【第2章】自由旅行のさだめ

【第2章】

第2章 自由旅行のさだめ
12:
旅行の値段(10月8日)
13:
格安航空券(10月9日)
14:
宿探し、初体験(10月10日)
15:
宿探し、神の手(10月11日)
16:
宿探し、手抜き(10月12日)
17:
食探し、(10月13日)
18:
断食生活(10月14日)
19:
足探し、タクシー探し(10月15日)
20:
ぼったくり警報(10月16日)
21:
ぼったくり発動中(10月17日)
第1章  ウズベキスタン前編(1~11節)
第3章  ウズベキスタン後編(22~33節)
第4章  モロッコへの誘い(34~  )

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12:旅行の値段

  みなさんを自由旅行にいざなうことが、このページの目的です。洗脳です。
  なので、今回は少し現実的なお話です。

  だいたい、旅行1回で、いくらかかるの?

  「海外なんて高くて行けないよ」
  こんな声を聞いてたのは、もう10年以上も前じゃないですか。H●Sなどの安売り航空券が発売されて、今では、国内よりもハワイで遊んだ方が安いでしょ。という流れにのって、モロッコ、ウズベキ、ミャンマーなど、あこがれの勧める国々も、安く行けるようになっています。さすがに、ハワイや韓国にはかないませんが、アメリカ、ヨーロッパに比べたら、間違いなくリーズナブルです。

 1航空券:
  当然ですが、合計金額に最も影響します。ということは、予算が少ないなら近いところ、余裕があるなら遠いところにすればよい。当然、エコノミークラス限定の話です。間違っても「ビジネスクラスで」なんて考えている人は、自由旅行なんて向いてません。カンボジアの場合、往復航空券が7万円から9万円。もし、ツアー旅行なら、6日間で11万から24万(本日、HI●のホームページ)。カンボジアでは、ツアーで高級ホテルに宿泊することが多いため、高めの金額になります。ウズベキスタンの場合、往復航空券は10万円から12万円。HI●には、ツアーはありませんでした。モロッコだと、往復航空券は14万強だったか。モロッコは、遠いから(アフリカ)高い。一般に、東南アジア(ベトナム、タイ、カンボジア、ミャンマー、マレーシアなど)は6万円から10万円くらいと安いので、予算の少ない場合にオススメです。購入はHI●、JT●などの大手でも、雑誌に載ってる小さな代理店でも、あまり差はありません。その地域専門の小さなところが、一番いいでしょうか。

 2宿泊:
  ピンからキリまであって当り前。僕の考えでは「普通」一泊10ドル弱(1000円)くらい?かな。もちろん、安いところを探せば、いくらでもあるし、高いところは探さなくても、いっぱいある。新婚旅行でサハラ砂漠で泊まった宿は1泊200円でした。今回のウズベキスタンはちょっと贅沢して、3000円くらい。ちなみに外国は、「食事なし」「一部屋の値段」だから、一人よりも二人のほうが、安上がりです。誰と寝る?

 3食事:
  ぼったくりに遭遇しなければ、、、ということは、かなり幸運ですが、1日1000円あれば、大丈夫かな。って、日本と同じじゃないの。ということで、食事も自分でよーーく探してみれば、1日200円くらいで食べられる所が絶対にあるはずです。多少の下痢を覚悟しましょう。

 4移動、入場料:
  いろんな移動がありますが、予算がなければ、移動しなければいい。自分の足で歩きましょう。予算が少しある時に、まず利用するのが、こういう国では、なんとタクシーなんですね。遠距離の移動でなければ、1日で数百円の予算です。
  観光で生きている国々では、ひとつひとつの遺跡でバカ高い入場料が請求されます。ウズベキスタンでは、1施設200円くらい。あちこちで、請求されるので、合計1人4000円くらい払いましたね。カンボジアのアンコールワットは、なんと1日2000円!3日いれば6000円。モロッコでは、なかった。ミャンマーもなかったけど、賽銭を強要された。

 5おみやげ:
  奇抜なものを買わない限り、5000円あれば、持ちきれないくらい買えます。

 その他:結構忘れがちなのが、成田(または関西空港)までの交通費。国内の移動は高くつきますから。

  合計して、10万円から15万円。
  確かに、安くはないですよね。(1年間のパケット代と同じくらい?または、温泉旅行2回分くらい?)


