【第5章】海外旅行 ベスト イチ!

これが、あこがれの  べすと いち 1!

これまで、旅した国々
  ニュージーランド (社会人すぐの夏休み、初の海外)
  ドイツ        (仕事で。かっこいい?)
  モロッコ       (うわさの新婚旅行)
  ミャンマー      (以後、夫婦旅行)
  モロッコ
  カンボジア
  ウズベキスタン
  パリ         (乗り換えだけ)

これに、日本国内で、”住んでた”ことのある、
  群馬、上野、新宿、沖縄、福井
を加えて。

こんななかから、ベスト1を選択。

(平日のみ、更新)

【第5章】

46:一番「日本」なところ(11月18日)
47:一番「外国」なところ(11月19日)
48:一番「暑い」ところ(11月20日)
49:一番「寒い」ところ(11月21日)
50:一番「冷たい、温かい」ところ(11月22日)
51:一番「フェロモン」なところ(11月25日)
52:一番「バスがミサイル」なところ(11月26日)
53:一番「Excuse」なところ(11月27日)
54:一番「携帯電話に命をかけている」ところ(11月28日)
55:一番「ゴージャス」なところ(12月1日)
56:一番「危険で爽快な」ところ(12月2日)
57:一番「グルメをはずす」ところ(12月3日)
58:一番「行きたい」ところ(12月4日)

46:一番「日本」なところ

  ハイレベルの戦いで、なおかつ、ハナ差の大接戦です。
      1位、 カンボジア
      2位、 ニュージーランド

  
カンボジアは、この前、テレビでも特集してました。日本語学校が大はやり、だそうです。だって、日本語が話せれば、収入が約束されるから。というか、日本語を話せないと、今後、仕事に就けないかも、くらいの気合です。猫もしゃくしも、水牛も、日本語を話します。アンコールワットなんて、日本人の団体客ばっかり。先日の東儀秀樹(?笛吹く人)のコンサートが、余計に拍車をかけている。
  観光客には、(団体だろうと個人だろうと)必ず現地の
観光ガイドが同行する。そのガイドが、日本語を「普通」に話すんだからスゴイ。ただ、「普通」というのがくせもの。「外国人ならこんなものかな」という普通の話し方、であって、決して、「目を閉じて聞いたら日本人かと思った」ようなレベルではない。だから、聞くのに、とても疲れる。

 ナンタラカンタラ2ー、、世、、、が、、、せん、、さっ、、、ひゃく、、、ぬじゅうぬんにい、、、とぅこぅた、、、ぬが、この、いしきです。
  (○○2世が1320年に作ったのが、この遺跡です。)

そのわりに、最近の日本語で使い方が悪いと言われている「ほう」という言葉を使ったりする。

 つぎは、、、ちゅしょくの、、ほうに、、、まいります。(次は昼食のほうに参ります。)

教師に問題があるんじゃないのか?ではなくて、
観光客から、自然に、学んだんでしょう、きっと。

  カンボジアのガイドさんは若い人ばかり。本当に、尊敬するくらい、一生懸命、日本語や日本の風習を勉強してます。で、毎度のことで、(自分も、しっかりしないとな)と思い込まされるわけですね。どこに行っても、なんか同じです。
  カンボジアでは、日本語オンリーで、何の問題もありません。


  2位が、ニュージーランド
  初めて行った外国で、驚きました。夏休みにスキーに行ったのですが、レストランで、従業員から、
 「日本から来たのですか?」
って。よく見たら日本人じゃない。バイトしながら、スキーやボードを練習しているんだそうだ。で、もっとよく見たら、
スキー場だって、4分の1くらいが日本人だよ。生意気に、小学生の団体なんかも来ているし。約10年前、バブルのギリギリの頃のことだけど、お前ら、誰の金で旅行しているんだ?
  ふもとの町でも、仕事しながら長期滞在している日本人に、よく遭遇した。いわゆる「ワーキングホリデー」というものらしい。
  あまりにも意外だったので、印象が深く、そのために、第2位。

  でも、もっと「日本な」ところは、いっぱいあるでしょ。
ワイハ(^^)とか、グァムとか、、、
ウズベキスタンも、そのうち日本になるかも、
モロッコは、当分、なりそうにない。イスラム教が健在だから。

47:一番「外国」なところ

まともに考えると、、、モロッコ?ドイツ?
ちょっとひねると、、、新宿 (^^)?

  モロッコでは、日本語は完全に意味がありません。さらに、英語も伝わりにくいから、日本人にとっては、
「外国に来たなぁ」と感じられるところです。ただし、カサブランカでは当然として、マラケシュ、ワルザザートなどでも、たまに、日本人と遭遇します。
  ウズベキスタンは、今のところ、日本語は全然通じず、英語もごく一部でしか使えません。とすると、外国ッぽい?かと思うのですが、ところが、日本人観光客を非常に多く見かけます。ウズベキスタンに、少しでも興味のある人は、早く行ったほうがいいです。近いうちに、
「日本」なところになってしまいます。

  
新宿。人種のルツボ、とは言えないけど、外人が多い、というなら。でも、ある意味、新宿こそ、今の日本の象徴かもしれません。ちなみに、僕が新宿で住んでたアパートは、僕以外の3部屋全員が、国籍不明の外国人でした。外人が多い、のなら、群馬の大泉、というところが有名です。ブラジル風の日本です。でも、こういうところでは、一応、日本語が通じます。

  ちょっと失礼かと思いましたが、一番「外国」なところは、、、、
   
1位、沖縄(石垣島)
です。これは、米軍基地があって、アメリカ人関係が多い、という意味とは、全く違います。

  石垣島には、仕事で1ヶ月滞在しました。仕事関係で、島の人々と会話をするのですが、
「日本語」が通じないことが、多々ありました。見た目は、間違いなく石垣島人なのですが、会話をすると、日本人じゃないんです、石垣島の高齢の方々は。
  つまり、地方的日本語の特徴を強く出しすぎている、ために、現代日本語の発声、聴取に慣れていないんですね。(わざと、言い回しました。簡単に言うと、方言がひどい、ということです。)島のお年寄りと会話をするときには、
若い家族の方に通訳をしてもらいました。冗談じゃなく、本当の話です。テレビの「ドクターコトー」は、セリフをすべて標準語に直してますからね。
  さらに、言うと、競馬、パチンコなどのギャンブルが、一切存在しません。とても、
健全な町です。とても、非健全な僕にとっては、まさに、外国に来た感じでした。

  島に遊びに行くのと、住むのとでは、見え方が全く違います。

  明日のテーマは、一番「暑い」ところ。さて、どこでしょう。

48:一番「暑い」ところ

  砂漠?
  砂漠の昼間の気温は、
40~50℃になることが普通だそうです。実際に、温度計を持っていってないので、わかりませんが、僕たちが砂漠に行った頃(4月と10月)も、昼間は40度を越えていたそうです。
  でも、全然暑くないのです。
  
「全然」というのは、少し言い過ぎかも。でも、「少しも」暑くないのです。砂漠は、乾燥しているために、実際の温度よりも、体感温度はかなり低いようです。暑くって汗でびっしょりになる、なんてことは、ほとんどありません。暑くって、ひからびる、かもしれないけど。薄着をすると、日差しが肌に悪いから、かえって長袖を着るくらいです。それでも、暑いとは感じません。日差しが直接当たらなければ、それほど暑くはならないのです。

  では、本当に一番「暑い」ところは?
  ダントツで、ミャンマーです。
  東南アジアの体感温度は常識が通用しません。おそらく温度は、
せいぜい30~40℃くらい。しかし、モロッコとは湿度が違いすぎる。空気中の熱湯蒸気が見えるように、体にのしかかってくるような、重さのある暑さです。昼間、太陽の下で、日陰のないところでは、たったの2~300メートルも歩けない。むこうに見えるお寺に、「ちょっと行ってみよう。」なんて、気軽に歩き始めたら、もう大変。アスファルトに出てしまったミミズ状態。数歩、歩いたところで、もう限界。タクシーに頼りっきりです。水とコーラが、「飛ぶように」売れる。
  しかも、ミャンマーのお寺は
土足禁止が多い。境内を裸足で歩かなきゃいけない。これがまた、暑いのなんのって。プールサイド以上の熱さだから、観光客はみんな木陰に固まる。地元の人は、全然気にしないで、裸足で歩いてる。足の皮膚の厚さが違うんじゃない?
  だから、旅行中は、いつも午前9時頃、町や遺跡めぐりに出発する。そして11時には、必ず、ホテルに帰ってくる。お昼を食べて、3時過ぎまで、ホテルでごろごろ。3時を過ぎて日差しが弱まると、再び町へ出る。
正午前後の灼熱地獄を屋外で過ごすことは絶対に不可能。ちょっと高くていいから、クーラーがあるホテルを予約したい。

  同じ東南アジアでも、カンボジアは、そこまで暑くはなかった。一日一回は必ず、雨が降ったし(9月)、しかも、観光には
エアコン付きバスが、必ずついて来たから。

  では、「寒い」ところは?

