「ほっ」と。キャンペーン

2017年 02月 13日 ( 1 )

 

1998. 身辺整理 その3、介護認定審査会 平成29年2月

身辺整理 その3、介護認定審査会 平成29年2月



今年度で辞めてしまう副業の3つめ。

介護審査委員。



………



2000年に介護保険という画期的な制度が導入された。

これにより、自宅に介護者を抱えている人でも、介護の負担が軽く、仕事に出られるようになった。

制度導入前は、要介護者がいると、家族の誰かが仕事を辞めるか、要介護者を病院へ入院させるかしか方法はなく、あっという間に病院が寝たきり患者で満員になった。

今の介護制度でも不満はあるかもしれないが、何もないよりは驚くほどマシである。



介護状況にはランクがあり、それに応じて受けられるサービスが決まる。

 要支援1

 要支援2

 要介護1

 要介護2

 要介護3

 要介護4

 要介護5

の7段階。数字が大きいほうが、介護度が高く、受けられるサービスが多い。


介護度は、調査員の「調査書」と、主治医の「意見書」から判定される。

調査書と意見書の内容をコンピューターに入力すると、自動的に、

 「あなたの介護度は、、、です」

と計算される。

しかし、常にコンピューターが正しいとは限らない。

その判定内容を見直して、最終的に介護度の結論を出すのが介護審査会。


審査会は、医者2人、介護職3人の計5人で構成される。

10年前、「若い人から順番です」と命令されて引き受けた仕事だが、最近はお暇な先生方も多い。毎週金曜日の午後1時半から、という危機的な日程ということもあり、今期限りで交代させてもらった。



★★★



介護制度への不満にありがちなのが、


①介護度が軽く判定された!

②判定までの期間が長すぎる!


これらは、全て医者が悪い。



………



①介護度が軽く判定される!


もっとも多い苦情。ほいくえんおちたしね、くらい多い。

理由は明白で、対応も簡単。

(それをしないで文句だけ言ってても無駄ゲー。)


★主治医の意見書が悪い。

★主治医が悪い。

★主治医の選定が悪い。

★主治医し。。。(ピー)。。。。


意見書には記載する欄がたくさんある。そこに困っている現状をできるだけ多く書き連ねれば、必ず重たく判断してくれる。

ところが、ほとんどの主治医がマジメに書いていない。手抜き。その患者の介護度が、どうなろうと知ったこっちゃねー、という内容の意見書。


「腰が悪いので当院へ通院中」

これでは重く判断される訳がない。


「腰が悪く、トイレへの移動も困難。座位からの立ち上がりも非常に時間がかかるので、トイレへ行こうと思っても間に合わず、失禁してしまうことが多い。外出時は段差のあるところでは転びやすい。」

…書ければ書いただけ「勝ち」。


患者さん側から、それに対応する方法はいくらでもある。

そもそも、1ヶ月に1回しか会わないと主治医は手を抜く。診察なしで「薬だけ」もらって帰る人もいるから、1年に1回くらいしか顔を見せない場合もある。

これでは介護度を上げろってほうがおかしい。

必ず、毎回、顔を見せて診察されること。



主治医の「科」の選択はもっと重要。

認知症で困っているのに、整形外科を主治医として指定する人が多い。

残念だけど、整形外科医は認知症の記載はしない。認知症専門医である必要はないから、せめて内科で書いてもらうべき。



………



②判定までの期間が長すぎる!


・申請書を書いて市役所が準備するのに1週間

・主治医が意見書を書くのに2週間

・介護審査会の日程に組み込む(1週間)

最速で1ヶ月。


しかし、もっともっと長くかかる場合が多い。

その理由は2段目の「主治医が意見書を書く」期間。

B4の用紙1枚に、介護度を上げるために、なるべくたくさんのことを書こうとするなら、そこそこの時間がかかって仕方ないのだろうが、、、、

2週間どころか、1ヶ月以上かかる場合もある。


主治医の勤務する病院の規模が重要。

総合病院の医師は忙しい。入院患者さんを相手にしているので、書類なんて書く暇がない。

開業医を主治医に指定するほうがいい。


では、

開業医のくせして、2週間以上も時間を必要とするのなら、

しねといわれるすじあいはある。



………



実は、この仕事は辞めてしまうのが心苦しい。

おそらく、自分の人生にとって、とても重要なことを教えてくれている。



介護申請書には、対象者さんの詳しい家庭状況が記載されてくるが、


80歳女性、寝たきり。85歳の夫が介護している。夫も介護1が認定されている。子供はいない。』


55歳。癌が見つかったがすでに全身転移。介護状態の母親と二人暮し。自宅でできることだけやって生活したい、と。』


80歳、認知症。夜中に大声を出して家から出て行こうとする。家の庭で排尿排便する。近所から苦情が出て、関係が悪化してしまう。』


75歳、認知症。70歳の妻と、知的障害の長男との3人家族。身の回りのことは何もできない。』



自分が、いかに運のいい人生を送っているかを痛感します。






[PR]

by akogarehotel | 2017-02-13 18:24 | ただの日常日記 | Comments(2)