13:格安航空券

  はやりの格安航空券。星の数ほど、うるさいほどに宣伝を見かけます。でも、実際はこれが、なかなか買えないんですね。ハワイだ、グアムだとかの人気どころは、大丈夫なんでしょうけど、うちら夫婦が行きたがるような辺境の地は、飛行機自体が少ないのか、本当に手に入りにくい。
  もともと、格安航空券って、どうしてあんなに安いのか、というと。航空会社や大手旅行会社が、ツアー旅行用に航空券(座席)をキープする。そのツアーが、人気がない、とか、テロだとかで、売れ残りがある場合に、航空券だけを売りに出す。だから、ツアーが満員になってしまえば、格安航空券としては出回らなくなる。

 だいたい、3ヶ月ちょっと前に、旅行予定を決め、旅行会社へ電話。
  「○○行きの航空券が欲しいんですけど。」
  「3ヶ月前にならないと発売されませんので、その頃、もう一度お電話ください。」
 で、ぴったり3ヵ月前にあたる日。
  「○○行きの航空券下さい。」
  「もう、売り切れですので、キャンセル待ちになります。」
 えっ!初めてだと驚くけど、いつもこんな感じ。もちろん、全部「売り切れ」た訳ではなく、ツアー会社が「キープ」しているということ。ということで、いつものようにキャンセル待ちを申し込む。

  ツアーの締め切りが、出発ギリギリということは少ないが、売れ残りがあるかどうかは、2,3週間前になるまで決められない。つまり、2,3週間前にならないと、旅行に行けるかどうか分からない。困りますね。仕事も休むかどうか、決めないといけないし。微妙に人気のあるところ、とか、人気のある時期(ゴールデンウィークなど)だと、かなりむずかしい。去年のGWに、中国の西安に行こうとした。三国志の蜀ですね。だけど、キャンセル待ちが、通らなくて中止。なので、当家の旅行シーズンは9月になったんです。

  大手(●IS、J●B)よりも、その地域専門の小さい代理店のほうが、航空券が買いやすい印象です。「ちいさい代理店」とは、地球の歩き方などに広告が出ている「アフリカ専門」とか「アンコールワット専門」とか、うたってるような店。そう言えば、これまで、大手(H●S、JT●)では一度も買えたことがないや。ちなみに、今回のウズベキスタンは、「へき地専門」のファイブスターという旅行会社でした。

  まあ、どうしても行きたいのなら、ツアーを申し込めばいいんですけど。「ツアーなんて、絶対いや」って、うちの大奥が言うもんで。


14:宿探し、初体験

  新婚旅行の、最初の夜。ちまたでは「初夜」などと、色ぼけた表現をすることもあるが、僕らにとっては、「初めて」海外で宿を探した「夜」でした。

  モロッコのカサブランカにたどり着いたのが、午前11時。カサブランカは、アフリカ大陸の大西洋沿岸にあり、4月というのに真夏の日差し。海水浴に充分な気温で、じめじめしている。アフリカ=田舎、というイメージは、カサブランカでは全く感じられない。モロッコの商業の中心都市であり、高いビルがいくつか見かけられる。東京には、ほど遠いが、地方の県庁所在地レベル。フランスの植民地だったため、多くのフランス人が定住し、また、フランスからの観光客が大勢おとずれる。そんな町中を、大きなリュックを背負った、薄汚い小さい日本人ふたり。やっぱり「ヘン」です。

