2103. 受験戦争今昔(1) 『問題の多すぎる中学受験問題』 平成30年1月吉日

受験戦争今昔(1) 『問題の多すぎる中学受験問題』 平成30年1月吉日



「戦争」ってのは、言いすぎですね。世の中にはもっと戦っている人たちがたくさんいます。



………



【注】

いろいろと不平不満の多い文章になってます。お前がそんなことを言える身分なのか?という質問に対してのお答えは、第4回あたりに書かれています。

ごめんなさい。



………



教育後進国群馬の現状:

基本的に


 公立小→公立中→公立高校


が王道だったところに、約10年前に


 公立小→公立中高一貫


ができて、県民の意向が移行しつつある。

 そうだ ちゅうとう 行こう



しかし、その公立中高一貫が、これまた困ったもので…

何が困ったかは後回しにして、まずはお受験のお話。



………



冬休み。

長男は、一応、塾に通ってはいる。しかし、その塾が「面白い解説」ばかりなので、冬休み期間中だけは、父親が家庭教師になっている。

ドラムと自転車の練習をしたいところを、ぐっと我慢して、一緒に、中高一貫校の過去問題を勉強している。


その過去問。

今は昔、時代は変わり、「算数」とか「国語」という受験科目は存在しない。

基本的にほぼ全てが、『説明しなさい』という記述形式、いうなれば「小論文」。

しかし、その内容が非常に偏ったもので、というか偏見の塊、なかとみのかまたり。



たとえば、


【例1】

ちらかっている工作室を片付けるのは、ちらかした人自身か、それとも掃除当番か。

あなたの意見を述べなさい。


【例2】

日本の小麦の輸入国であるオーストラリアで、災害などにより小麦の生産が激減した場合、日本にはどのような影響がでるか答えなさい。


【例3】

学校の近くの農家の山田さんから、お米をいただきました。山田さんに手紙を書きなさい。


【例4】

太郎くんはバスケットボールを一所懸命に練習していますが、レギュラーになれません。あなたなら、太郎くんにどう話しかけますか?



★★★



こんな問題で優劣がつくのでしょうか?


一見、良問と思われる【2、小麦の輸入】でも、塾の推奨する『正解』は、


 「小麦の流通量が減り、外国が輸出金額を上げるので、日本国内での小麦の価格が上がる」


だそうですが、必ずしも、そうなるとは限らない。

これを機会に日本に売り込みをする第三国が現るかもしれないし、第一輸入国のアメリカが、日頃の友好関係から輸出量を増やすかもしれないし、または、日本国内で小麦の消費量が減るかもしれないし、、、


 「なってみなきゃ、わかんねぇよ」


が正解だと思うんですけどね。

都内で某有名塾えろかみのを経営している某あやのいちさんによると、


 『 公立中高一貫校の問題は、賢い子が賢く答えると不正解になります。世間知らずな大人が考える 「理想的なよい子が自然に発想するはずのこと」 を想像しないといけません。 』



ちなみに、某あやのいち氏の【例3、米を贈ってくれた農家への手紙】の解説は、


 『 単に、味がおいしかった、と答えるのはアウト。その心遣いに感謝し、普段の農作業の苦労を想像しておいしく感じた、と書いてください。 』


だそうです。

気持ち悪いくらいに、優等生な解説ですね。

少なくとも、実際のご本人とは全くかけはなれています。



【注】

某有名塾えろかみのは「私立」の中高一貫専門塾です。

麻布とか開成とか、ナントカ付属とかを受験する非常に優秀なお子様をたくさん囲っています。「公立」の中高一貫校受験はご専門ではありません。




さらに、あやのいち先生の解説。


 『 たとえば、「自然破壊」について。


  「 自然破壊はよくない。ペットボトルを分別して、キャップを回収しよう。CO2排出を減らして、地球温暖化を阻止しよう。」


  が、公立一貫校に合格する「よい子」の答。 

一方、御三家に合格するような「賢い子」の答は、


 「 文明進化のためには、ある程度の自然破壊は仕方ない。ペットボトルを分別してもその効果は知れている。政策レベルで何か行動しないといけない。 」 


 ただし、「本当に賢い子」は、出題者の意図を汲んで、あえて自分の思っていることは答えずに、「よい子」のフリをすることができる。 』




★★★



【例4、バスケットのうまくならない友達への声かけ】の、『模範解答』は、


 『 そんなに練習しているのにレギュラーになれないのは、練習の方法が間違っているのでは?何か違う工夫をしてみたら? 』


ちなみに、我が子(長男長女とも同じ意見)の答は、


 『 そんなに練習してもダメなら、バスケットやめちゃえば? 』


模範解答に対する、子供たちの意見は、


 『 バスケットをやったこともない人に、「練習を工夫しろ」と言われたって、、、』



………



一歩、奥へ踏み込んだり、言葉の裏を読んだりした意見を答えると、もれなく減点対象となる。

こんな入試問題では、集まる人間に「偏り」があって然るべき。


この学校では、おりこうさんを作れるけど、天才奇才は作れない。

ところが大学入試改革で、今後はこんな問題を増やそうという方針らしい。


…入試が悪いほうへ向いている。



  ご安心ください。 


同じく、あやのいちさんの話。


 『 すでに東京大学が入試改革に反対を表明している。

   また、実は、数多くの大学が、問題作製を某予備校に依頼している。都内名門某予備校が、こんな「中途半端な問題」に同意するわけがない。 』






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by akogarehotel | 2018-01-23 23:22 | 子育てられ | Comments(0)  

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