2126. この本を読め 『三国演義 全6巻』安能務
この本を読め 『三国演義 全6巻』安能務
ちなみに、区星はもう負け組。5品になって、1勝2敗。
そう甘くはないな。
呂布と管亥がおもしろいくらいに焼かれます。
カクが孤軍奮闘というおかしな状況が発生してる。
………
久しぶりに「読め」。
興味深い本だと思います。
数ヶ月前、吉川英次の三国志を再読し始めたら、意外とつまらなかった。子供の頃は神様のように思っていたのに。
そんな折に、愛知県の信長マニアさんからオススメされたのが、この「安能務」の「三国演義」。
何が驚いたっていうと、
真実はひとつではない!
曹操が英雄で、呂布が豪傑で、張飛が酒癖が悪くて、
劉備が天然の人情家で、孔明が天才。
これが本当なのかウソなのか、誰にもわかるわけないじゃん。今から1800年も前の話だよ。彼らが本当に存在したかどうかさえ疑わしいよ。
ということで、
作者によって、人物の描き方が変わるんだなと痛感させられた作品。
でもって、
基本的に、登場人物全て、要するに「中国人全て」が悪人。
権力のために人を殺し、人を疑い、誹謗中傷の嵐。
昨日の仲間は、今日の敵。
権力を握った人間は、何でもやりたい放題。
とてもじゃないけど、三国志って、子供に読ませるべき本ではない。
吉川三国志とは全く別物の作品、ということで、非常に面白く、ワクワクしながら読みました。
孔明が死んだ後の経過が長いのもうれしい。魏がクーデターで消滅して晋になり、蜀と呉が滅亡するところまで続く。あまり知られていない部分ですね。どす黒い話が延々と続きます。もはや「ヒーロー」なんて人物は一人も出現しません。
………
ところで、
あまり書かれていないことなのですが、
三国志当時の中国(西暦200年)って、奴隷制度まっさかりなんですね。
兵隊はほとんどが奴隷。
どっかから連れてこられて命令されて戦う。忠義なんてかけらもないから、負けそうになったらすぐ逃げる。
逃げたら生活できないから、またどこかの軍隊に戻ってくる。
給料がもらえればどこでもいいし、給料がもらえないなら逃げていく。
基本的に彼らに家族はない。
ホント、中国って、いやーーーーな国です。
★★★
さて、次は何を読もうか。
実は、「論語」と「学問のススメ」を読み始めています。いまさらじろー。
by akogarehotel | 2018-02-16 12:49 | この本を読め | Comments(5)
いや、面白くないわけじゃないんですよ。
面白いんですが・・・・・
枕元で読んでると、すぐ眠くなっちゃって(笑)
まだ董卓も死んでません(笑)