  ふたりは、「地球の歩き方」で目星をつけていた「きれいで安い」ホテルへ。
  ホテルのカウンターでは、鼻の高いフランス人女性が、さらに鼻をツンの上げて、
 「何、あんたら。泊まるの?」 と、おそらく言ったはず。フランス語で。
 「We would like……(泊まりたいのですが、部屋は空いてますか)」 と、英語で尋ねる。
 「ツインルーム、50ドル(5000円)」 と、ひとこと。
 わっ、高ーい、と第一印象。だけどね、カサブランカは、アフリカというより、フランスの一部みたいなものだからね。道も舗装されてるし、電車網も発達してる。物価だって、フランスに近いはず。そして、このホテルは、日本のビジネスホテルなんかよりきれいで、ロビーも広い。英語が話せないくせに、「高いよ。値切ってもらおうよ、通訳して。」と、おっしゃる嫁と、議論していると、鼻高フランス人は奥へ行ってしまう。さすが、フランス人、冷たさ世界一。
 「Excuse me!! お湯は出ますか?」 ―自由旅行の基本その1
 「出るよ。」       当り前です、こんなホテルで。
 「部屋を見せてもらえますか?」   ―自由旅行の基本その2
 「だめです。」      当り前です、こんなホテルで。
  また、あっちへ行きかけたフランス人を引き止めて、「泊めてください」と。

  たかだか5000円の宿でね。こんな扱いされて、腹立ちますね。でも、それは、若さゆえ。今にして思えば、モロッコと言っても、カサブランカは「自由旅行」。飛び込みで宿泊することは可能だけど、少しばかり礼儀が必要です。一方、「自由旅行」の町での宿探しなら、基本が大事。部屋を見て、お湯を確認して。こっちから言い出さなくても、自ら部屋を案内してくれる宿も多い。

  宿探しに、半日くらい費やすこともあるけれど、それも自由旅行の楽しみの一部です。でもね、新婚旅行では、宿探ししたくないよ。


15:宿探し、神の手

  では、今回は、「自由旅行」の宿探しのお話。

  モロッコのマラケシュ。
  モロッコといえば、マラケシュ。まさに「自由旅行の聖地」。どこから、これだけの人間がわいて来たんだ、というくらい大勢のイスラム人であふれるバザール「フナ広場」に来ずして、アラブ、イスラム、異国、そして、自由旅行、は語れない。そんな、マラケシュでの宿探し。
  いつもどおり、「歩き方」片手に、重たいリュックをしょって、目的の宿へ。今回は「1泊10ドル」「きれい」がキーワード。では、1軒めへ。
 「とても、ごめんなさい。今日は満員だから、明日来てもらえる?」
  あら、残念。では、2軒め。
 「今日は、ハイシーズンだから、あいてないよ。」
  まじ?3軒めは、、、、入り口に宿泊希望の旅行者があふれていて、中へも入れない。本当に「ハイシーズン」(4月)らしく、道にはリュックをしょった旅行者だらけ。ただし、ほとんど西洋系。
 「やばいよ。どこも空いてないかも。」
  さらに、2,3軒回ってトボトボしている2人。すると、神の手が、いや、アラーの声が。

  「Japanese tourist? Hotel?」

  振り向くと、ピーナッツ顔で、背の高い、いわゆる普通の「イスラム系黒人」。
 「宿を探しているんでしょ。ついておいで。」
  限りなく怪しい。どっかのオンボロ宿か、誰かの家に連れてかれて、金を奪われるかもしれない。ところが、そのピーナッツ顔は、躊躇しているふたりを尻目に、ドンドン歩いて行く。ふたりが立ち止まっているのに気付くと、ニッコリして手招きする。悪い人には見えないんだよなぁ。と思った時点で、すでに謀略に嵌っているか。
  インシャッラー。「神の思し召しがあれば(うまくいく)」
  やばくなれば、逃げればいい。そんなつもりで、ついて行った。
  ピーナッツは、路地をくねくね、地図にもない道や、民家の軒先を歩く。ひとしきり歩いていくと、「Hotel」の看板。少なくとも、個人の家ではないみたい。だけど、ここも他と同じように、フロント前では数人の観光客が交渉している。だけど、さすがに、ピーナッツは地元の人。ずけずけ、押し分け、宿主へ直接交渉。
 「部屋、あるでしょ。」 多分、そう言ってる。
 「ごめん、今日は本当に満室なんだ。」 多分、そう言われてる。
 「えー、俺が頼んでもダメ?」 多分、そう言って、ねばっている。
  多分、この人、本当に親切なんだよ。残念そうに、肩を落として戻ってきた。
 「よし、次、行こう。」

