初心者目線の赤城ヒルクライム「こっち」編(その2) 平成25年8月7日(水)

初心者目線の赤城ヒルクライム「こっち」編(その2) 平成25年8月7日(水)


自宅から20㎞の距離にある、ちょっとした山の上の公園に自転車で来て、子供と遊んで帰る。
往復40kmのちょっとした「坂コース」なんだから、それはそれでOKかもしれないが、、、


それは許されない。自分が許さない。
子供と公園で遊んでもいいが、自分にも妥協できないラインがある。
今日は赤城へ上ると決めてある。

30分ちょっと、子供と遊んだら、付き添いで来ているおじいちゃんに礼を言って、出発する。

「あれ、お父さん、帰っちゃうの? どこ行くの?」

と聞かれ、

「あそこ」

と、赤城山の山頂を指さす。
(これが、「かっこいい」か「はったりリーチ」で終わるかは、その後の経過次第なんですが。)


………

フラワーパークの寄り道は、当然ながら、かなりのハンデになった。

時間も、体力も、水分も。
そもそも、全国ニュースになるくらいの真夏日だから、フラワーパークにいる間だけで、ジュース3本とソフトクリーム一つを食べた。
おそらく、あっという間に汗で体外へ出てしまったであろうが。

さらに、

一連の運動の途中で、長い時間の休憩を取ると、大きく逆効果である。

これは、ある程度の年齢になると本当に痛感させられる。
長時間(10分以上)休んでしまった筋肉は、再び命令しても、全然動いてくれないのである。

フラワーパークを出て、また坂が続くが、ここに到着したときよりも、むしろ重く、重く、重く、感じる。
さすがに前途が不安になった。


………

前橋から赤城山に上るルートは二つある。

しかし、自分を含めて、ほぼ全前橋市民が「二つ目」のルートを知らないのではないか。

f0131183_18344964.jpg

一つ目は、有名な赤城県道。(赤線)
ということで、マウント赤城ヒルクライムの正式コース。
目安となる畜産試験場の交差点から赤城大沼までは、18.5km。
地図のコメント:勾配きついが道幅十分
本道だけに、交通量は多い。


当初、当然のようにこちらのコースを目指そうと思っていたが、地図を見たらフラワーパークのすぐ近くにも赤城への登山道があるじゃないか!

「ふたつめのルート」(ピンク線)
地図のコメント:赤城への裏道。道幅狭く急勾配。
さらには、「別名、サンシャイン峠。東京の夜景が見える」
それって、断崖?
畜産試験場とほぼ同標高の三夜沢町交差点から赤城大沼までは、15.2km。

18.5kmと15.2㎞。
フーン。
どっちが楽しいかは、誰にでもわかる。三角関数(Sinなんとか)を勉強したらわかる。


せっかく近くにいるのだから、当然「裏道」を選択。
要するに「こっち」。
「あっち」ではなく「こっち」。


………

フラワーパークから「裏道」の入り口とされる三夜沢まで2km。
そこから赤城大沼まで15km。
合計17km。

フラワーパークを出発したのが、午後4時半。
またしても、日没ギリギリの予定になりそうだが、、


フラワーパークから三夜沢までの2kmからして、すでに「坂」だ。
伊香保にはなかった坂だ。
まだ峠にもなってないのに、ファイナルロー。


しかし、榛名のときの問題点「ダンシングができない」は、ほぼ解決された。
単純にギアが軽すぎたらしい。
ファイナルローのシッティングに疲れたら、ギアを2つ重くしてダンシング。
これで、エネルギーが充填されて標高を稼げる。
榛名当時よりもレベルアップした。


さらに、当然、水分と糖分もしっかりと持参。
ま、水なし、砂糖なしで上れる程度のチャレンジだったわけだ、前回が。
で、今回はジュースを2本用意してきたが、背中のカバンに入れるのが結構コタエルので、フラワーパークで飲み干してしまった。
フレームのボトルホルダーにジュースが1本あるだけだ。ちょっと不安だが、カバンを軽くするためには仕方ない。