49:一番「寒い」ところ

  今日は、答えを先に。
   それは、
飛行機の中です。

  当然だけど、飛行機は空の上の、上のほうを飛んでいるわけで、離陸した空港の気候や気温とは、縁もゆかりもない。でも、乗り込む客からすると、空港がドロドロの暑さだと、機内もその延長、と思って乗ってしまうから、、、、
  あとで、後悔しても遅い。
  
東南アジアとか、砂漠の空港から乗るときは、Tシャツ一枚の格好。それが、飛行機に乗って、雲の上に出れば、空の気温は、0℃くらい?(正確なところは、よくわかんない。)機内は暖房がかかってるのかもしれないけど、基本的に、涼しい。用意されている毛布をかぶっても、まだ涼しい。窓側の席だと、すきま風がスースーと漏れてくる。窓は小さくて景色も見えないし、トイレに行くのも大変だし、窓側の席なんて、全然うれしくない。

  
厚着して乗ればいい、てのはわかってるんです。でもね、汗がしたたる空港で、セーターを着ようなんて、とても思えないよ。もしかしたら、いつもと違って、今日の飛行機だけは温かいかも、って無駄に期待してたりする。

  
出発地が夏で、到着地が冬。これは、身にしみる寒さです。
  夏休みに、ニュージーランド(南半球は冬)に行ったとき、成田空港で荷物を預けて、出発まで時間つぶし。まわりには、Tシャツ、半袖の人ばかりなのに、自分だけ、スキーウェアーをかかえてた。なんか、まぬけ。

  もう少し、真面目に、寒いところはどこ?
  何度も書いてますが、、、、、、、、、
砂漠は寒い。
  9月の砂漠は、昼は気温40℃、早朝は5℃(推定)だって。5℃って、東京の真冬と同じじゃない。旅行で恒例の「朝日を見る」ために、砂漠へ出かけた。午前5時頃で、まだ真っ暗。用意していた全ての衣類を着て出かけた。セーターを2枚、重ね着した。それでも寒くて、じっとしていられない。9月にですよ。しかも砂漠で。
  砂漠は寒い。これ、常識。

  次回は、暑い寒いの中間をとって、「冷たい」と「温かい」ところ。

50:一番「冷たい、温かい」ところ

  「冷たい」…何が?……人の心が。

  それなら、文句なしで、
フランス(パリ)
  フランス人て、どうして、あんなにプライドが高くて、気取ってて、冷たいんでしょうか。フランス語が話せない人種とは、会話をするのも面倒くさいようです。空港のカフェとか、売店とか、どっちが客だかわからないような扱いを受ける。日本人が、ぺこぺこ頭を下げすぎるのかもしれないんですが。頭を下げたうえに、チップを置いてくる。うーーん、自分が、悪いの?もっと堂々とすればいいのかなぁ。
  
フランス人とは、あまり関わりたくない。プライドゆえの「冷たさ」です。

  同率1位が、もうひとつ。
  
ベトナム人です。
  ベトナムは、今でも、一応(一部)社会主義?ですか。(すいません、よく知らない。)社会主義てことは、いくら真面目に働いても、
いくら不真面目に働いても、自分は、1ドンも得をしない。じゃぁ、働かないほうがいいや、適当にだらけよう、となるのは当り前。空港の職員とか、スチュワーデスとか、信じられないくらいの「だらけ」「うざさ」。日本の高校生のバイトのほうが、もっと良く働くぞ。日本が資本主義で本当に良かった。
  ベトナムの町に出れば、そこは資本主義の世界らしいから、それほど「冷たい」とは感じないそうですが。
  社会主義は「冷たい」。

  では、人の心が、一番「温かい」ところは?
  ちょっと以外だったけど、
ウズベキスタン!!
  ウズベキスタンは、ソ連邦崩壊により、一応、資本主義路線に変更。そのせいかどうかわからないけれど、基本的に親切な人たちばかり。町の市場でも、寺院の受付も、自分は何も得しないのに、本当にやさしくしてくれる。入場料をまけてくれたり、食べ物を分けてくれたり。
外国人や観光客が珍しいのは、確かなようだ。カメラを向けると、近寄ってきて、よろこんで、微笑んでくれる。モロッコなら、撮影料を請求されるところだ。
  日本人が失ったものがここにある。ちょっと、おおげさ、かな。
  ぼったくりが少なく、親切な人ばかりなので、
自由旅行の入門には最適の国です。ただ、ビールも、冷蔵庫も、「温かい」ところですが。

  さて、次回は、、
  一番「フェロモン」なところは???

51:一番「フェロモン」なところ

  フェロモン、すなわち、一番ドキドキワクワクする女性の多い国は?

  新宿?まさかね。
 「おにいちゃん、どうだい、本○できるよ。」
  
一番街をひとりで歩いていると、よく声をかけられました。客引きのおやじの横には、確かに金髪の外人が待機しているけど、とてもじゃないけど、ドキドキくらくらするなんて、
   ありえない!!  水っぽすぎる。

  
日本人の好みは東欧の女性、なんていうことをよく聞きますが、、
  200%納得。まさに、その通り。ということで、
一番はウズベキスタン
  断っておきますが、ウズベキスタンは
東欧ではありません。ただし、東欧の血が混じってる人が多い(と思う)し、東欧人も数多く出入りしている(と思う)。ロシアのモスクワを、アジアではなく、東欧と言わせてくれるなら、この推測は正しい。ウズベキスタンで見かけた東欧系だかロシア系だかの女性は、ほーんとに綺麗で美しい。ドキッとするほどフェロモンくらくらです。細長いスタイルに、長い黒髪、黒か濃紺の瞳。ここまでなら日本人。ところが、顔立ちが、西洋人(白人)のようにシャープ。白人と日本人のいいところだけ組み合わせて出来上がったもの。そんな、もともと綺麗な人たちが、最近の文化の西洋化に伴って、薄着で露出の多い服装(ウズベキスタンは1年じゅう暑いから。)なもんだから、こりゃ、たまらないよ。(失礼しました。)もちろん、はずれもいるけど、当たりの割合が非常に高い。
  ただし、注意したいのは、彼女らが、「年をとると太る」、という
白人の悪い遺伝子を受け継いでいるということ。今でこそ、フェロモンぎらぎらな女性も、あと10年もすると、残念ながら、正面視できない体になってしまう。旅行先で、チラッと見て、心ときめかせるくらいが、一番平和なようです。

  真面目な話:
イスラム教の女性は肌の露出を極力抑えなければいけません。ウズベキスタンは、イスラム教の国ですが、最近の西洋文化の流入により、イスラム教の国々の中では、随分と雰囲気が違うようです。

52:一番「バスがミサイル」なところ

  ちょっと割り込みで、もっとも、バスがミサイルみたいに走るところは?
  11月26日のニュースです。「エジプトで日本人の観光バス横転」だそうです。

  
砂漠の風景に、1本の真っ直ぐな道路。その横で、バスがコロンと転がっている。周りには青い空、黄色い砂。バス事故のニュースとともに、飛び込んできたテレビの映像です。あまりにも、見慣れている、なつかしい光景だったため、じーっと見入ってしまいました。
  ツアーを企画した旅行会社は大慌てだそうです。ツアーに行った人と、その家族からは、苦情と問い合わせが殺到していることでしょう。日本なら、バスの運転手やバス会社の責任が取りざたされるでしょう。

  ところが、
エジプトです。イスラムです。しかも、ラマダン(断食月)です。
  おそらく、エジプトでは、そんなに問題になっていない「はず」です。怪我をされた方には、大変お気の毒ですが、多分、「ごめんなさい」程度でしょう。日本の旅行会社が、現地の旅行会社にどんなに文句を言っても、彼らの反応は、「ごめんなさい。でも、しかたないじゃない。」となっていると推測します。