  そんな感じで、3、4軒、渡り歩いた結果。そのホテルも、フロントは観光客が詰め掛けていたが、地元民・ピーナッツの交渉成立。にっこりして、僕らを部屋へ案内する。その宿は、1泊10ドル。1000円相当の部屋。無事に、部屋に荷物をおろして一息入れていると、再び、ピーナッツがやってきた。
 「チップちょうだい。」
 って、宿泊料と同額の10ドルを要求している。100ドルじゃなくてよかった、といって払う。

  ピーナッツさんは、一生懸命に宿を探してくれました。もちろん、僕らのためではなく、自分のために。


16:宿探し、手抜き

  宿を探せるかどうか、心配するのがいや。
  夜遅く、町に到着するから、不安。
   などと、お嘆きのあなたには、
   ……前もって、日本で宿を予約していく
という方法があります。

  日本で宿を予約する旅行は、本当は、自由旅行とは言わず、バウチャー旅行と呼ばれます。ただし、初めての自由旅行で不安だらけ、という人には、旅行の最初の数日分だけでも予約しておけば、安心して海外へ飛びたてます。

  では、日本での予約方法は?
  最も簡単なのは、とても便利な「旅行代理店」を利用することです。あちこちで看板や広告を見かける、どんな代理店でも結構です。当然、日本語の通じる、日本の会社です。その代理店が、目的国にパイプがあれば、問題なく宿泊予約が可能です。パイプがなければ、他をあたりましょう。何度も言うとおり、大手よりは、「その地域専門」の中小の代理店のほうが、へき地に精通していて、マニアな宿まで予約してくれることが多いようです。一泊1000円前後の手数料がかかりますが、安心料と思えば、安いものです。
  他人の手を借りずに、自分で予約したいと思うのなら、インターネット予約です。予約できるのはホームページを開設しているような宿に限られますが、手数料はかかりません。英語の文章で、予約申し込み書を作成し、メール、またはファックスで送信します。数回のやりとりで、予約完了となります。実際に行ってみるまで、ちゃんと予約できているかどうか不安です。クレジットカードの番号を教えないといけないのも、やはり心配です。ただし、少しくらい英語を鍛錬しましょう。

  旅行先で、直接、現地の旅行代理店を利用する、というのは、よくある方法です。モロッコの代理店は、商売根性が旺盛で、宿だけを予約したいと思っても、近くの観光地へのツアーとか、次の町への移動だとか、なんでもかんでも勧められます。代理店の所在は「歩き方」に書いてあるものもありますが、本には載っていないような小さい代理店も多くあります。「travel agency」なんていう看板を目指して飛び込めばいいのですが、もちろん、ぼったくり、不当な高額を請求するツアーもあります。
  それも、「自由旅行」の一部ですから。


17:食探し

  宿が落ち着いたら、次は食欲を落ち着かせましょう。
  自炊する材料と道具を持っていく、あるいは調達するのは、自由旅行上級者に限ります。通常の自由旅行では、食事はすべてレストラン、食堂での外食となります。では、その外食の内容は?

  どっかの芸能人が(個人的にはウォーターボーイズとかで結構好きなんですが)、「ウズベキスタンのロケでは、パスタがまずかった。」なんて言ってましたが、当り前です。だって、日本に、おいしいウズベキスタン料理屋がありますか?その国に行ったら、がまんして、その国特有の料理を食べましょう。うまいか、まずいかは、どうだっていいんです。
  でも、すべて、どうだっていい訳じゃない。注意点はふたつ。
 その1、あたらないか
 その2、ぼったくられないか

