。
そして、だからこそ、4年ではなくて、1年半で発見できたわけだ。
1年半で発生したことを理由に、「放射線事故と関係がない」なんて言えっこない。


ついでに、

1年半で1例ということは、4年めには何人発見されるのだろう?
3県で一人の割合の小児癌が、もしも福島だけで数人発見されれば、、、
それでも、屁理屈をこねて「関係がわからない」と言うのだろうか。


たぶん、どちらでもない。
おそらく何も報道されずに、みんなが忘れるのをひたすら待つのでしょう。

「便りのないのは、悪い便り」


★★★

内部被爆を世の中が無視しすぎてる。
あの頃、

「すぐに人体に影響が出ることはありません。」

と何度も言われていたはず。
日本語が正確に使える人間なら、このフレーズに続く言葉は、

「今は大丈夫。だけど、数年後までは責任を持てません。(そもそも、その頃まで私が政府与党ではないかもしれないし。)」

事故発生当時から、「数年後は心配」と言われていたものが現実になっただけのことなのだが、、



平成23年3月12日から19日までの間に、Fukushimaから100km圏内に生活しながら、吸い込んだ放射性ヨウ素が、甲状腺に蓄積して癌を発生させた。

そんなことは誰にでも分かる事実。当時、福島県民全員にヨウ素剤が処方されたのだから。

甲状腺に集積した放射性ヨウ素は、その後もジワジワと放射線を出し続ける。これが内部被爆。
放射性ヨウ素の半減期は約1週間。
1週間で半分になり、2週間で4分の1になる。とはいえ、吸入量が多ければ、そこそこの影響量になり、細胞分裂の盛んな小児に対して、より大きな影響力を持つ。


ちなみに「Fukushima」とは、福島県でも福島市でもなく、
世界的に常識となった
「フクシマ = 福島第一原発」のこと。

同じ県内でも、会津若松以西と郡山では大きく違うし、
そんなことよりも、隣接県が「対岸の火事」的な態度でいいのだろうか。

群馬県沼田市なんてのは、チェルノブイリ避難区域級の放射性物質が降下したのに。
もちろん、甲状腺検査なんてしてないし。
でもって、冬の「空っ風」は北から吹いてくるんだよなぁ。


今年のお正月も遠くへ行っとこう。


そして、伏見はやはり偉い!

by akogarehotel | 2012-11-18 19:26 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

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