  理由は2つ。
  1つは、テレビでも言っていた、
エジプトの交通事情
 「市街地を時速
80kmで走る。2車線の道に車が割り込んで走るから3車線、4車線になる。大型バスが猛スピードで前の車を追い越す。」
  アナウンサーが、驚いたように話してましたが、モロッコでは、普通のことでした。ウズベキスタンでも、バスは猛スピードだし、カンボジアもそうだった。ミャンマーは?道が悪いから、時速60kmで走ると、車が空を飛んじゃう。
  ちょっと付け加えると、「時速
20kmで走るトラクターやポンコツトラックもいっぱいいるから」実際は、もっと危険。2車線の道を2車線で走るのは、先進国だけでしょ。日本だって、金沢では、1車線の道を2車線として走るのが常識のようですが。教習所は何を教えてるのでしょうか。

  もうひとつの理由は、
イスラム教です。
  イスラム教では、物事の流れは、すべて、
アラーの神が決めることです。バスがスピード出すのも、その結果、横転したのも、すべてアラーの神が決めたことなのです。運転手は、その取り決めどおりに運命を運んだだけなのです。もし、この運転手の日ごろの行いが正しければ、事故を起こすことはなかったかもしれません。さらに加えると、この日までラマダン(断食)だったとのこと。空腹で苛立っていたのでしょう。
  繰り返しますが、エジプトでバスがミサイルのように、ぶっとばして走るのは、当たり前(のはず)。日本人の乗客が「もっと安全運転しろっ」と怒ったところで、イスラム人の運転手が聞くわけがない。(あなたがた日本人が、
朝食に納豆を食べるのと同じように、人種的宗教的常識に基づいて、我々は、アクセルが床にくっつくまで踏み込むんだ。)と思っているに、間違いない!(はず)。公共の交通機関が事故を起こすはずがない、なんてのは、平和的日本人の錯覚です。いくら事故を繰り返しても、今日も、エジプトでは、バスがミサイルのように飛んでいる(はず)。

  海外に行くんだったら、少しは「命がけ」になってください。
    インシャッラー (すべては、神の思し召しのままに)

53:一番「Excuse」なところ

一番excuseなところ、
Excuse me = 失礼します
一番Excuse = 
一番、失礼なやつらは、誰だ。の意味。

  海外で遭遇する日本のおばちゃん、古い言葉なら、オバタリアン。いえいえ、まだまだ、甘いです。日本のおばちゃんも、海外に行ったら、かわいいもの。
西洋系のおばちゃんには、足元にも及びません。

  遺跡を歩いていると、どこからか、突然、
 「Excuse me!!!!」と
怒鳴られる
  声の質から推測して、「失礼します」という意味ではなく、
 「おいっ、ちょっと!!そこの人!!」という意味であることが簡単に想像される。見ると、向こうの方で、ヨーロッパだか、アメリカからだか来た、
キンキラのおばちゃんが手を振っている。もちろん、友好的に手を振るわけがない。
 (写真を撮るんだから、そこをどいて頂戴。)って。もっと簡単に、詳しく訳すなら、
 (邪魔だ、どけっ)
  すると、
日本人の悲しい性(さが)で、体が反射的に動いてしまう。100分の1秒のタイムラグで、頭をペコっと下げて、カメラアングルから逃げる。で、その数秒後に、(なんで、こっちが頭を下げなきゃいけないんだ?)って後悔する。悲しい国民性です。こういうことは、彼ら、欧米人は、全然普通のことと思っているようです。
 
  空港でも彼らは、失礼極まりない。日本人が列を作って並んでいると、平気で割り込んでくる。まるで、
割り込まれるほうが悪いかのように。それは、競輪だけだ、っつうの。意味不明の人、ごめんなさい。人種的優越感が、遺伝子に組み込まれているんでしょうね。彼らは、本当に、困った奴らです。日本で、困ってても、助けてやんないから。

  以上、劣等感で溢れている筆者のうわごとでした。

次回は、、、、一番、「携帯電話に命をかけている」ところ


54:一番「携帯電話に命をかけている」ところ

  日本人は携帯電話に「命かけて」ますよ、絶対!
  だって、自分の
携帯をなくしでもしたら、死にたくなっちゃうでしょ。友達の連絡先が分からなくなるし、スケジュールも困るかも。大事な写真を保存している人もいるかな。もちろん、信長もできなくなるし。

  でも、それ以上に、携帯に命をつぎこんでる人たちがいます。

  
サハラ砂漠。
  見えるのは、黄色い砂と青い空だけ。砂だらけの砂漠を、ラクダに乗って、頭にはターバンを巻いて、アラブ人が旅をしている、
 、、、、そして、、、
 、、、、、、
携帯電話をかけている。

  こんな、シーンが現実にあるんです。
  砂漠のホテルでは、電話が通じました。
1泊200円の、ボロボロホテルのくせに、フロントにポツンと電話が置いてあるんです。しかし、ホテルまで伸びている電線も電話線も見えない。つまり、ホテルにあるのは、「携帯電話」なんですね。おそらく、衛星電話でしょう。だって、砂漠には携帯電話用のアンテナなんてないですから。

 「ちゃんと通じるの?」当然の疑問です。
 「もちろんさ。かけてみようか。」当然の答えです。おもちゃを持ってるわけがない。ボタンを押してかけはじめる。1世代前の、ブッブッブッというボタン音をさせて、使って見せてくれた。すごいね、本当に話せるんです。しかも、砂漠なのに、
「アンテナ3本」立ってた。
 「高いんでしょ。」またまた、当然の質問。
 「高いよ。
日本と同じ値段だって。」これは、意外な解答。
  え?1台1万円くらいするってこと?
  どうやら、そうらしい。日本にあるような携帯電話でなくて、衛星電話だから、もし日本で買うなら、とんでもない値段のはずだ。モロッコなので、少しだけ、物価の影響を受けて、
1万~5万くらいで売っているのだそうだ。
  ちょっと、待ってよ。1万円もするの?1泊200円の宿を経営してて、どうやって1万円の資本投資ができるの?
 「とても高額だよ。一生かけて、買うんだ。」
  だから、彼らは、「携帯電話に命をかけている」のです。携帯をなくしたり、壊したりした日には、、、自殺するかもね。本当に、大事そうに、手のひらの中で転がして、みせびらかしてました。

  いつか、砂漠の旅人が、必ず携帯電話を持って旅をする、そして、
携帯が故障したために(あるいは、電池切れのために)、道に迷って遭難する、なんて時代が来るかもしれない。すぐ、そこに。

55:一番「ゴージャス」なところ

 ゴージャスホテル アマンジェナ(マラケシュ、モロッコ)
  全世界にまたがる有名ぜいたくホテルチェーン。一泊6~15万。1泊ですよ、しかも部屋代だけ。もちろん、それ以上の部屋も多数あり。10万なんて、旅行の全予算だったりします。フランス人のバカンスを狙っているのでしょう。当然、泊まったことはありません。
  タクシーで前を通りかかると、すべての運転手が、
 「ここが、あの有名なアマンジェナホテルさ。」と教えてくれます。
  なんて危険なホテルなのでしょう。運転手のいう
「有名な」は、通訳すると、「金持ちが泊まる」という意味です。宿泊客は、すべて”超”お金持ち。町の人間は、そう信じています。だから、泊まる人は命がけです。ホテルを出たところで、襲われるかもしれないので、専用のタクシーで出入りする必要があります。せっかく高いお金を払っておいて、日本語も通じず、気楽に外出もできない。何が、楽しいんでしょうか。「高いから泊まる」逆説的発想でしょう。

  これまでに泊まったホテルの中で、一番高価だったのは、マラケシュの一泊(ふたりで)2万円のホテルです。
一泊2万円というのは、マラケシュでは(アマンジェナは別格として)、最高級クラスのホテルです。しかし、そこは、「モロッコの隠れ家ホテル」と宣伝されている、路地裏にある小さなホテルでした。(名前は忘れましたが、インターネットで予約したので、検索すると出てくるはず。)
  ホテルの玄関は、両開きの手動ドア。入ると、一応、ドアマン一人、フロント一人、
猫2匹がお出迎え。床はタイル。きらきらに贅沢ではなく、地味に落ち着いています。用意された部屋は、最上階の3階。階段しかない。乏しい想像力でたとえるなら、古い洋館という感じ。部屋は、リビングと寝室とテラス、それに広々したバスルーム。大きな浴槽では、お湯を使い放題。砂漠では、信じられない贅沢です。申し訳ない。寝室には、テレビがある。テレビ好きの日本人代表として、用もないのに、そして、英語もアラビア語も理解できないのに、とりあえず、スイッチをつけておきます。
  チェックインしてから、昼食に外出して、そして再び、部屋に戻ってみると、 テーブルの上には、
花瓶いっぱいに真っ赤なバラ。すごいよ、本物だよ。って、いつのまに、置いていったのでしょうか。うれしい驚きだけど、洗濯物を干しておいたのが、バレバレでした。部屋、サービスともに申し分ないですね。困ったのは、チップをいくら渡すか、くらい。ただし、食事は、モロッコです。固いパンが主体です。やわらかい日本食やハンバーグなんかは、宇宙的に不可能ですから、要求しないで下さい。