峠の入り口である三夜沢まで、舗装された幅の広い道を、ジリジリグイグイと上りきった。たったの2kmなのに「のぼりきった」と言う表現。
意外とつらいんだよね。

そして、いざ、赤城ヒルクライム「こっち」15kmの始まり。
2kmほど直進すると赤城神社がある。ここまでは両側1車線のきれいな道。もったいないくらいに道幅も広い。
しかし、神社の前を右折すると、「山」が始まる。

センターラインなんか存在しない。1車線の道路。
何年前に舗装したか分からないようなデコボコの舗装路。パンクしちゃいそうで心配だ。
そして、何よりも、坂レベルがグーンとアップ!

ここまでの坂が、まるで坂ではないような。
本当の坂が始まった。
ペダルを回す回数が数えられてしまうくらいにゆっくりとしか回せない。距離がほとんど進まない。
随分のぼったかな?と思ってメーターを見たら、たったの200mくらいとか。
やはり想像していた以上の「ヒルクライム」だ。

生涯2回目の山登りに選ぶような道ではないかもしれない。


しかし、環境は素晴らしい。
空が見えないくらいに木々が鬱蒼と生い茂る。
世間が「真夏日」と叫ぶような日に、涼しさを感じる。
(これじゃ、下りはかなり寒いな。)と用心。
そして、本当に静か。

付近には赤城温泉とか忠治温泉という看板があるが、それ以外に民家はほぼゼロ。ほとんど車が通らない。
峠の上のほうからも、谷の下のほうからも、全くといっていいほど文明の雑音が聞こえない。
こんな「大自然」が前橋にはあったんだな。
うれしい再発見。

そんな鳥の鳴き声しか聞こえない寂しい山道を、
もしかして、自分のあえぎ声が一番の雑音なのかもしれない、と心配しながら、キコキコグイグイハァハァと上っていく。


それにしても、この勾配はどれくらいなの?
f0131183_1829669.jpg

途中、休憩中に後を振り返って一枚。
空き缶を転がしたら大事件になりそうな勾配。
スキー場の中級コースに近いかもしれない。とすると、20度くらい?
苗場の大斜面の迂回コースくらいだ。といっても、そんなバブリーな合言葉は誰にも通じないかもしれないが。

というか、休憩?
私、初心者なのでロードに乗りながらジュースを飲めません。
そんなことしたら、ハンドルをあやまって谷に落ちちゃいます。
ガードレールのないカーブがあったりする、こんな「裏道」だから、もしも落っこちたら、誰にも発見されないと思う。
(実際、今回の1時間前後の山登りですれ違った車は10台弱。)

ということで、山道に入って5kmのところでジュース休憩。
15kmのうちの5km。
たったの3分の1。
しかし、なんだか空が暗くなりつつある…

時間がもったいないので、さっさと飲んで、さっさと出発する。


山というものは登るにつれて、勾配も急になるらしい。富士山型?
カーブを1つ越えると、目の前にさらにカーブ。しかも、さらにきつい上り勾配。
さらにカーブをもう1つ越えると、さらに笑っちゃうくらいの上り勾配のカーブ。本当に笑っちゃう。
時速10kmにも満たないスピードで、なんとか上っていく。
ここまで来たことを後悔はしないが、不安にはなる。
無事に帰れるのかな。


軽自動車がエンジン全開で追い越していった。
女の子が3人乗ってて、大きく口を開けてこちらを見ていた。
「バカじゃないの?」という褒め言葉を発していたと推定。
しかし、大人が3人乗った軽自動車は、おそらくアクセルが床に押し付けられていると思う。そんな坂道。そんなエンジン音。

