2017年 03月 02日 ( 1 )

 

2009. インフルエンザ感染に伴う異常行動に関する考察 平成29年3月2日(木)

インフルエンザ感染に伴う異常行動に関する考察 平成29年3月2日(木)


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【症例】11歳、男子

既往歴:毎年予防注射を接種しているが、ほぼ毎年インフルエンザに感染し、発熱のたびに異常行動を伴う。意味不明の言葉とともにピョンピョンと飛び跳ねる。


ここ数年の経過

 1病日 39℃ タミフル開始 その後異常行動

 2病日 38℃ ときに異常行動

 3病日 38℃ 異常行動なし

 4病日 36℃ 元気

 5病日 36℃ 元気 タミフル投与終了


今回(H29年)の経過

 1病日 38℃ タミフル開始 異常行動なし

 2病日 37.5℃ ほぼ元気

 3病日 36℃ 元気

 4病日 36℃ 元気

 5病日 36℃ 元気


今回の感染では、異常行動を認めなかった。

過去すべてにおいて、タミフルを5日間連続服用している。



【考察】

①タミフル単独で異常行動が出現するか:

上記のとおり、例年、タミフルを継続していても異常行動が軽快していることから、否定できる。


②インフルエンザウイルスが原因で異常行動が出現するか:

タミフルを服用していない症例においても異常行動を認めることから、妥当と考えられる。


③インフルエンザウイルスとタミフルが同時に存在する場合に異常行動が出現しやすい:

前述のように、タミフルを服用していない症例でも異常行動を認めることが多々あるので、肯定しがたい。


④異常行動の出現には遺伝的素因が関係するか:

一見、肯定されそうだが、本症例の場合、

 父、母、妹:ともに異常行動なし

 本人にのみ異常行動あり

遺伝子というよりは、個人の先天的な体質。


⑤異常行動の出現はウイルス量(重症度)に依存する:

(なんらかの先天性素因が最大の要因であることは間違いないが)

今回のようにやや軽症の場合には異常行動を認めなかったことから、妥当と考えられる。


症状が軽かった原因としては、

・予防注射(年2回)が効果があった。

・早期のタミフル投与が効果的だった。

BBB(血管脳関門)が成熟した。

・感染時のウイルス量が少なかった。

などが考えられる。



【結論】

異常行動はインフルエンザウイルスそのものが原因と考えられる。

対策として、特に過去に異常行動を認めたことのある症例では、早期のタミフル投与と予防接種が有用である。



………



そんなわけで、うちの子供がインフルエンザ。

5日間、自宅待機。

異常行動の監視をするため、親も自宅待機。

火曜日だけど、練習を休んで、家でゴロゴロ付き合っています。

ただし、今までなら、高熱の子供と自宅待機だったのが、今回は発熱が軽かったので、気持ち的にはラクですね。


「来年こそはインフルエンザにかからないで欲しい」と、毎年思っているんだけど…


もしも世の中にタミフルがなかったら、うちの子って危ないんじゃない?と思う反面、

タミフルで治癒してしまうために、免疫がつきにくいのでしょうか?とも考える。







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by akogarehotel | 2017-03-02 18:42 | 子育てられ | Comments(4)