軽井沢-渋峠ヒルクライム (その3) 平成25年9月24日(火)

軽井沢-渋峠ヒルクライム (その3) 平成25年9月24日(火)

(その2)からつづき

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④草津~殺生~白根山頂~渋峠

ガス(霧)が発生し、視界が悪く、雨も降りつける。
太ももの体力も限界に近い状態で、殺生(せっしょう)を出発した。

道路上だけ、なんとか先が見えるレベルの濃霧。
アスファルトとガードレールのおかげ。
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ガードレールの向こう側は全く見えない。
崖なの?雲なの?
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実は断崖絶壁だったりして、人間には見えないほうがよいものもある。


殺生から数10m進むと、硫黄の臭いがピークに達する。
「駐停車禁止地区」
ガードレールの向こう側に、真っ黒の大きな火山岩がゴロゴロして茶色い湯気がたっている。
硫酸ガス中毒になる恐れがあるから急いで立ち去りなさい、というわけだが、車を止めて、車内から写真を撮っているバカヤロがいる。そりゃ、それくらいの停車で中毒になるわけはないだろうが、一応のマナーだ。

残念だけれど、私も立ち止まったりはしないし、「走りながら」写真を撮ることもしない。

ま、そもそも、そんなところを自転車で通ってもいいの?ということだけど。


………

殺生から先は、勾配がワンランクアップした。
勾配の平均値もあがったようだが、時折出現する10%超の坂路が長くなった。
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殺生の休憩で回復したエネルギーを、ちびりちびりと使いながら、時速8~9kmくらいの恥ずかしい速度で上がっていく。
死ぬ気で上がれ、と言われれば、時速15kmくらい出せそうだけど、本当に死んじゃうかも。

しかし、うれしいことに、雨がやみ、天気が回復してきた。
山の天気は変わりやすい。回復するのも早い。
天気がよくなれば、写真を撮る。
写真を撮るなら、着地して休憩する。
休憩時間が増えれば、体力も回復し、速度計の「速度」は早くなる。
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こんなに上ってきたんだね、と自己満足できる景色。
これが見られただけで十分。


今回のヒルクライムは生涯5回目。
回を重ねるごとに距離が増していき、そのたびに、
~もう限界だよー
とか、嘆きながら走っている気がする。
榛名山で嘆いていた自分が懐かしい。
この日の走行距離が、そろそろ60kmになる。成長したな、俺。


小学生の頃のスキーの記憶と同じ、数秒単位で晴れたり、ガスったりを繰り返す霧の中をえんえんと進むと、ついに建物が見えてきた。
白根山レストハウスだ。

道路の右側にレストハウス。
左側にロープウェイ山頂駅。
そして、標高2000mの看板。


ここまで草津温泉から14km。標高差800m。
残りは標高にして170m。
なんだよ、ゴールはすぐそこじゃねぇか。
急に気分と天気が晴れてきた。

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山頂付近の有名らしい池。

赤ちゃんを抱っこしている夫婦が、ロープウェイ駅のほうに歩いていった。赤ん坊を連れて来るところか?
動かない人間にとっては、かなり寒いはずなんですけど。
俺は汗ビッショリだけどね。


白根山頂を過ぎると下りになる。もったいない…
ほどなく、万座方面の道との三叉路になる。ここは絶景ポイント。
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天気も回復してきたので、写真もきれい。
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写真の一番上、稜線のところに道がある。(車が通っている。)そこまで、カーブ1つで上がっていく。
想像つくだろうが、かなりの激坂。
ただし、景色のいい坂はどんなに疲れていても上れる。アドレナリンの法則。

しかも、ここは「万座スキー場」。
俺にしかない、俺専用アドレナリンも放出。
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ボーゲンしかできなかった小学5年生のころ。
1年に10日以上の合宿のおかげでシュテムターンができるようになった。
当時も、しょっちゅうガス(霧)が発生し、コーチと迷子にならないか、毎日のように心配していた。
実際、万座スキー場のインストラクターがスキー場内で濃霧のために遭難して死亡したこともある。

とか言いながら、天気のいい日はオフピステに連れて行ってもらったけど…

ま、スキーなんかよりも、親元を離れて始めての外泊。しかも長期。毎夜のように近くのホテルのゲームコーナーに遊びに行っていた。同じスキー教室の名前も知らない友達と一緒に。

涙が出るほど懐かしすぎる。
って大げさですが、
おかげで、疲れは吹き飛び、エネルギーは回復した。渋峠まで、あと少し。

万座山。標高1994m。
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万座三叉路の激坂を上りきると、山田峠。
坂の途中にある道しるべ。ここまでも上り。この先も上り。なぜ「峠」?
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景色がいいから、写真に撮っておく。

しかし、この辺は写真には写らないが、風が強い。
恐いくらいに強い。稜線上の道で、しかも、周囲に風をさえぎる樹木もないので、本当に吹きっさらしになる。
車で来たら、感じ取れない自然の驚異。
いや、感じ取らなくていい、本当に恐いから。


山田峠を過ぎたら、すぐそこ。
数分で「渋峠」の道標に到着。みんなが写真を撮るので、一応。
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でも、僕にとっての渋峠は「スキー場」
道標からさらに進むと、渋峠スキー場に到着。
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ついに目的地に到着!
中軽井沢から66km。山ばかりで66km。
よくも上ってきたもんだ。殺生近辺で厳しく感じたけど、万座以降は景色のおかげで、「意外と」楽だった?


渋峠スキー場:
広大な「志賀高原スキー場」の一部。志賀高原のほとんどが長野県にあるのに、唯一、渋峠だけは群馬県にある。(税金はどこに納めるんだ?)
リフト1本の小さなスキー場なので、スタンプラリーでもない限り、誰も近寄らない。だからスタンプラリーがある。
しかし、標高が高いので春スキーができる。
道路上の雪解けとともに志賀草津ルート(今、上ってきたばかりの道。草津万座-渋峠)が開通すると、わずかな雪を求めて、群馬県側から春スキー客がやってくる。
万座スキー場の合宿生も、万座の雪がなくなったら、バスにのって渋峠にやってくる。だから、スキーバブルの頃は、GWになると激混みのスキー場だった。
今は、時代に流されて。。。。

渋峠から万座へのスキーツアーコースは、「私をスキーに…」のクライマックスシーンで三上博史が滑ったコースだが、今日のようなガスで視界が悪いことが多く、遭難の名所でもある。

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リフトが雲の中へ運ばれていく。
という、渋峠や万座にとっては「いつもの光景」。
ちなみに、渋峠のリフトは夏はハイキング用に営業中。
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スキー用のレストラン。冬季のみ営業。

また霧が出てきて、なんだか寒いな、と思ったら、
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上りでの服装は、Tシャツと共同通信杯ジャージ(長袖)。
さすがに、これでは寒い。下りは無理。
ジャージの上から、フリース地の厚手の上着を着る。これでちょうどいいくらいだ。

ちなみに、この日の気温(目安)
前橋 25度
長野原 20度
草津 18度
渋峠 10度
ヒルクライムでは、どんな上着を持っていこうか、毎回悩むんだよね。

上着を着たら、今、走ってきた道を草津方面へ戻る。
帰りは長野原から電車に乗る予定だから。



長くなったので(その4)へつづく。
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by akogarehotel | 2013-09-27 16:54 | 本気のサイクリング | Comments(0)  

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