  次は、、、?そろそろ終わるかな。。。一番「危険で爽快な」ところ

56:一番「危険で爽快な」ところ

  モロッコのバスもミサイルのように、空を飛ぶように、走ります。
  モロッコには、
アトラス山脈という大きな山脈がありますが、そこを走るバスも、限界に挑戦した猛スピードです。で、限界を超えてしまったバスやトラックを2台ほど見かけました。山脈の高い所、視界の開けたところを突っ走るのは、とても爽快ですが、これが「一番」ではありません。

  
10年前のニュージーランド旅行の際に、1万円のオプションで体験したヘリスキーが、No1です。
  ヘリコプターは、ほんとに不思議な乗り物です。何もかもが、驚きの連続でした。第一、
速いんですよ、知ってました?ヘリって上空に浮かぶだけじゃないんです。水平方向にも移動しますね、当然。で、空の高い所を飛んでいると、乗っているほうも、見ているほうも、その速度を実感できないんです。ところが、パイロットがサービスしてくれて、地面スレスレを飛んでくれました。映画の1シーンのように、まっすぐな道路の上を、浮いたまま、シュバーーーっと走り抜ける。その速さは、時速200kmの新幹線くらい。景色が流れる、とは、こんな感じ。しばらく走ると、スーーッと上空へ浮かび上がる。飛行機の離陸と同じ事だけど、ヘリコプターは全面ガラス張り。視界が100%なので、本当に自分が飛んでいるように感じます。
  でも、危険もいっぱい。山影を飛んでいて、急に広がった空間へ飛び出すと、突然、突風が吹きつけ、機体が上下左右にガタガタ揺れる。失速して落ちそう。大丈夫かよ?
  
ヘリから降車する時も、かなり危険。当然だけど、雪の上に降ろされる。そして、すぐに、その場にうずくまり、ヘリが離陸して行くのを待つ。その時の、プロペラの風と雪嵐が強烈。慌てて立ち上がったら、間違いなく吹き飛ばされるし、プロペラにぶつかるかも。ヘリコプターが去ったあと、皆一様に、顔から体中、雪だらけになってる。
  ヘリスキーツアーの昼食は、山頂でサンドウィッチとコーヒー。ツアー参加者10人くらい、みんなで集まって食べる。たかがサンドウィッチが、最もおいしいと思える環境でした。しかし、食事している場所の5m向こう側は、断崖絶壁。雪のために、崖と地面の境界がわからない。遠くから眺めるだけで、足がふるえる。
  スキー自体は
中級クラスでも十分可能。100%の新雪を、林の中を、えんえんと滑り降りる。日本では未知の体験。
  事故が起きても、全く不思議でないけれど、一生に一回は経験しとかないといけない。

  次回は、「グルメ」を期待したのに、はずしたところ。

57:一番「グルメをはずす」ところ

  こんなもの、いーーっぱいあるよね。

  1位、ニュージーランドの
回転寿司
  ニュージーランドでは、スキー場だけでなく、街中でも日本人をよく見かける。そんな日本人をあてにしたのか、
オークランドで「回転寿司」の看板を見つけた。
  いや、まさか、期待なんてしてません。怖いもの見たさ、ですね。店は回転レーンが1本、その両側にカウンター席が、合計40くらいだったかな。よーく考えれば、魚が取れれば寿司を作れるんだから、島国のニュージーランドで「寿司屋」が、あっても全然不思議じゃない。でも、味とネタは「不思議」でした。どうして、これだけしかないの?魚取れないの?
  ネタが、白身(はまち?)、イカ、えび、カッパ。以上。この4つが、えんえん回りつづけていた。
  僕は決してグルメじゃないから、100円寿司でも、銀座の寿司でも、同じ味がする。そんな僕でも、この白身魚は、不思議な味でした。もともと、怖いもの見たさ、だから、その目的は充分果たしたわけだけど。日本の寿司はこういうもの、日本人はこういうものを好む、寿司はまずい、そんな誤解を与えかねないか心配です。ただし、あれから10年経って、おそらく、その店は存在してないでしょう。
  ちなみに、オークランドは、
ニュージーランド最大の都市(首都はウェリントン)。多種多様な人種が揃い、多国籍な雰囲気です。アメリカからの旅行客に混じって、日本以外のアジア系人種も多いようです。競馬の場外馬券場も数ヶ所あります。ニュージーランド、オーストラリアも、日本のように競馬が盛んです。映画「ベン・ハー」のような、馬車を引っ張るレースもあります。で、その場外馬券場は、アジア人(英語を話しており、おそらく香港人)の溜まり場になってました。どこにいっても、香港人と日本人はギャンブルが好きなようです。もちろん、僕も。

  2位以下、
  ミャンマーで、旅行では恒例の「最後の晩餐」。宿泊したホテルの近くにある、ぜいたくホテルのディナーへ行きました。
  1食100円で食べられる世の中で、1500円のディナー。それが、バイキングだったのは許そう。しかし、
「モロッコ料理特集」だったのには参った。モロッコで何度も食べてるし、モロッコのがおいしいし、、、、。

  ドイツのホテルの朝食は、、?
ドイツと言えば、ソーセージ
 なので、朝食は、ソーセージとパン。
 昼食は?ドイツと言えば、ソーセージ。昼食はソーセージとサラダ。
 夕食は?ドイツと言えばソーセージとビール。夕食は、ソーセージとビール。
  わざわざ探して、中華料理を食べに行きました。

58:一番「行きたい」ところ 【最終回】

  行きたいところ?
  はっきり言って、行けるのならどこでもいい。

  仕事が忙し過ぎ!旅行をするような休みなんて、滅多にとれない。それでも、1年に1回、なんとか取っているのは、日本全国では平均点以上でしょう。毎年ってわけにはいかないけど。
  だから、行けるのなら、どこでもいい。休みが3日くらいしかなければ、近場で充分。
  
香港、韓国、北京、一歩譲って、沖縄、北海道、温泉。
  もし、1週間以上あるなら、もう少し足を伸ばせる。万一、2週間程度の時間が取れるなら、どこに行きたいか?

  
イスラム教徒になろうとは思わないけれど、イスラム教徒は偉い。なんたって、あのラマダンを守るのだから。1日何回か決められたお祈りもするし、あちこち巡礼もするし。そんな偉い人たちを、第三者的に見ていたいから、イスラム圏へ旅行するのがいい。
  
モロッコ、チュニジア、エジプト、サウジアラビア、ドバイ、クウェート、、、。
  イラク?イラン?イスラエル?ま、一応、常識の範囲内でね。危険なところを旅行して死ぬのは勝手。残されたほうに迷惑がかかっちゃう。
  
今、一番行きたいところは、エジプトです。
  砂漠が見たい。カラカラな暑さに、また耐えたい。そして、やっぱり、
      ピラミッドが見たい!!
(スフィンクスは、ガッカリなんだって?)砂漠の中に、とてつもない大きなものを、よく作ったと思います。昔の人は偉いです。よく途中で飽きたりしなかったものです。そんな功績を見せつけられると、たぶん、考え方が、変わるんだろう。人生が変わるんだろう。
  片道2日かかるのが、一番の問題です。約8時間のフライトが、そろそろきつい年齢になってきたかも。  
  その次は、
モンゴルかネパールか。いずれにしろ、山の上の方。なんで?海、砂漠、湿地帯は、行ったから、あとは山。生活条件の厳しいところが好きみたいです。
  あとは、中国の昔の
。ここも、自然が怖いくらいに美しい、らしいです。墨絵の世界が見てみたい。SARSが再発しなければ、いいんだけど。
  最後に、
モロッコ。モロッコには、何度行っても、まだ足りない。ワルザザートでオマールに会わないといけないし、砂漠のホテルがつぶれてないか確認したいし、マラケシュのフナ広場で、もう少し地元値段に近づきたいし、フェズには一度も行ってないし。でも、フランス人には会いたくないな。

  2週間なんて休みは、定年にでもならない限り、無理だろうけど。
  ということで、長い間、お付き合いいただいた方、ありがとうございました。ネタは、まだあるのですが、「師走」の風がきつすぎて、忙しくって、、、、更新が不定期になり、自己嫌悪にさいなまれています。
  僕が、無事に、エジプト(またはモンゴル、またはモロッコ)に旅することができたら、また再会(再開)しましょう。 それまで、マ アッサラーマ。

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# by akogarehotel | 2005-01-07 16:35 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

【第4章】モロッコ

【第4章】

34:今日だけは真面目な話(10月31日)
35:
砂の砂漠(11月1日)
36:
登砂(11月4日)
37:
砂のホテル(11月5日)
38:
砂漠への道のり、1(11月6日)
39:
砂漠への道のり、2(11月7日)
40:
スーパーマン(11月10日)
41:
砂漠の人々(11月11日)
42:
モロッコのフランス(11月12日)
43:
化石売りの少女(11月13日)
44:
安全基準(11月14日)
45:
まず、お行きなさい(11月17日)

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34:今日だけは真面目な話

  なんで、旅行するの?
  
