2131. あちこち旅行記「のぼるはるなのきゃんぷむら」 平成30年2月
あちこち旅行記「のぼるはるなのきゃんぷむら」 平成30年2月
誰もが知っている世界的に有名な上毛カルタ。その『の』は、
のぼる榛名のキャンプ村
つまり、榛名といえばキャンプ村、キャンプといえば榛名、と世界が認めている。
………
中学1年のとき、
またまた、焼肉屋の金ちゃんたちと旅に出た。しかも、今度は、
「 夏休みに、キャンプ行こうぜ 」
と、子供としてはかなり無謀なご意見。
メンバーは、金ちゃんと、ノボルとタダシと、僕の4人。
ノボルとタダシは、小学校時代に東京から転校してきた双子。スポーツ万能。
さすがにテントを張るのは無謀と判断し、ガイドブックを買って、コテージタイプのキャンプ場を探す。(そもそもテントなんて持ってないし。)
前橋から近くて、「風紀のよさそうな場所」を探した。
榛名湖なら、渋川からバスで伊香保温泉を経由して、2時間くらいで行ける。イニシャルナントカで有名な伊香保界隈の道路は、当時からも走り屋さんたちに人気だったが、まぁギリギリ許されそうだろう。
榛名湖畔のキャンプ場を、中学生の子供が偉そうに電話で予約をした。
もちろん、親には、
「キャンプ行くから、お金ちょうだい」
の一言だけ。
………
キャンプの数日前から、自宅に集まって荷物の相談など。
2泊3日ぶんの食事メニューをすべて決めておいて、それに必要な材料を買い込む。二日目の昼が王道のカレー。二日目の夜以降は缶詰だけ。冷蔵庫はないから。
キャンプ用品店で飯盒を買い、庭で炊飯の練習。本を読みながら火加減を調節。というか、庭で子供だけで焚き火って、大丈夫か?
今やれ、と言われても、できる自信がないが、当時は難なくご飯を炊くことができた。子供の行動力は褒められる。
………
出発日。
電車とバスで、伊香保温泉を通り越して、榛名湖へ。
友達同士で、しかも、子供たちだけの旅行。
楽しくないわけがない。
ノボルが「荷物が重い」って文句を言っていたのを覚えている。
お前の運動能力なら、それくらいがんばれ。
子供は夏休みだけど、世間は平日。
榛名湖はそれほど混んでない。バンガローも駐車場も、空きが目立つ。
バンガローの事務所で手続きして、ゴミやトイレの場所を聞いて、お風呂は近くの日帰り入浴施設を教えてもらって、。
バンガローは8畳の掘っ立て小屋。電源なし。トイレ、炊事場は共同。
食事で困った記憶がほとんどない。
飯盒炊飯は、ちょっとくらい焦がしたかもしれないが、ほぼ問題なし。
二日目に作ったカレーは、皆様の予想通りに、水を入れすぎてスープになってしまった。売店でカレールーを買って投入したら、超大量になって逆にうれしかった。
三日目の朝は納豆を食べたはずだが、冷蔵庫のない夏のキャンプで、前橋から持って行った納豆が安全であるという証明ができた。
もしも、何も食べるものがなければ榛名湖のドライブインで食べればいい、と思っていたが、結果的に食事は全て自給自足できた。
これもひとえに、僕個人の企画力の賜物ですね。
ちなみに、バーベキューはしていない。あんなの、ゴミが出て片付けるのが大変で、その割りに満足感がない。完璧な火力管理がない場合、やる価値がない。
お風呂も楽しかったなぁ。
バンガローから、真っ暗な道を15分くらい歩いて、どこだか知らない入浴施設へ。
騒ぎながら、お風呂に入って、また真っ暗な道を騒ぎながら帰る。
しかし、真夜中になると、急激に気温が低下した。山につき当然。
毛布を余分に借りておいたが、それでも足りずに、4人でくっつきながら眠った記憶。
当時(昭和55年頃)は、子供だけでこんなことができた。今は難しい。
幸せな時代でしたね。
………
自由時間は、何して遊ぶ?
榛名湖なんだから、ボートとかロープウェイとか山登りとか?
そんな教科書みたいなことをするわけない。
そこは、ドライブイン様にお世話になる。
当然のゲームコーナー。
子供同士だから、何から何まで自由で天国。
ちなみに、俺よりも、ノボルとタダシのほうがゲームが好きで、うまい。
ボートに乗っても数百円。ゲームは100円。
ゲームのほうが長持ちする。当然、ゲーム優先。
かなり長時間、榛名湖畔のドライブインにたむろしていた記憶がある。むしろ風紀を悪くさせているのは俺たちだったか?
楽しく遊んでいると、なんと、うちの父親がやってきた。
心配なので、見に来たらしい。自宅から車なら1時間で来れてしまうから。
で、むしろゲーセンで遊んでいるのを見て、ほっとしたらしく、ご丁寧にお小遣いを配って帰って行った。ありがとう。これで、さらに遊べるぞ!
そのドライブインでひたすら遊びまくったのが「ディグダグ」。
この絵を見ると、今でもあのキャンプを思い出す。
………
楽しい2泊3日は、あっという間に終了。
帰り道。
4人のバス代よりも、タクシー代のほうが安いことが判明。
なんと、榛名湖から伊香保温泉までタクシー。
その車内で、みんな熟睡。楽しかった証明。
………
電車とバス乗り継ぎ
宿泊あり
寝具不明
入浴不明
火を使って自炊
湖で遊ぶ
ゲーセン
どれひとつでも、今、子供たちだけではさせてやれない。
本当に、あの頃は幸せでした。
子供に、もっと冒険させてやるべきなんだろうなぁ…
by akogarehotel | 2018-02-27 13:55 | あちこち旅行記 | Comments(2)
私も、中学時代、仲の良かった友人5人と、自転車で
みさき公園まで行ってテント張った事があります。
で、テント内でみんなでマージャンしてました(笑)
うちの父がマージャン好きで、自宅でよく父の友人とマージャンやってるの後ろでみてて、覚えましたね。
楽しかったなぁ。
カレーなのに、友人がお米忘れて、カレー(だけ)食べたのも
いい思い出です。
確かに今それを親としてやらせられるかと言えば、
勇気いりますね。
まぁうちは娘なんで余計そう思うのですが。
僕とほとんど同じ環境ですね。
僕は子供の頃、父親の膝の上で麻雀を見ていて、
聖徳太子って飛ぶんだぁ
と認識しました。
自転車でキャンプ場ってことは、実は意外とロードバイクに興味がありますね?ぬくぬくさんがうらやましいのでは?