高校総体(山梨県、卓球) #2472 令和7年5月10日、11日

長女の試合に、「僕が見に行くと負ける」というジンクスがある。
だから、応援にはなるべく行かないようにしていた。
しかし、「秀卓会の鬼コーチ陣」から、
『子供の晴れ舞台を観に行かないなんて許されない。』
『行け!行かないと怒りますよ。』
………
5月11日(日)
朝4時に起床。
朝5時、新前橋駅の始発電車。
新宿で乗り換えて、朝9時に甲府到着。

甲府駅から体育館までは3kmの距離。歩いて向かった。
長女の住む町をゆっくり見てみたいから。
↓こんな名前に歴史マニアはどきどき

午前10時、体育館へ到着。
今日はシングル。第2シードで予選免除の長女は、まだ試合が始まってない。
「見に行くと負ける」のジンクスのため、試合が終わるまで、長女に見つからないように隠れていようと思った。
ところが、
『おはよう!』
いきなり背後から声をかけられた。同級生と仲良く走り去る長女だ。
小さな体育館なので、隠れることは不可能だった。あきらめて、堂々と試合観戦。
試合は順調に進行していった。
長女は、同じ高校の生徒と対戦しながらも、1ゲームも落とさずに準決勝となった。
準決勝の対戦相手は、山梨学館(仮)のカットマン。1年生。
実は、昨日のダブルスで対戦していた。
………
5月10日、ダブルス準決勝
富士山高校(長女、部長さん)
対
山梨学館(カットマン、粒)
第1ゲーム(カットマン→長女→粒→部長さん)
勝ち
第2ゲーム(カットマン→部長さん→粒→長女)
負け
第3ゲーム
勝ち
第4ゲーム
負け
相性が明白なシーソーゲーム。
長女だけを見れば、粒は返せていないが、カットマンには対応できているらしい。
しかし、試合結果は相性で決まる。
第5ゲームの後半は、富士山高校にとって相性の悪い打球順。
負け 10-12
(フルゲームの接戦を想定した場合、第1ゲームは相性の悪い打球順で始めるのがいいようです。)
ダブルスは準決勝敗退だった。
………
そして、今日はシングル。
山梨学館カットマンさんと、再び対戦。
このカットマンさんは、中学時代、福岡の超名門クラブに所属していたらしい。高校になり、山梨県に転校してきた。
素人の私が何を言えるわけもないが、前後のフットワークが超人的に3倍速い。浮いたツッツキが来ると、音もたてずにスーッと前へ出てきて、強烈スマッシュを喰らわせる。
でも、長女だって、これまでひたすらカット打ちを練習してきた。
良くも悪くも、群馬県中学女子にはウルトラスーパーカットマンがいるので、中体連の前は、秀卓会でひたすらカット打ちを練習させてもらっていた。
第1ゲーム
なんと、9-7 でリードした。
しかし、そこからスマッシュなど。4連続失点で、9-11。
第2ゲーム
なんと、10-6でリードした。
しかし、ここから点が取れない。
10-8 で監督がタイムアウト!
こんなに早いタイムアウトは、ここを越えれば、あとは戦えると思うからこそ。
しかし、10-10。あと1点が取れなかった。
そのまま、11-11。
ここでなんと山梨学館がタイムアウト!
同じく、ここを落とすと負けるかもしれない、と思ったからこそ。山梨学館の、この日唯一のタイムアウト。
そして結果は、13-15。
第3ゲーム
心が折れたとは思えないが、6-10になった。
9-10 まで盛り返したが、
9-11 でとられてしまった。
9-11、13-15、9-11、惜しい数字が並ぶが、0-3 の負け。
親目線だが、十分に戦えている気がする。
相手のスマッシュをそれなりに封印していたし、カットラリーでは優位だったとも思える。
いつか勝てるチャンスはある、親はそれで充分だが、
子供は「勝てなかった」と悔しがっていた。自分自身への理想が極めて高い長女は、どんな強敵に負けても、常に悔しがっている。

………
わざわざ山梨まで来たおかげで、試合内容をしっかりと目に焼き付けた。しっかりと心に残した。
子供の戦っている姿と気持ちをその場で感じられた。
やはり、子供の試合は、見に行かないといけない。
背中を押してくれた秀卓会コーチの存在は、本当にありがたい。
試合結果は残念だったけれど、子供の成長をものすごく感じられた。
実はうれしい一日だったのかもしれない。

………
そもそも、前日の5月10日(土)。
高校総体はダブルスだったが、前橋では秀卓会の新年度歓迎会だった。
僕は、二次会で歌う曲目を考えながら、一次会に参加していた。とことん飲んで、翌日は寝坊して、昼から仕事をすればいい、と思って。
ところが、上記のように鬼コーチの面々から、翌日の高校総体の応援に必ず行くように言われた。
『二次会参加禁止。今すぐ帰って寝て、明朝、出発しろ』
ものすごい大きな力で背中を押された。
喜んで、帰宅し、早く寝て、翌日午前4時に目覚めた。
遠足のようにウキウキして、甲府へ向かった。
ありがたいお仲間です。
心のよりどころです。

………
高校総体終了後、学校に戻って、長女と数分のお出かけ。
ショッピングセンターでデザートを食べて、ケガした足を休ませる暇もなく、長女は寮へ帰っていった。
『お遊びの三年間にはしたくない』って。
↓富士山高校から見る富士山。何度見ても感慨深いのは、富士山ではなく、長女を見に来ているから。

# by akogarehotel | 2025-05-13 13:47 | 子育てられ | Comments(0)