  あたらないか、とは、つまり食中毒のこと。薬持っていけばいいじゃん、なんてのは甘い。ひどいものは、入院するくらいだから、注意するにこしたことはない。で、もっとも注意するものは、「水」です。生水を飲んではいけない、は当然として、生水が付着しているものもダメ。つまり、氷、生野菜、アイスクリーム類ですね。レストランで注文したジュースに氷が入っていたら、残念だけど、一口も飲んじゃダメ。あとで、どうなっても知りません。おいしそうな果物(すいか、とかメロンとか)もよだれを誘うけど、食べちゃダメ。一方、得体の知れない生き物、肉などは、煮たり焼いたりしてあるものならば、生焼けでなければ大丈夫です。もちろん、例外はありますが。
でも、どんなに注意しても、結局、何かにあたっちゃうんですよね。シャワーの水とか、食器についてる水とかが悪いのかな。
  「ぼったくり」は、ちょっと油断してると、すぐヤラレてしまいます。注文した後に、すぐ値段の確認をするというのは原則です。ちょっとした屋台、売店でもそうしないと、すぐにタカられてしまいます。とはいっても、10円のジュースを100円で売りつけられる、くらいなんですけど。

  以上の注意だけ、ちょっと気にしていれば、あとは、運次第です。おいしいものが食べられるか。ちゃんと注文したものが出てくるか。実はゲテモノを食べさせられるとか。
  どんなところで、外食するか。それを探すのも自由旅行の大きな楽しみです。できれば、「日本料理屋」で食事をするのは避けましょう。


18:断食生活

  イスラム教の戒律のひとつに、ラマダン、「断食月」という、厳しい風習がある。
  1年に1回まわってくるラマダン月(イスラム教の9月)のあいだ、その1ヶ月間は、日が昇っているうちは、水も食事も口にしてはいけない。だから、人は日中は、エネルギーを消費しないように、なるべく動かず、日陰でゴロゴロしている。そして、日没を知らせるサイレンとともに、ムクっと起き上がり、まるで祭りのように、異様な雰囲気で「打ち上げ」を始める。一日じゅう我慢した食欲、口渇を満たすために、あるいは、それ以上に食べて、飲みまくる(ただしアルコールは禁止)。しかも、それが、毎日つづく。

  そんな戒律を守っている人も尊敬するけど、そんな期間に旅行する旅行者も大変。それなりの準備が必要です。
  日本人旅行者は、おそらくイスラム教徒(ムスリム)ではないから、ラマダンを守る必要はない。だからといって、昼間、おなかが空いたからって、空腹を我慢している人たちの目の前で、自分達だけパクパク食べられますか?西洋人は、そんなのおかまいなしって感じで、堂々と飲み食いしてます。しかし、謙虚こそ人の道、と教えられている日本人には、ちょっと無理。なので、空腹時には、宿に戻って、部屋でこっそりビスケットなどをつまむしかない。町なかの宿なら、お菓子などの食料品を買いだめしておけるからいいけれど、砂漠の宿では、それもできない。

  その宿は、モロッコのサハラ砂漠の中にポツンと立っていて、隣の家まで車で30分。見渡す限り、砂だらけ。売店なんて、あるわけない。で、宿泊を頼んだときは「食事つき」ということだったのに、とても当たり前のように、昼食なんて用意してくれない。朝5時(日の出前)の朝食の次は、日没後、7時くらいの夕食まで、宿は何も提供してくれない。そして、やはり、売店はない。(水道はあるけど衛生上、飲めない。)
  一応、そんな状況は想像できたので、2泊分として、ミネラルウォーター2本と、ビスケット1箱、ビーフジャーキー1袋を持っていった。ところが、モロッコ製のビスケットは甘すぎて、とても食べられない。おなかが空くと、あてになるのは、成田でたまたま買ったビーフジャーキー1袋だけ。その、ビーフジャーキーもだんだん減っていく。もったいなさげに、なるべく長くしゃぶっている。でも、でも、いつかはなくなる。「これが、最後の食糧だー。」って時が来る。予想外のプチ・ラマダンでした。成田で買ったビーフジャーキーがこんなに貴重品に思えたことはない。
  それ以後、旅行に行くときは、非常食として”必ず”ビーフジャーキーを持っていきます。どこで、遭難したり飢饉になるか、わからないしね。