  きびしい質問ですが、簡単な質問です。
  「気合を入れなおす」ためです。

  かっこつけてるように聞こえる場合は、適当に流してください。今日だけは、真面目な内容です。
  
年取ってからの旅行なら、「景色を楽しむ」とか、「おいしいものを食べる」でも、いいんじゃないですか。でも、海外で、得られることは、そんなちっぽけなことだけではありません。僕も、海外デビューのころは、「景色」「食事」「遊び」を求めてました。正確に言うと、最初の海外が、「仕事でドイツ」。なんか、かっこいい響きですが、全然、そんなことありません。で、仕事以外の時間に何をするかと言えば、教会を見たり、ドイツビールとソーセージを食べたり、と典型的な「観光客」でした。
  「観光客」するんだったら、何も、高いお金で海外まで行かなくたって、日本国内で充分です。

  では、なぜ海外へ?
  その答えは、、、、、、、
モロッコに行って、何を感じたか。 ということです。
 (ここでは、モロッコに限定していますが、他のアジア、アフリカの国々でもほぼ同様のものと思われます。)
  モロッコで、2、3日過ごして、わかったこと。それは、
  
みんな、常に、生きるのに一生懸命
 なんです。生きるため、食べるために、努力をしないと、生きていけないんです。大人も子供も、みんな。日曜も祭日も、いつも。モロッコに行けば、どこに行っても、「一生懸命生きている」人々に出会えます。生きるために、ぼったくりをする人、ぼったくりを考案する人。いろんな手段で小銭を稼ぐ子供。今にも壊れそうなトラックで仕事をする人。原付1台で砂漠の道を通勤する人。足に大きなブロックがぶつかって(骨折?)も、なめて治す人。やっとこさ馬車を引く、やせ細ったロバ。動物だって、もちろん、餌をもらうために一生懸命。
  ヤル気がない、とか、疲れた、とか、社会がわるい、とか、訴えてやる、だとか、彼らは、
そんなこと言っている暇はないんです。生きるのに、一生懸命だから。

  日本は、いい国です。

35:砂の砂漠

  世界地図で「さばく」といわれるところの、大多数が、砂ではなく、「岩の砂漠」「岩漠」です。西部劇のサボテンとか、グランドキャニオンをもう少し平らにしたもの、のような岩の大地。日本人がイメージするような、地面が砂だらけで、夕日にラクダが浮かんでいる、そんな「砂漠」は、実は少ないのです。

  
「サハラ」とは、現地の言葉(イスラム)で、「砂の砂漠」という意味です。つまり、「砂漠」 = 「サハラ砂漠」。モロッコは、その、サハラ砂漠の西端に位置します。カサブランカ、マラケシュ、フェズ、などとともに、サハラ砂漠、は、モロッコ観光のメインのひとつです。

  視界一面が砂だらけ。
目に見えるものは、砂と空だけ。
  サハラ砂漠に立てば、まさに、そう感じることができる。足元は全部、砂。日本の海岸の砂浜とまったく同じ、砂の地面。さらさらの砂。石ころすら、めずらしい。だから、タイヤもの、すなわち車やバイクは走れない。ちょっと歩いただけでも、靴の中は砂だらけだし、足は埋まっていくし。靴なんて、じゃまなだけだから、はだしで歩く。生き物、植物を見かけることは、ほとんどない。表面的には、生命の存在が、全く許されていない。(地中深くなら、何かが生きてるらしい。)
  
砂漠は寒いって知ってた?暑いんじゃなくて、寒いんです。もちろん、昼間は暑いし、砂は焼けている。しかし、日が沈みかける頃から、だんだんと風が強くなり、涼しくなる。大陸内部の気候は、一日の温度差が激しいのが特徴。日が沈んでからは、気温は急激に低下する。そして、明け方には、東京の冬と同じくらいの温度になる。しかし、ふたたび昼になれば、東京の夏の気温に、戻る。そんな所で、生活する人は、やっぱり、偉いです。
  
砂は風で飛ぶ。砂埃のように、当然に。つまり、砂漠は、ずっと平らで、ずっと同じ形、でいるわけにはいかない。時間とともに、表面の形が変わるし、でこぼこが出来上がる。そのでこぼこは、長い年月の結果、大きな山にもなる。だから、サハラ砂漠には、「山」があるのです。公園の砂山の、とてつもなく、でっかいものが。モロッコで一番有名な、砂漠山は、標高300mくらい?でしょうか。正確にはわかりません。
  高いところに昇ってみたい。頭の悪い人、旅行者、の心理です。
  ということで、「あの山に登ろう」となったが、、、、、

  砂漠は怖いところです。凍死するくらい寒くなるし、視界は砂だらけだし、
自分の足跡は風で消されるし、素人が一人で簡単に移動できるものではありません。

36:登砂

  目の前にそびえる砂の山へ向けて出発します。もちろん、現地のガイドがいっしょで、そして、はだしで。その山は、観光ガイドに写真つきで掲載される有名な山(メルズーガ)ですが、すぐ目の前にあり、簡単に手の届く高さのように思われる。しかし、近くにあるように見えるのは、一面砂だらけのための、目の錯覚。遠くて、遠くて、結構、高いんです。

  はじめのうちは、平らな道。でも、砂に足を取られて、なかなか、前に進まない。海水浴のとき、砂浜で、裸足で歩いてるのを想像してください。缶ジュースのピックは落ちてないけど、虫とか、ラクダのフンとか、踏まないように、足元を良く見て歩きます。爪の間に砂がはさまった、なんて文句言ってられるのも、最初の2分だけ。そのうち、そんなこと気になれなくなる。
  歩いても歩いても、頂上への距離が、なかなか変わらない。山が全然、近づいてこない。山登りって、そんなもんですよね。しかも、登りあり、下りあり。下ったところで、ちょっとしたクボミに入ってしまうと、
視界がさえぎられて、本当に砂だらけ。目印もなく、前後左右が完全に分からなくなる。ここで、ガイドに逃げられると、100%遭難する。斜面をよっこらよっこら登って、丘の上に出れば、かろうじて、山の頂上が目印になる。

  2時間くらい登ると、頂上が近づいたような気がしてくる。上り坂の角度が急になり、風も強くなる。自分たちの
足跡が、風のために、見るまに消されていく。帰れるのかな?結構、怖い。僕ら小さな日本人は、風にとばされないように、斜面にしがみつくように、のぼっていく。ほぼ、四つんばい状態。ところが、ガイド(現地の黒いひと)は、背が高く、そのぶん風を受けやすいにもかかわらず、姿勢をただしたまま、ヒョイヒョイと、かけ登っていく。彼らの、運動力、生命力は想像を超える。

  いつか、やっと、頂上に到着。頂上といっても、砂山だから、目印はなく、「この辺が頂上?」といった感じ。風が強くて、立っているのが怖い。座り込んでしまう。しかし、そこは、360度、周り中が、足元に見渡せる。出発したホテルが、黒い点のように、はるかかなたに見える。地面の砂に、名前なんか書いたりして。でも、1分で風に消されてるけど。
  しばらく余韻を楽しむ。疲れ果ててるから、斜面にまたがるように、座り込んで。その間、ガイドさんは、力を持て余すように、むだに、斜面を降りたり登ったりしてる。信じられない。

