2017年 10月 21日 ( 1 )

 

2084. この本を読むか? 「左近」 火坂雅志 平成29年10月21日(土)

この本を読むか? 「左近」 火坂雅志 平成2910月21日(土)


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大河ドラマ「天地人」の原作者火坂雅志さんの遺作。

執筆途中に急逝してしまったそうです。なので、話は途中まで。


「左近」とはもちろん、島左近。

島の左近と佐和山の城の、島左近。

93馬の特技なし、でしたっけ?


有名作家さんの小説なので、期待値が高すぎたのかもしれませんが、


確かに、前回読んだ「日本版パイレーツ」よりは、十分に歴史小説っぽく仕上がってます。が、


島左近をヒーロー化したい意識が、ギラギラしすぎ。

要所要所で、島左近が常に正解の選択肢を提案する。でも、諸人物がそれを否定してしまうので、島左近の人生が変わっていく。

「できすぎた人物」という感覚です。



筒井順慶の描写も違和感。

「病弱である」という定説から、作中に登場するときは、常にゴホゴホと咳をしてアピール。

しかし、10代の頃から病弱で、その後20年も生き延びる人なんて、この時代にはありえません。「36歳で病死した」という事実から、「若い頃から病弱だった」と勝手に設定しているのが、なんだか安っぽく感じてしまう。



柳生宗厳にも納得しない。

松永久秀の参謀として、数々の悪事に従事させられている。

でも、柳生宗厳も、足利義輝も、ともに上泉伊勢守の弟子。兄弟子を殺した松永久秀を、柳生宗厳が完璧に補佐するってのは、アリエルン?松永久秀が死ぬと、急に「いい人」になっちゃって、「おれは徳川を助ける」とか言い出して、、。



最も無理な設定は、

島左近と石田三成が初めて出会うシーン。

京都の山道で、バッタリ偶然に

いくらなんでも、これはねぇ。京都ってどんだけ狭いの?



余分な先入観を持ちすぎなんですよね、僕が。

だから、本がつまらなくなる。

結末が分かっているというのも、楽しくない要因のひとつですけど。



残念だけど、歴史小説は読みつくした感がある。

次は、前々から勧められていた、「すい臓を食べる話」を読んでみます。

これも医学的知識が邪魔しそうですが。




あぁ!知識がじゃまをするーー。






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by akogarehotel | 2017-10-21 13:31 | この本を読め | Comments(2)