………

さっきの休憩から、さらに3kmのぼった。
再び、ジュース休憩。時刻は5時30分。
フラワーパークを出発してから1時間。
残念ながらタイムリミットだ。

「裏道」を上りはじめて8km。残り7km。最後の大沼直前に下りがあるから、あと5kmも登れば峠は終了だ。
しかし、本当のゴールは自宅だ。
日没(推定6時半)後の真っ暗な道を下れる自信はない。
熟知している榛名なら真っ暗でも帰れる。しかし、赤城は本道でさえも初めての道だ。

ホテルに泊まる?赤城山頂にホテルはない。
タクシーで帰る?なんのためにここに来た。
家族に泣きつく?携帯が圏外だ。
圏外?
そんな山奥なのか。
というか、ついさっき、「ドコモ通信施設」というドーム屋根の建物を通過したのに、その目の前でも、バリバリ圏外だった。
ガラケーは見捨てられました?


リタイアを決定した要因はもうひとつ。
水を飲み干した。
たった1本しか持たずに峠に入ったのは間違いだった。猛暑日には全然足りない。
体力もギリギリ残ってるか残ってないか程度だが、時間と水分を使い果たしたので、潔くリタイアする。
潔く、悔しく。
あの軽自動車のお姉ちゃん達に笑われても、今回は頭を下げる。


カーブ番号「48」
8km/目標15km

スタート地点まで22kmあるので、自宅から換算すると、
30km/目標37km


………

ということで、30kmの帰路が始まる。
スタートだ。

下りの恐さは、エンゾ本のおかげで理解している。だからこそ、リタイアしたわけだが、

榛名のときと同じく「6番車」を着てスタート。
当然のように、ものすごい下りだ。
ブレーキワイヤが切れそうなくらいに握ってないと、ドンドンとスピードが出てしまう。随分と上ってきた自分を内心褒めるが、、そんな余裕がないくらいに、緊張しながら下る。
ちょっと油断すると、すぐに手と肩が悲鳴を上げる。しっかりと太ももで体重を支えないからだ。
時速40kmから50kmなんてのは、スキーに比べればなんともないのだが、スキーとは路面が違う。「裏道」は昭和の時代の舗装路なので、大小多数の「穴ぼこ」があちこちで口をあけている。
路面を確認するため、パンクを避けるため、時速20km前後で下る。減速のためにエネルギーを費やして下る。
このエネルギーのことを考えれば、リタイアして正解だったと思う。


1時間かかってのぼった裏道を、30分くらいかけて、無事にパンクせずに降下終了。
ここで、一息。安堵のため息。
赤城山という未知の領域から脱出。

ここから先は、舗装もきれいで、道幅も十分。大都会前橋。
フラワーパークの横を時速50km前後で通り過ぎる。意外と急坂だったのね。
その後も、夕方なので、ほとんど車の通らない「市街地方面」への道をクールダウンしながら下る。

途中でソフトクリームを食べて、午後7時に帰宅。

往路30km 2時間
復路30km 1時間15分

………

フラワーパークへの寄り道のおかげで、素晴らしいコースを発見することができた。
不安になるくらいに文明を全く感じない、鳥の声しか聞こえない峠道。
ほとんど誰も通らない。まさに「俺専用」。

つい昨日までは、本道を帆走する「マウント赤城ヒルクライム」に興味があったが、今は全然ない。
「あっち」は「あっち」。「こっち」は「こっち」。


しかし、完走して初めて「俺専用」ということができる。
再チャレンジ省。

①時間の都合
②持参する水分
③パンク対策
④坂路練習



ところで、

……こんだけヒドイ異常気象がつづいているにも関わらず、
それでも自動車が走って、火力発電が絶賛稼動中の国。

誰か、革命を起こしてよ。
[PR]

by akogarehotel | 2013-08-08 18:29 | 本気のサイクリング | Comments(0)  

名前
URL
削除用パスワード

<< 北軽井沢スウィートグラス、、、... 初心者目線の赤城ヒルクライム「... >>