  いわゆる「登山」と違い、
下りは楽しい
  最初は、おっかなびっくり、すべらないように降りてたけど、実は、
飛び降りても、全然平気。砂だから、飛び降りても、転んでも、クッションになる。助走をつけて、思い切り斜面に飛ぶ。すると、2メートルくらいの高さを、一歩で降りられる。もちろん、着地に失敗すると、砂だらけになるけど。
 帰り道は、30分くらいだった。
 宿では、
砂スキー用に、板を貸してくれる。板を担いで、もう一度、山に行く気には、なれない。

37:砂のホテル

  砂漠に数日滞在したい。
  
  
方法は2通り。ひとつは、砂漠(内部)ツアー。ラクダに乗って砂漠を横断。夜になれば、寝袋かテントで寝る。当然、ガイドがいっしょ。食事は、みんなで自炊。最低でも5日間くらいは、文明に遭遇できません。トイレはなし。砂に隠します。
  こういうのは、ちょっと、、、、。さすがに、新婚旅行では、遠慮しました。

  で、もう1つの方法。
砂漠にもホテルがあります。正確には、「砂漠脇の」「石でできた小屋」ですが。
  さらさらの砂の上には、建物は建てられません。建物が建てられるのは、砂の砂漠の、ギリギリのところ。ここまでは、砂と岩の混ざった砂漠です。地面が、いくらか固く、なんとか建物を建てられます。という場所に、数kmくらいおきに、数軒の宿が並んでます。つまり、隣の宿まで、数km。
  壁は、石というか、ブロックというか、なんかそんな感じの固いもの。こすると、くずれそう。天井には、大きな木材が数本渡してあり、そこに木の枝だか、葉っぱだかが、覆って、屋根のかわりをする。どうせ、雨なんか降らないから、これで充分?雨は降らなくても、虫は、いる。その、すきまだらけの屋根からは、虫は自由に出入りできちゃう。当然、一階建て。
  心配なのは、
水と電気
  ホテル脇には、大きな水タンクがある。これが、僕らの命綱。でも、清潔ではないから、飲むことはできない。シャワーには使うけど、うがいには使えない。清潔な水、ミネラルウォーターは、自分で用意しないといけない。ふたりで、2日で、4リットル持って行った。こぼしたら、と思うと、ちょっと不安と緊張。電気は自家発電。ホテルの外で、ガソリンで動く発電機がブンブン言っている。さすが、アフリカアラブ。ロシアと違って、ガソリンは豊富みたい。しかし、電気のムダ使いはダメ。電気は、あくまでも、調理、緊急用。照明には、ほとんど使わない。日が沈めば、ろうそくの明かりで、食事する。当然、テレビ、ラジオもない。もちろん、必要なんて思わないけど。
  
部屋は、8畳一間、ベット1個。床は砂だか土だか。壁は石。多少の虫には我慢が必要。窓1つ。夜12時で消える裸電球ひとつ。真っ暗闇のなか、懐中電灯だけの明かりで、ビーフジャーキーをぽりぽり。そんな、楽しい夜です。
  
シャワーは水だけ。昼間なら、夏なんだから、水で充分。しかし、夜には冬(と同じ気温)になるから、昼間のうちにシャワーを浴びる。トイレは、溜め?地面のどこかに消えていくんだけど、どこへ?くさくて、あまり観察できませんでした。

  
一泊200円。食事は別で、1食200円。アルコールなし、売店なし、お菓子なし。ラマダン中は、夕食しか提供されません。

38:砂漠への道のり、1

  モロッコでサハラ砂漠が見たい!ときの目的地は、メルズーガ、という村。ここは、まさに「砂漠の中の村」、ドラクエに出てきそう。文明とは、ほど遠い、、、、はずが、村の中心には電線があり、衛星テレビを持ってたりする家庭もある。砂漠の中で、テレビを見る。ちょっと、おかしな光景。
  たとえテレビがあっても、メルズーガは砂漠の村。
タクシーは来ない。なので、砂漠に入る前に、つまり、メルズーガの手前の町で、宿と車をチャーターする。
  一般には、
エルフード、という町で、宿の予約と車のチャーターをする。舗装道路はエルフードまで。エルフードからメルズーガまでは、砂と土の、道なき道、である。
  僕らが、中継地とするのは、いつも
ワルザザートという町。エルフードよりも、文明側へ250kmのところにある町。

 
メルズーガ(サハラ砂漠) ←50km―  エルフード ←250km― ワルザザート

  砂漠から、300kmのところにあるワルザザートでも、
「送迎つき」の宿が予約できる。片道300kmのドライブ、こんなの、モロッコでもロシアでも、朝飯前らしい。ワルザザートからエルフードまでは、「一応」舗装された道路がつづく。舗装道路といっても、道幅は5mくらい。片側5mではなくて、対向車線あわせて5m。道の両端には、じゃりとか、石とか、草とか。町中では歩行者も多い。そんな道を、僕らを乗せた、推定1500ccのフィアット5ドアは、推定速度90kmで駆け抜ける。なぜ、速度が「推定」かというと、スピードメーターが壊れていて、針が動かないから。ちなみに、ガソリンメーターも壊れていて、給油のタイミングは、ドライバーの勘だのみ。
 当然だけど、たまには、対向車がやって来る。しかし、彼らは減速しない。
90kmのまま、音をたててすれ違う。当たってはいないけど、かすってるかも。その際、ドライバーが、片手でフロントガラスを抑える。何かの挨拶?かと思ったら、
 「対向車のはね飛ばす石で、フロントガラスが割れないように」だって。
確かに、モロッコでは、フロントガラスが割れている車をよく見かける。
  追突しそう、と思ってるのは乗客だけ。タバコをくわえながら運転するドライバーは、人間ではなく、視力5.0以上の、まさに動物。

  ワルザザートを出発して、
3時間弱で、エルフードに到着。

39:砂漠への道のり、2

  エルフードから先は、砂漠に突入する。いよいよだぞ、という緊張感がただよう。この町で、しっかり水と食糧を買っておく。
  町の出口、つまり、砂漠の入り口、では、
軍隊が検問をしている。自動小銃を持った軍人が、僕らの車に近づいてくる。こわいよ、これ。なんだかんだ、ドライバーと話してる。ドライバーがお金を払う。どうやら、軍人が、なんくせつけて、お金をせびり取ってるらしい。日本では、信じられない光景。

  町を出ると、すぐに道が消える。ここから先は、いわゆる、
岩の砂漠「岩漠」。はるか向こうに見える砂漠の山を目指して、土の上を、砂埃をあげて、走る。さっきまで90kmで走ってた、われらがフィアットも、さすがに、ここでは、推定時速30kmに減速する。土といっても、固い地面だから、30kmで走っていても、ガタガタがたがた、車が分解しそう。天井に、何回も頭がぶつかる。安全運転の僕らの横を、日本製の4駆が、猛スピードで追い越していく。さすがに、文明国家の車は、パワーが違う。
  
エルフードから、メルズーガまでは、道ではない。岩っぱらを走る。しかし、道がないわけではない。地面に、よく見ないとわからないが、ところどころに、リボンのような目印が埋まっている。そのリボンをたどって、進んでいく。まっすぐ走ってたかと思うと、急に、直角に曲がる。次のリボンが、右にあるから、そっちへ曲がる。もし、気付かずに、そのまま真っ直ぐ進めば、砂貯まりにハマって、あり地獄のようになってしまう。よそ者は、よせつけない。それが、砂漠である。現地人のドライバーは、本当に感心するくらいに、的確にコースを選んで進んでいく。フィアット5ドアは、昔のスターレットみたいなもので、決して、ラリー車ではない。ちょっとした砂でも、スリップして動かなくなってしまうだろう。
  そんな道なので、あっちへくねくね、こっちへクネクネしながら進み、50kmの道のりには、2時間近くかかる。人も車も、ヘトヘト、がたがたになたっところで、ようやく、メルズーガに到着する。
  
メルズーガ、すなわちサハラ砂漠の入り口。ここから先の地面は、砂。本当の砂の砂漠。石や土ではないから、車は進めない。この「砂の砂漠」と「岩漠」の、境界線上に、数軒の宿が並んでいる。

  車から降りると、目の前には、鳥取砂丘の何倍か大きな、砂のかたまりが、そびえ立っている。

40:スーパーマン

  細い道路で時速80kmのまま、対向車とかするように、すれ違う。
  砂漠の「道なき道」を目を凝らしながら運転し、わずかなところで、
あり地獄(砂ポケット)をかわす。
  砂漠の山登りに僕らを案内し、
日が沈んで真っ暗になっても、道に迷わない。

