「ほっ」と。キャンペーン

2017年 02月 04日 ( 1 )

 

1995. 身辺整理 その2、介護専門学校 平成29年2月4日(土)

身辺整理 その2、介護専門学校 平成29年2月4日(土)


(長くてつまらないから、読まなくていいです。)


今年で辞めてしまう3つの副業のうちの、2つめ。

医療系専門学校。

f0131183_14205027.jpg

10年ほど前、突然、見ず知らずの専門学校の先生がやってきた。

解剖学を教えてくれる講師を探している。あちこちの病院医院を回っているが誰も引き受けてくれない。別の開業医から、僕を紹介されたという。


一応、僕は「死体の解剖」も専門といえば、専門ですが…


その先生が、本当に苦労していて、あちこちを探しているけど全然誰も見つからないという。あまりにもかわいそうなので、引き受けてしまった。



前橋工業高校のすぐ近くにある専門学校。介護福祉科、理学療法科、医療秘書科などがある。

着任当初は、介護福祉科の解剖学を担当した。

子供を朝9時に幼稚園に預けて、急いで専門学校へ向かい、9時半から授業。

毎週火曜日は綱渡りの日程だった。


まぁ、「塾の先生が夢だった」私なので、つまらない仕事ではない。

日程が厳しいこと以外は不満がなく、楽しくやっていた。


「わかりやすい授業で、評判がいいですよ」

なんて言われたが、半分お世辞だとは思うが。



数年続けたところで、また突然、今度は校長先生がやってきた。

介護福祉科のほかに、理学療法科の内科と小児科の講義も担当してほしい。

「引き受けてくれる人が誰もいない」と。


頼まれると弱いのは、いいのか悪いのか。

校長先生、自らがやってきたのを断るわけにはいかない。

年間75コマの授業を担当することになった。



ところが、1年続けたところでトラブル。


僕は

 『火曜日しか行けない』

と話したが、

専門学校側は

 『毎週火曜日に来てもらう』

という想定らしい。



1日4コマの授業なら20回(20週)で消化できる。勤務日をなるべく少なくして、フリーの火曜日には他にすることがある。

ところが、学校としては午前中の2コマだけとのこと。40週必要ということは、ほぼ毎週。


僕 「4限まで授業を入れてください」

学校 「はい、わかりました」


ところが、次期の予定表ができあがると、毎週火曜日2コマずつ。。。

↑これを3期、くりかえす。



申し訳ないけど、3期めで限界。

自転車に乗れなくなっちゃうよ。ということで、今年で辞めさせてもらった。


聞いたところによると、契約している病院があって、そこから講師を派遣してもらえるとのこと。じゃぁ、最初からそうしてよ!

警察学校と同じく、約10年で終了。



………



専門学校での講師料は医者としては、相場どおり。

つまり、ぼったくり。お金のためなら、続けておけばよかった。

今後、医者全体が不景気になるだろうから、こういう定期収入は重宝する。


でも、自転車に乗れない人生はありえない。

お金では買えないものがあります



………



医療系専門学校の経営は厳しい。


2000年ごろに介護保険が導入されて、一瞬、介護福祉士が盛り上がったが、最近の「3K」事情が報道されて、就職希望者が減った。

さらに国家資格になったことで、国家試験の合格率が低い学校では入学者がさらに減少している。

経営側としては、僕のような臨時職員を雇うよりは、医者一人を専属の職員として雇うほうが圧倒的に安くすむ。

しかし、医者のくせして「診療」しないで講義だけなんてことを妥協できるのは、引退した高齢の「お医者さま」くらいしかいない。そんな人に頼んだって、まともな授業になるわけがない。国家試験の合格率をあげるためには、人件費には目をつぶって、現役バリバリの医者を雇わざるをえない。


通常、このような専門学校には「仲のよい」病院がある。

卒業後の就職先としてあてにするわけにはいかないが、授業の一環で病院見学や実習くらいなら頼める仲。そんな病院から、各診療科の先生が(お金さえもらえれば喜んで)講義に来てくれる。定期的な副収入は彼らにとってもうれしいから。

