2137. 「強くなるための練習」と「勝つための練習」 平成30年3月21日(祝水)

「強くなるための練習」と「勝つための練習」




偉そうに。

すいません、ブログなんて遺書みたいなもんでしょ、ということで。



………



僕の父親は、ごくごく稀にいいことを言う。


昔、十文字という若者が、神山という番長の前で、ひたすら逃げて、そして何度も逃げつぶれていたころ。

競輪初心者の当然の疑問として、


「あんなに一所懸命に逃げても、9着ばかりでかわいそうだ。何の得になるの?」


と聞いてみた。

父親の答えは、


『 今は強くなる時期。ひたすら逃げて逃げて逃げまくれば地足がついて強くなる。そういう時期。 』



当時、その言葉をあまり理解はしていなかったのだが…

僕の子供が卓球を、そこそこ本気でやり始めて、だんだんとその言葉を理解できるようになった。



★★★



練習には「強くなるための練習」と「勝つための練習」がある。


言い換えれば、

「強くなるためにするべきこと」と「勝つためにするべきこと」は全然違う。




わかりやすく言うと、

「頭がよくなるためにする勉強」と「東京大学に合格するためにする勉強」は違う。

え、余計わからなくなった?



卓球で「強くなる」ためには、たとえば、

・フットワークを鍛える、下半身を鍛える

・スイングスピードを育てる

・スタミナをつける

・強力なスマッシュまたはドライブを打ち込む練習をする

・素振りをする


卓球で「勝つため」にすることは、たとえば、

・コースを狙うドライブを打てるようにする(威力よりもコース優先)

・相手を左右前後に振る組み立てをする

・相手の打ってくる方向を予想して、次の行動を予定しておく



要するに、

強くなるための練習が「基礎」。勝つための練習が「応用」。

じゃぁ、基礎と応用と両方を、しっかりと練習すればいい。勉強のように。

と言いたいところだが、そうはいかない。


なぜなら、スポーツは勉強と違って、

応用を練習すると、基礎が伸びなくなる

つまり、


勝つための練習をすると、それ以上は強くならない


………



卓球台のすみにハンカチを置いて、そこへドライブを打つのが「勝つための練習」。

5球連続成功したら終わり、とか決めたら、4球目くらいから手が震える。


ハンカチではなく空き缶を置いて、こいつを吹き飛ばせ、というのが「強くなるための練習」。

当てただけでは飛んでいかない。強い球を撃ち込まないといけない。10球やって1発当たればいいし、当たらないならあと10球。少なくとも、その10球は全力スイングのはず。



………



最近は、みんなが知っているように、卓球に限らず、天才少女天才少年がテレビに登場し、こぞって、

  こんなに練習してます、こんなに工夫した練習してます

  実戦で勝てるように、こんな練習です

なんてのをアピールしている。

も、あれは、もともとが「天才」だから!

「一般人の」少年少女は、まず自力を鍛えて、それが満足いったところで、テレビのような応用練習に移らないといけない。


じゃぁ、どれだけ「基礎」を鍛えればいいの?



少なくとも「子供」は永遠に基礎練習だけやってればいい。


子供って?

もちろん、小学生は子供。中学生は微妙。高校生だって微妙と言いたいが…



………



困るのは、

子供ってのは飽きやすいから、「勝てないと辞めてしまう」「勝てないとつまらなくなってしまう」。


 今は強くなる練習をするべきであって、勝てる練習をやる時期ではない。

 だから、今は勝てない。

 今、勝てなくても、いずれ勝てるようになるから我慢しろ。


そんな親心を子供が理解してくれるなら、中学生でもまだ「勝つべきではない」。

体が出来上がるまで、伸びるものは伸ばし続けるほうがいいに決まってる。



………



もちろん、県大会で優勝するような小学生は、というか、多くのクラブチームの子供たちは「勝つための練習」をガンガンやっている。

ちびっ子のくせに、相手を左右に振ったりするし、遅いサーブとみせかけて速い球を出してきたりする。

そんな練習させてたら、実力は頭打ちだと思うんだけどなぁ。



でも卓球教室の先生にしてみれば、30分くらい教えただけで、子供が突然勝てるようになって、親は喜ぶ。

仕方ないのかも。


うちの子供が以前通っていた高崎の個人教室はそんな練習だった。

40球つづけてコートインする球を打ち返さないと練習を終わりにしない、とか。


そうじゃなくて、

「40球つづけて、渾身の一撃を打ち返す練習」(コートに入ろうが飛び越えようが)をするべきだと思うんです。

その教室を悪くいうつもりは全然ない。ご夫婦二人、およびその子供二人ともが日本レベルの卓球選手だから。



一方、箕郷食堂の卓球練習は、ひたすら「強くなるための練習」。

300本ノックとか、バックバックフォア飛びつきとか。

「打ち返した球の70%がコートインすれば上出来」と先生が言っている。


ちらのご主人は、今でこそトンカツ屋さんを装っているが、実は国体入賞経験もある元卓球選手。



………



ということで、現時点で僕の子供二人に「勝つための練習」はあまりさせていない。


昨日の試合でも、

長男はドライブをミスしつづけて、

 『 どうして入らないんだよ! 』

と自暴自棄気味だった。まだ僕の説明を理解していないようだ。


運動経験のない妻も、

 『 もっと正確なドライブを練習しなさい。 』と言うが。



それでも、ベスト16。

勝つための練習を始めれば、すぐに勝てるようになるよ。




一方、長女も、もちろん勝つための練習はしていない。

笑っちゃうくらいにスマッシュが相手選手を直撃する(つまりコートを飛び越す)。

しかし、反応力と、腕の振りの速さで、快心の一撃スマッシュは県レベルでも通用する。


ということで、同じく昨日の試合。↓

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桐生という群馬の僻地で開催されるが、そのおかげで栃木県からも参加者の集まるそこそこ大きな大会。群馬県大会よりもちょっと大きい。

それで3位(準決勝敗退)。

ちなみに「ホープス」とは「小学6年生以下」のこと。うちの子供は小学校低学年。ほかの入賞者は全員6年生。



ちょっと、今のうちから動画とか撮っとくべき?テレビ用に。


なんだただの親ばか日記か(^^)




★★★



1000TTは強くなるための練習。競輪は勝つための練習。

僕らレベルのヒルクライムに「勝つための要素」はない。強くなればいい。

水泳もトライアスロンも「勝つための練習」はない。強くなるための練習だけ。


あ、トライアスロンの「着替え」は勝つための練習かも。








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by akogarehotel | 2018-03-22 19:09 | 子育てられ | Comments(0)  

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