  現地のガイド兼ドライバーは、本当に、スーパーマンです。というか、僕らのスーパースター!!
  彼の名は、
メルウィ- オマール。フランス風のしゃれた名前とは裏腹に、モロッコの現地民族:ベルベル人。こげ茶色の肌で、身長180cm。顔にはアラブ人共通の鼻ひげと、天然パーマ。白い目がキョロッと光り、へんにかわいい。
  そんなオマールは、時速90kmで走る車を、数cm単位で操り、対向車とすれ違い、歩行者をよける。また、数100m先で警察の検問に気付き、あっというまに90kmから30kmに減速し、一瞬の早業でシートベルトをはめる。彼らは、日本人のような「退化した文明人」とは違う種の「動物人間」らしい。アフリカ原住民が、本気を出せば、文明人が、オリンピックでかなうわけがない。ただ、彼らには、生活があるので、「本気をだせない」だけなんです。
  オマールのすごいところは、その、動物のような運動神経だけではない。彼には
「気遣い」という特技がそなわっている。
  日本人は、おそらく、今のところ、世界一の
「気遣い民族」でしょう。外国に行くと、ずうずうしく、遠慮のない、謙譲という言葉が辞書にない、そんな外人ばかりです。この点では、アフリカも、モロッコも、例外ではない。ところが、、、ところが、、、、
  
オマールだけは例外。300kmのドライブ中に、
 「疲れたか?空腹か?トイレは?写真とるか?」
など、カタコトの英語で、こまめに聞いてくれる。日本人以上に、かゆいところに手が届く。彼は、こんな技をどこで習得したのでしょう。本当に、いいやつで、頼りになります。
  オマールは、
ワルザザートのツアー会社「タフクト・カー」で働いている。タフクト・カーは、ホテル・ロイヤルの向い側。僕らが、モロッコ旅行のときには、いつも、ワルザザートを拠点にする理由です。もし、行くのなら、おみやげとして、タバコ(マルボロ)を持っていってあげてください。

41:砂漠の人々

ハッサンは、砂漠の宿のオーナー
  映画に出てくる砂漠人のように、
大きな黒いマントを頭からかぶっている。フードの中には、とんがった黒い顔に野獣のような目と鼻ヒゲ。日本で出会うと、ちょっと怖いかも。表向きは、人当たりのいい「主人」。しかし、内面は、、。
  彼には、守らなければいけない、宿、家族、ラクダ、がたくさん。そのためには、真面目にやってたのではキリがない。すこしくらいの策略を使います。僕らを、執拗に「ラクダツアー」に誘う。ツアーといっても、ラクダの背に乗って、10分くらいの
散歩。ラクダなんて、くさくて、揺れて、おしりが痛くなって、砂漠は暑いし、、。断りつづけていたけれど、ついに、誘いにのってしまった。で、散歩が終わる頃の、料金請求が2000円!一泊200円の宿で2000円!1食200円の宿で2000円?
  彼の気持ちも、わからないでもないが、、、。

ハッシムは、ハッサンの
  兄を補佐する、
外も内も、やさしい弟。武田信繁(信玄の弟)のイメージ。彼の家に誘われて、彼の家族と衛星テレビを見ながら、紅茶をごちそうになった。僕らが、砂漠で1日、何もすることがないから、気を利かせて誘ってくれたらしい。で、紅茶は無料。モロッコで、無料のお茶なんて、初めて飲んだ。

ハマダは「モロッコの原住民」ではなく、「サハラ砂漠の原住民」。本物の、黒い人。茶色じゃなくて、黒い人。砂漠のホテルで、砂漠案内人、兼、お手伝い、として働いている。彼は、本当に、夜になると「透明人間」になる。ただし、目と歯を除いて。

  基本的に、砂漠の宿の人はやさしい。何か食べたい、といえば、すぐに用意してくれる。いつも、陽気に、親切に話しかけてくれる。モロッコにいる、モロッコ人は、優しい人が多い。モロッコにいる
フランス人とは、両極端。

  砂漠の宿には、
観光客も、たまに来る。バイクで、きままに旅をしてるドイツ人のおじさんは、泊まらずに、お茶だけ飲んで、また、旅に出て行った。砂漠の中を、好き勝手に走っていくという。世界には、そんなうらやましい人もいるのね。アメリカ人のお兄ちゃんは、学校の夏休みで、1ヶ月くらい放浪してるとか。日本人だけじゃないの、たった1週間しか休めないのは。1週間だけでも、休めるだけマシか。
  彼らは、夜になると、砂漠に出て、太鼓を叩きながら、歌って踊ってる。現地人、アメリカ、ヨーロッパ関係なく。
酒も飲まずに(イスラムは酒禁止)、どうして、あんなにはしゃげるのだろう。日本人も、恥ずかしさを捨てないといけない。

42:モロッコのフランス

モロッコのフランス
題名は間違いではありません。
モロッコは、その昔、フランスの植民地だったため、現在でもフランスの文化に、かなり影響されてます。そして、たいていの場合、悪いほうへ、影響されています。
  
  
カサブランは、モロッコに行ったことのない人にとって、一番のあこがれの場所。モロッコに行くのなら、まずはカサブランカ。映画のような、っていっても、どんなだかわからないけど、きれいでムードのある町並みに、エスプレッソとクロワッサンの香りがただよう、居心地の良いカフェ。旅に出る前には、そんな風に想像してました。しかし、実際は、、、、
   意地汚い、中途半端な、都会とリゾート。
  だいたい、諸悪の根源は、フランス風なこと、というか、フランス人!
  あくまで、僕らの私見ですが、フランス人は、プライドが高く、冷たい。
  かたことの英語しか話せない僕らに、
当然のように、フランス語で話し掛けてくる。フランス語が通じないとわかると、すぐに態度が冷たくなり、何も努力をしてくれない。僕らが、空港、ホテル、タクシーなど、モロッコで遭遇したフランス人は、例外なく、全員が冷たかった。

  モロッコ、特にカサブランカは、
フランス人のバカンス先として、とても有名。日本人にとっては、ハワイかグアムに相当する。町の中には、休日をぜいたくに過ごそうとしてやってきた、金キラのフランス人がわんさかいる。そんなもんだから、現地のモロッコ人も、フランス人の観光客を目当てに、優先して勧誘し、サービスをする。小汚い、金のなさそうな、チビの、日本人には、見向きもしない。僕らが、レストランに入ろうとして、店の前をうろうろしていても、ウェイターは、ピクリとも動かない。というか、にらまれてるかも。ここが、マラケシュやウズベキスタンなら、店員が手を引っ張ってでも、店に招き入れる。ホテルの受付のフランス語を話すモロッコ人も、
 「泊まりたくないなら泊まらないでいいよ。」
(フランス人と思われる)タクシー運転手は、降車するときに、値段をつり上げてきて、挙句の果てに
 「I don't speak English.」(英語ワカリマセーン)と、英語で答えるし。お前(タクシー)、フランス国内で仕事がないから、こんなところでタクシー運転手をやってるんだろうが!と怒鳴りたくなった。カサブランカにいるあいだは、フランス人からも、フランス系モロッコ人からも、見下されていた感じだった。

  残念ながら、
カサブランカ国際空港(ムハンマド5世空港)が、もっとも利用される空港ですが、、、、、、カサブランカは、モロッコじゃなくて、フランスだから、訪れる必要は、全くありません。カサブランカは、モロッコの首都ではありません。首都は、ラバトです。
  なんで、行っちゃったんだろ。

43:化石売りの少女

  ワルザザートから、砂漠へ向かう300kmのドライブのうち、街中を走る数分間以外は、ほとんどが、岩漠を走る。これまで何度も説明しているが、岩漠とは、砂の砂漠のようなサラサラの地面ではなく、固い土の地面で、まわりには大きな岩がゴロゴロしている。だだっ広い、土と岩だけの平原である。そんな、まっ平らで広大な大地では、人工物といえば、1本の道路だけである。前方の地平線から、後方の地平線まで、まっすぐに突き抜ける道路だけである。水はもちろん、緑さえもほとんどない。視界一面に赤茶色の大地が広がる。
  こんなところで、車が故障したら、、、なんて思うと、不安でたまらない。そんなときは、自分で修理するか、通りがかりの車を捕まえるしかないし、そうしている人たちを時々見かけた。