縁もゆかりもない僕に、依頼が来た理由がわからないが、今後はそちらへ頼むとのこと。



………



専門学校の生徒さんは、ほんとに多種多様。


自分が18、19の頃のことを思い出すと、彼らには何も言えないが、

勉強しようという気持ちがゼロの生徒が多数いる。

そりゃ、そうだ。20歳前後の若者が、その必要性が理解できなきゃ、勉強なんてするわけない。学校ってのは、女の子に会いに来る場所だ。

だから、どんな専門的な講義でも、まずは生徒の気を惹かせることが最初の目標になる。


一方、社会人入学のように、ヤル気満載の生徒さんもいる。

地方自治体の就職支援により、学費が軽減されている人が多い。彼らには、どんどん専門的な内容の授業が必要になる。



後者のような「大人」はほっといても国家試験に合格するが、前者のような「子供」を合格させることは非常に難しい。

彼らにとっては、学校で授業なんか受けているよりも、あちこちに社会見学にでかけて、


 「この仕事に就けなければ、生きて行けないんだよ。」


と、感じていただくしかないと思う。



………



だから僕は授業で出席を取らない。

勉強する気持ちがないなら、学校に来るだけ時間がもったいない。

コンビニでバイトでもしているほうが、よほど役に立つ。

学校に来て寝ているくらいなら、何か他のことをしているほうがいい。


もちろん、学校に来て寝ていても、僕は怒らない。


 「眠くなるような授業をする奴が悪い」


これは僕の大学医学部の常識。

つまらない授業はみんな寝る。寝るどころか、欠席する。

一度出席して、つまらなかったら、次からは行かない。

(俺だけじゃないよ、みんなそうだよ。)

生徒が先生を評価する厳しい学校。



だから、教える側の立場になると、せっかく授業に来てくれた生徒さんに、眠くならないような内容を考えているのだけど、、、、


人間は手を動かせば眠くならない。

学生にプリントを配って、常にそこに書かせ続ける。

これが最低限の工夫。


あとは、、、難しいね。



………



一連の授業の終盤時期に「小テスト」をする。

形式的にはテストだけど、教科書やプリントなど何を見てもよい。

それでも答えがわからなければ、他人と相談してもよい。



★最初に勉強すべきことは教科書の目次を覚えること


あるテーマが教科書のどこに書いてあったかな、とわかることから勉強が始まる。というかそれで十分。

たとえば、心筋梗塞の問題が出たら、教科書(またはプリント)のどこに書いてあるかを探し出し、その前後には、「狭心症」や「心不全」という項目があり、それらとのつながりを理解する。

学生のうちから、心筋梗塞の全てを理解できるわけがない。わからないことがあった時に、それを調べることさえできれば、あとは人生が助けてくれる。



それでもわからなかったら、友達に聞く。

先生が頭ごなしに怒鳴る声は生徒の耳には入らない。

友達にお願いして、教えてもらったことは、心に残るもんだ。


そうやって友達と会話をすることが「小テスト」の目的。

だって、いまどきの学生さんはメールやラインで「会話」するから、声を出さないでしょ?


医療現場では職員同士の会話は必須。

一人で全部できる奴はいない。(だから米倉ドラマはカス。)

常に他職種の人たちと協力しあって仕事がすすむ。その現場でラインやメールは使えないからね。

「挨拶」して、頭を下げて助けを依頼することができなければ、仕事はできないよ。



………



なので、僕は授業で出席を取らない。遅刻も自由。

定期試験は持ち込み可。他人の解答用紙以外なら何を見てもいい。


しかし、専門学校側から却下。

仕方ない。さすがに、これは僕のわがままかな。



………



大学時代、つまらない授業に出るくらいなら、プールに行く、バイトに行く、デートする。

僕も、同級生も、そんなでしたね。大学もそれがわかっているから出席は取らない。


しかし、世の中には、ラリホーのような授業のくせして、教室の出入り口に鍵をかけて、出席をサラリーマンみたいに厳しくとって、、。そんな大学が多い。僕の知っているF大学(国立)とかG大学(国立)とか。

学生がかわいそうだし、そういう育て方をされると、自分が上になってからもそうやって育てようとするから、たちが悪い。

広島大学(国立)とか、生徒はいいはずなのに、育て方が悪い典型例。

(学生全員を留年扱い)



そんなわけで、自分の子供に対しても、勉強を教えることはあるけれど、


その学問に興味を持たせること、

興味を維持させること、

つまらないと思わせないこと、


だけを考えてます。



結論が違う方向になってしまいました。

お金はありがたいけど、時間を優先して、辞めちゃいました、という話。





[PR]

by akogarehotel | 2017-02-04 14:17 | ただの日常日記 | Comments(5)