19:足探し = タクシー探し

  町の中を移動するには、徒歩かタクシー
  町から町へ移動するには、バスかタクシーか電車か飛行機か。
  つまり、日本と違って、タクシーにお世話になる機会がとても多い。そして、日本と違って、メーター付タクシーは皆無で、料金はいいかげんである。日本と同じところは、少しでも多く料金を取ろうとするところかな?たまーに、メーター付タクシーに遭遇することがあるが、メーターが機能していることはなく、アクセサリー、というか、取り外すのがむずかしいから付けてある、という感じ。なので、値段は乗車前に交渉する。
 「○○までいくら?」「XXドル」「もうちょっと安いでしょ」「Xドル」「じゃあ、お願い。」
 てな具合に。市内の移動なら、だいたい1~3ドルで足りる。タクシーは、町中にあふれているから、道端でリュックしょって、ちょっとキョロキョロしただけで、餌に群がる鯉のように、タクシーが寄って来る。
  市外へ行く場合にも、不思議と値段が変わらない。100Kmや200Km離れた町へ行く場合でも、10~20ドル(1000円~2000円)ですむことが多い。もし日本だったら、天文学的な値段になっていて、ちょっと想像できない。そう思うと、市内距離の値段が1ドルというのが高いのかな、と感じてくる。ちなみに、モロッコの遠距離タクシーは、ほとんどがベンツだった。年式など全く分からないオンボロだけど、生まれて初めてベンツに乗りました。あまり、感動しなかったけど。
  足探しも手抜きしようと思えば、現地で送迎つきのツアーを申し込めばよい。日本で申し込むよりは、もちろん安い。砂漠の宿に泊まったときは、当然、帰りのタクシーが拾えないだろうから、近くの町から送迎つきのツアーにした。で、その送迎距離は、片道300Km、で、その所要時間が4時間たらず、って?恐ろしい。高速道路なんか、ないですからね、モロッコには。広い国では、移動距離も移動速度も、ケタが違う。

  カンボジアでは、ベトナムのように、原付バイクタクシーが多い。初めて、3人乗りを体験した。結構、簡単だったが、日本では真似する訳にはいかない、警察に捕まっちゃうから。馬車の客車部分を原付バイクで引っ張るタクシーとか、手作りのサイドカーなんかもあって、遊園地の乗り物のようだった。ただし、そのおもちゃの乗り物の横を、普通の乗用車が、ビュンビュン走っていくのだから、遊園地よりは、少し緊張感がありますが。

  乗り物の話をもうひとつだけ。カンボジアで、手抜きして頼んだ送迎つきのツアーで、僕たちを迎えに来てくれたのが、オンボロだけど、大きな観光バスだった。マイクロバスじゃなくて、観光バス。日本製の中古車だろうけど、30人か50人くらい乗れるもの。それを、たった二人で占有。豪華!ゆったり!というよりは、さびしい!もったいない!かな。


20:ぼったくり警報

  現地の人から見れば、日本人は誰もが「金持ち」。少しくらい金をもらっても当然、と考えています。ぼったくる彼らにしても、生きるための本能でやっている人が半分、悪意を持っている人が半分です。悪意だとしても、所詮、軽犯罪。凶悪事件の多い日本に比べたら、100倍、平和な町です。純な人ほど、ぼったくりに引っかかりやすい。そうです、僕らは、とても引っかかりました。

 「タクシー」
  乗車前に値段を確認しておかなければ、ふっかけられて当たり前。たとえ、確認しておいたとしても、口頭の確認であれば、到着時に値段が変わることもある。
 目的地に着いて、「200ください」とタクシー運転手。「え?100って、言ってたでしょ。」
 「いや、200って言ったはず。日本語ワカリマセーン」なんてこともある。または「ひとり当たり100だから、ふたりで200よこせ」なんて場合も。目的地がよく分からずに、つまり自分のせいで、あちこち遠回りしたのに、「あれこれ探してやったんだから、もっと払え」なんてのにも驚いちゃいけない。目的地の数百メートル手前で降ろされて、「ここから先は(ナワバリ?)行けないから、あとは歩いて行って」ってこともあった。彼らも、いろんなことを思いつきます。