  道路わきにはいろんなものがある(いる)。
らくだの群れには、よく遭遇する。ノラ?とも思えないが、らくだ飼いの姿は見えない。
  道路に沿って、人の高さほどの土の山が、いくつも並んでいる。左右に、合計50個くらいは、ありそう。なんと、これが、「井戸」だそうです。車をとめて、近づいてみる。なるほど、土の山には、大きな、深ーーーい穴が開いている。掘り出した土が山になったのか。試しに、井戸に石ころを落としてみる。ヒューーーーーーー、、、、、、???音がしない。もし、落っこちたらと思い、足がすくむ。

  問題は、そのあと。
わずか数分、路肩に停めただけなのに、車の周りには、数人のひとだかり。民族衣装を着た現地の子供が、わらわらと集まっている。皆、それぞれ、何か、石みたいなものを握っている。
 「
化石を買ってくれ、と言ってる」ドライバーが通訳する。
  子供たちの手の中の石には、確かに、アンモナイトや、虫みたいなものが固められている。本物なの?化石って、勝手に掘っていいの?
  どうやらニセモノじゃないらしい。
  ウキウキしながら、化石を選びました。

  でも、この子らは、どこからやってきたの?
  見渡す限りの土の砂漠で、車もなく、自転車もなく。はるかかなたの山肌に、目を凝らせば、横穴式住居を少し近代化したような家、というか、穴が見える。あそこから?歩いて、1時間はかかると思うけど。しかも、砂漠の太陽の下を歩くの?
  彼らは、こんな、
岩だらけで、水もないところに住んでいるそれが当り前のように
  山で化石を掘り出して、旅行者に売る。旅行者だって、いつ通りかかるか、ましてや、車を停めるか、なんてわからない。道端の土の山の陰で、日差しをよけながら、いつ停まるかわからない、旅行者の車を待ちつづけている。停まった途端に、我先にと、集まってくる。1個100円で売れれば、1ヶ月の食糧になる。
  「涙ぐましい」ってのは、まさに、こういうことじゃない?

  こんな子供を見てしまったら、、、、
人生観が変わるよ。

44:安全基準

  日本の観光地で手すりが壊れて、観光客が怪我でもしようものなら一大事。管理している自治体やら宗教やらが補償などで大慌て。日本て、本当に卑しい国です。

  
「ファティマの滝」マラケシュから車で1時間くらいにある観光地。「ファティマ」とは、モロッコに昔、いた、だったか、想像上だったかの女性。いずれにしろ、神様のように尊敬されていたらしい。「ファティマの手」というミニチュアがお守りとして売られている。そのファティマさんが、生まれただか、住んでただかしたのが、このファティマの滝。なんで、情報が中途半端かというと、興味がないから!
 「滝はいいところだから、行ってみろ。」ホテルで、なかば強制的に進められ、お金を払わされて、行くことになってしまった。滝に来るくらいなら、マラケシュの市場でゆっくりしたいのに。

  モロッコといえば、砂ばかりで、水がない、というイメージ?かもしれないが、中学で習った
アトラス山脈という巨大な山並みがあり、頂上には10月でもが見える。ファティマの滝は、そのアトラス山脈のふもとにある。
  マラケシュを出て1時間、車が駐車場で停まる。ここから先は、歩きだと言う。僕らは、山登りは嫌いだし、早くマラケシュに帰りたいし、
 「1時間だけで帰ろう。」とガイドに念押しした。ガイドも、
 「では、
1時間以内に、ここに戻ってこよう」といい、実は、エンドレスのハイキングがスタートした。
  道らしい道は、最初の5分だけ。その後は、川の中、川の上を、石を飛び越え、進んでいく。大きな岩をまたぎながら、渓流をさかのぼって行く。のぼり勾配は、進むにつれて、当然、急峻になっていき、岩に手をつかないと、登れないくらいになる。脇では、渓流が、ドシャドシャ音をたてて、高さ2mくらいの滝をつくっている。
  出発してから30分たったころ、僕が「もう帰ろう」と言うと、
 「もうちょっと、もうちょっと」
 と返事される。渋々、もうちょっと登ると、、、目の前には、
高さ5mくらいの石の壁。まさかと思ったけど、これを登れって言う。すぐ脇の渓流の水が、微妙に岩肌を濡らしている。一応、運動靴だけど、さっきから、すでに、滑りっぱなし。日本では、こういうのをロッククライミングという。途中で滑って落ちたらどうするのさ。怪我じゃ、すまないよ、絶対。こんなところで、消息不明になっても、発見されないだろうな、とあきらめた。トカゲのように、両手両足、胸までも使って、よじ登った。とりあえず、登った。ふぅっ、と一息。したのも、つかの間、10mくらい歩いて、また岩の壁が出現。その上にも、岩壁。その上も。。。
  壁のぼりを、
5面くらいクリアーしたところで、本当に一息。目の前には、落差10mくらいの1本の白い滝。
 「これが、ファティマの
ひとつめの滝」
 「ふーん、これが、僕らが苦労した末にたどり着いた滝?って、
ひとつめ?
 「まだ、上につづいている。
全部で7つある。
  ぜんぜん無理。もう、1ミリも登れない。とっくに1時間越えてるし。
  しぶるガイドに文句を言って、帰路についた。一歩滑れば、すぐ死ねる。というか、まじめな話、遭難した人がいるに決まってる。

  規制がないのも困る?
行かなきゃいいんです。

45:まず、お行きなさい

  まず、お行きなさい。
  
マラケシュの、うるさいほどの喧騒、にぎやかさ、民族の交わり、ほどよい汚さ、奇妙な物・味・人、そして、何にも優る楽しさ、は、とても言葉では語れません。

  カサブランカは、モロッコの
「フランス人の文化の中心」。対して、「モロッコ人の文化の中心」が、マラケシュです。だから、マラケシュには、観光客も集まるけれど、それ以上に、モロッコ人(アラブ人、ベルベル人)が、毎日、毎日、押し寄せます。”東京”に出て、ひとはな咲かせるぞ、とか、または、今夜は”東京”でおいしいもの食べよう、ってな感じで、モロッコのあちこちから、マラケシュへ人が集ってくる。

  そのマラケシュのシンボルが、
フナ広場
  東京ドーム1個分?より、ちょっと広いかな。地面がアスファルトの、ただの広場。その一画に、お昼ころから、
何台もの屋台が、うようよとわいて出てくる。推定200くらい?数え切れない。
  オレンジジュース専門屋台、スープ(ハリラ)屋台、シシカバブなどの肉料理屋台、魚料理屋台、ゲテモノ屋台、胃薬のような苦い飲み物屋台、猿回し屋台、ヘビ屋台、もちろん、おみやげ屋台も。
  地元の人も、観光客も、同じ立場で、そんな屋台に群がっている。夕食のピーク時には、すれ違うのも困難なくらいの大混雑。しかも、これが毎日続く。
 「
地元の人と、同じレベルで同じものを食べたい。」自由旅行の目的に、ピッタリはまった空間です。さすがに、同じ値段とはいかないが、何回も、何日も、同じ屋台に通っていると、だんだんと近似値になる(かも)。スープ1杯80円からスタートして、3日目には、20円になった。もちろん、地元の人は、もっと安いんだろうけど。当然、ぼったくり屋台も数多く出現しているので、注意が必要。

  マラケシュの魅力は、フナ広場の屋台村だけではない。広場の北側に、広場以上に大きく広がる
スーク(商店街)がある。商店街といっても、日本のように整然と立ち並んでいる町ではない。ちょっと行くと、右に曲がり、ちょっと行くと交差点、ちょっと行くと行き止まり。まさに、というよりも、本物の「迷路」です。昔、異民族の襲撃に備えて作った町並みだそうです。(スークだけなら、フェズ
という街が一番有名。)
  そのスークも、当然、外国観光客と同程度に、地元の人たちを対象にしている。おみやげ屋が数多く立ち並ぶ一方、生活雑貨、肉、野菜、調味料、布きれなどが、おおざっぱに売られている。はじめて見る、得体の知れない売り物を、ぼーっと、眺めながら、迷路をさまよっているだけで、十分楽しい。ただし、みやげ物屋からの
「買え買え」攻撃と、自称ガイドからの「案内してやる」攻撃
を、うまくかわす必要があります。

  
道に迷って帰れないかも、っていう、心地よい緊張感を、ぜひ、味わってみて欲しい。

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# by akogarehotel | 2005-01-06 16:34 | あちこち旅行記 | Comments(0)