2093. この本を読む? 三国演義 安能務 平成29年11月24日(金)
この本を読む? 三国演義 安能務 平成29年11月24日(金)
☆その前に、
ネタがないのでブログが更新できません。決して、手抜きしているわけではありません。
仕事して、子供の卓球の送迎して、な毎日。
暇を見つけて、ローラーを20分程度な毎日。
子供が卓球で4位だったこととか、ピアノ発表会は名探偵コナンの独演だったとか、ドラム発表会はドラムソロだったとか、水彩画で表彰されたとか、のネタならありますが、まさに親バカなので自重課長。
………
デュークさんに勧められたので、6冊セットで購入しました↓
第2巻まで読んだら、やっと孔明が出てきた。
三国志って、要するに、
『中国という国を嫌いにさせる本』
なのですね。
あの国は、今も昔も、賄賂と汚職の国だ。と再確認させる本。
吉川英次は、「子供に楽しく読んでもらう本」を目指して、三国志を書いたようだが、
この安能さんは、「もうちょっとその国の文化を探ってみよう」と思って、書いてくれたらしい。
権力を奪った人間は、必ず専横に走り、その権力者にはおこぼれをもらいたい小物が群がってくる構図。別に、董卓だけが悪人ではない。呂布も曹操も、横暴な権力者で、劉備も同じようなものらしい。
「日本の侍もの」とは全然違う。
三国志の中に、「義」を重んじる武将って?関羽のほかに、誰?
負けて潔く切腹した武将って、関羽のほかに、誰?
戦争に負けると、ほとんどの武将が「ごめん」といって降伏する。で、何かの折にまた裏切る。
負ける降伏する裏切る、の繰り返し。ほぼ全員が松永弾正状態。
戦争の形態も全然違う。
(ご存知の通り、)何万人の戦争だろうが、基本は「一騎打ち」。
一騎打ちで負けたほうは、兵隊が何万人いようが、あっという間に退散する。だって、「親分」が一騎打ちで負けて死んじゃったら、自分が戦う必要はない。
「親分」に対する義理や信頼なんて、これっぽっちもないから、戦う理由がない。
日本なら、主君が戦死したら仇をとろう、となるのだろうが、大陸の国には、そんな侍スピリッツはない。一目散に逃げていく。
てことは、戦争が「一騎打ち」で片がつく時代に、「軍師」っているのか?軍師って必要なのか?
日本の戦国時代のような戦争ではないのだから、軍師が戦争を左右するってのは、そうそうあることではないらしい。
だから、孔明を「へぼ軍師」呼ばわりするのも納得できる。
孔明といえば、三顧の礼。
その「三顧の礼」の解釈は、
孔明は、『わざわざ三度も訪ねていくほどに、素晴らしい人材』
と一般的に解釈される。
が、それは間違いらしい。本当は、
劉備は、『在野にうもれたどこの馬の骨かわからない人物に、わざわざ三度も訪ねていくほど、民のことを考えて他人の言葉に耳をかたむける素晴らしい君主』
と思わせるのだそうだ。
へーへーへー
別に、孔明が天才だという理由はない。
では、その劉備はヒーローなのか?
あたかも『努力と魅力と忍耐の人。その誠実さで人を惹きつける。』
というのが、もしかして一般的でしょうか。
しかし、実際は腹黒政治家で、(これも本当かどうかは誰も知らないけど)、
呂布に味方して、すぐに裏切り殺し、
曹操に味方して、すぐに曹操暗殺計画に加わり、
袁紹に助けてもらって、すぐに裏切り、
というか、そもそも袁紹は、劉備が限りなくお世話になった公孫讃を殺した人間。そんな人間に頭を下げて助けてもらうほど、信念とか義理とか、全く持ち合わせていない人物。
ついには、
劉表にイソウロウして、その領地を奪ってしまう。
よく考えたら、寄生虫みたいだな。
安納さん曰く、「誰にでも簡単に頭をさげることのできる、薄汚い政治家」だそうです。
はげしく納得。
じゃぁ、曹操がヒーロー?
実は、大量虐殺や無罪の処刑を何度も繰り返してる。信長の比叡山どころじゃない。
じゃぁ、呂布がヒーロー?
父親と呼んだ人間を2人も殺している。
じゃぁ、孫権?
一番まともな部類かもしれないが、単に情報がないだけかも。
大統領になったら、利権を食い物にして、やりたい放題。
あの辺のやつらは、
どこの国も、どこの時代も、悪役もヒーローも、みんな一緒だな。
………
さて、今、第3巻。
吉川英次よりは、面白いかもしれない。
がんばって6巻のゴールを目指す。
by akogarehotel | 2017-11-24 19:11 | この本を読め | Comments(6)
何の相談をしたかすでに忘れているけど、
どういたしまして。いつでもどうぞ。
もうすぐ赤壁が始まります。まだ楽しいよ。
というか、違う目線でみると、意外とおもしろいね。
実は、劉備が悪役だとか、
新野から住民3万人を連れて逃げたのは劉備の策謀だとか。
(「初心者目線の~」はOK。「あこがれドン兵衛」はだめ)
その三国志、いいなぁ。俺も読もうかなぁ。
松永弾正とか、道三とか、元就が好きな私としては、中国の
あけすけな裏切りが清々しくて好き(笑)
あの国は今も昔も「利」だけが唯一の価値観なんですね。
「あこがれドン兵衛」のサイトは10月で閉鎖になりました。KDDI時代から続いてたのに残念です。
このエキサイトブログは見れますよね?信長時代の文章は、こちらのどこかに転記してあります。
無料分の容量がいっぱいになるまでは、こちらで続けるつもりです。
「ただのウソツキの劉備」と「はったり野郎の孔明」のお話は、そこそこ面白いです。
もうすぐ3巻が読み終わるので、そうしたら1,2,3巻まとめて送ります。うちに置いておいてもゴミになるだけだから。
4,5,6巻は、僕が読み終わるまで待ってください。