 「ガイド」
  自由旅行では、とても有名。知らない人のために説明します。
  街中を観光しながら歩いていると、ふと、地元人(おっちゃん、あるいは子供)がついて来る。そんで、勝手に、「この建物は、あーで、こーで、」とか、「こっちへ行くと、~がある。」とか、聞いてもいないことを親切そうに話しかける。礼を大切にする日本人としては、彼らを無視することができずに、愛想笑いしながら、しばらくいっしょに歩いてしまう。と、数分歩いたところで、「ガイド料」が請求される。
  「うまい店を教えてやる」なんて言って、連れて行かれると、同じテーブルで、当然のように、いっしょに食事したりして、そして当然、おごらされている。小判ザメのような人種だ。知らない土地で、見知らぬ人に声をかけられても、相手しちゃけない。
  ミャンマーでは、子供がこれをやる。7,8歳の元気な子供が寄ってきて、「日本から来たの?トーキョー?オーサカ?フクオカ?」「オネーサン、キレイダネ」目をつぶれば、日本人が話しているかのような流暢な日本語で話しかけてくる。適当に相手して、適当に案内されて、適当にお駄賃をあげれば、典型的な「金持ち日本人」になれるが、自由旅行者は不必要な出費は極力避けなければならない。涙をのんで、彼らを無視する。生きるために日本語を覚えて、必死で頭を使ってる彼らは、本当は尊敬すべきなんだけど。


21:ぼったくり発動中

  町中、いたるところにボッタクラーが待ち構えています。いたるところに。

 「食堂」
  ボッタクラーの巣窟。値段を確認しないで注文すれば、間違いなくぼったくられる。日本人だから、これくらいでいいかな、って値段をふっかけられる。食べちゃったんだから、文句は言えない。現地の人が、5円くらいで飲んでる紅茶を、100円とか言われた日にゃ、たかが100円だけど、投げつけたくなるわな。日本(いわゆる新宿)のように、とても払えない値段をふっかけたりしないところが、かわいいけど、。
  値段の確認が必要なのは、メニューそのものだけじゃない。カレーの付け合せかと思わせるように、漬物とかナッツが出てくる。いっしょに食べてしまうと、そんな漬物ごときが、カレーの何倍も高価なものに化けてしまったりする。店内に座っただけで出てくるフルーツは悪魔の誘い。金持ちにしか出てこないが、食べてしまえば、まさに「金持ち」扱いされて「金持ち」相当の請求が来る。紅茶についてきた砂糖が、別会計で1ドルって言われたときには、さすがに怒りましたね、日本語で。

 「商店、露店」
  値札を付けて販売しているスーパーマーケット以外は、値段は交渉次第。つまり、ふっかけられることが前提。
 「この小物入れ、最初は1000円て言われたけど、600円に値切ったよ」と言って喜んでいると、他の店で200円くらいだったりして、真実は神のみぞ知る。自分が納得する値段が、正しい値段。

 「写真モデル」
  もちろん、水着モデルってことじゃなくてね、当然。
  モロッコなんかで、民族衣装を着たじいさんが、道端にぼーっと立っている。めずらしい、きれいな衣装だから、つい、つられて写真をパチリ。その瞬間、じいさん豹変。「オラ、写真撮ったろ。撮影料よこせ。」バスケットボールのディフェンスのようなしつこさで、付きまとう。相場は1000円、めちゃくちゃ高い!しかし、払うまでは離れてくれない。
  他には、サルを首縄つけて散歩させてる人。わざと、サルをこっちへ向けて、けしかける。「写真撮ったな、餌代よこせ。」町の片隅に、つながれているラクダも、自称「モデル」。撮った瞬間、脇に隠れていたおやじが出てきて、撮影料の請求。そもそも、町の中にラクダなんているわけないんだから。

 「電話屋」
  モロッコでの話。公衆電話の前に陣取っている20代くらいの男。
 「電話かけたいなら、カードを売ってやるよ。」って。で、500円くらいで”新品のカード”を買う。それで、電話をかける。なぜか、つながらない。男に文句を言う。
 「カード見せてみな」と言って男がカード(新品)をうばう。すると、あら、不思議!!!。わたしたばかりの新品カードを手の裏で、マ○ー司郎もびっくりするような下手な手つきで、使いきった古いカードと交換してる。で、その古いカードを見せて「カードが終わったから、かからないよ。新しいの買いな」って。あんた、言葉が通じないのをいいことに、セコ過ぎる。


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by akogarehotel | 2005-01-04 16:31 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

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