2154. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(5) マラケシュは続く 平成30年4月

「モロッコ格安新婚旅行1999」(5) マラケシュは続く 平成30年4月



マラケシュの魅力は、フナ広場だけではない。

広場の北側に、広場以上に大きく広がるスーク(商店街)がある。



商店街と言っても、日本のように整然と立ち並ぶ街ではない。ちょっと行くと右へ曲がり、ちょっと行くと交差点があり、ちょっと行くと行き止まりがある。まさに、というか、本物の迷路だ。異国というよりも、異次元に迷い込んだようだ。もちろん、大昔、異民族からの襲撃に備えて工夫されたものだ。

(迷路の町並みはフェズのほうが有名)


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スークは、観光客よりも現地人を対象にしている。

おみやげ屋も数多く並ぶ一方で、生活雑貨、肉、野菜、調味料などが、大雑把に売られている。初めて見る得体の知れない売り物を、ぼーっと眺めながら迷路をさまよっているだけで、十分に楽しい。地球は広い。


ただし、みやげ物屋からの「買え買え攻撃」と、ガイド希望者からの「案内してやる攻撃」をうまくかわす必要がある。

道に迷って帰れないかも、という緊張感もまた楽しい。



………



マラケシュには2泊した。

しかし、フナ広場、スークの他にも寺院や遺跡などがあり、二日でも全然足りない。

というか、フナ広場には、3日でも、4日でも過ごしていられる魅力がある。



朝。

まだ涼しい時間は、朝日の中にアスファルトが見えるだけ。静かだ。

(ゴミがほとんどない!)



昼近く。

だんだんと人間が集まる。オンボロの乗り合いタクシーが、ところかまわず、突っ込んで、止まって、人が乗り降り、クラクションがわめき合う。



夕方。

そこそこに屋台が立ち上がり、気の早い観光客が群がり始める。アラブ人とベルベル人は、日が沈んでからいっせいに終結する。



夜。

また今夜もお祭り。何時まで続くのかは知らない。

節度が保たれているのは、イスラム教でアルコールが禁止されているおかげでしょう。イスラム教のおかげで、この広場が維持されていると言っていい。


(数年後、ラマダンの時期に再訪した。ラマダンとは絶食のこと。日が昇っている間は、一切の飲食が禁止。日が沈んだ瞬間に食べ放題開始。それはそれは、さらに激しいお祭りの始まりでした。)



………



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↑マラケシュには、こんな場所もある。

フナ広場を一望できる高級カフェ。観光客しかいない。

ワイシャツでビシッと決めたウェイターが、西洋人には丁寧なのに、ちびっこアジア人には冷たい態度なのが、気に障る。



………



日本人は、あれもこれも「ぼったくり」と言いすぎだ。

悪意のないものは「ぼったくり」とは言わない。



でも、残念ながら、悪意がある奴がいることも確かだ。

グレーと、クロの例を、ひとつずつ。



新市街のバスターミナル近くの路上。

ござの上に障がい者のおにいさんが座っている。

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20歳くらいか。

おにいさんは、いわゆる先天性奇形。手足が極端に短く細く、右腕を除いて、全く機能しない。歩くことはもちろん不可能。座っているのにも支えが必要。こんな重度の障がいを抱えながら、よくもこの国で生きてきたと思う。どうやって?


おにいさんの前には、お皿が置いてある。募金用だ。お札など、そこそこの額がたまっている。

募金のおかげか…



いや、それ違う。(たぶん)



このお兄さんが、一人でここに来て、ここに座っていられるわけがない。誰かの介助がないと、ここには来れない。

そして、お兄さんの前にある募金を、他の誰かが奪っていかないのはおかしい。さすがに、そこまで平和な街ではない。


おそらく、街の「ある人」が、彼を、外国人が通りやすい歩道に座らせて、お皿もセッティングして、そして、どこかで監視している。。。はず。

「ある人」って?あとはわかるな?



だから、このお兄さんにお金を寄付することは、喜捨ではない。

でも、この寄付のおかげでお兄さんが生きながらえていることには変わりはない。

複雑な気持ちのまま、お札を置いてきた。



以上が、グレーな例。



………



クロの例。


マラケシュには公衆電話があった(今はないかも)。

専用のテレホンカードを使う。テレホンカードは、公衆電話近くで、20歳前後のお兄さんが売っている。1枚500円もする。(モロッコの相場は、日本の10分の1。)

1枚買った。使ってみた。



電話がかからない。

モニターを見ると、テレホンカードの残り回数がゼロ回のようだ。

テレカ屋のお兄さんに文句を言うと、


 『俺、知らないよ』


俺が悪かった。人を信じすぎた。



………



グレーや、クロを経験すれば、猿の写真を撮って、数百円要求されても、払ってやろうかって気になります。

マラケシュでも、濃厚な体験がたくさんできました。楽しくて仕方ないよ。



………



さて、ゆっくりはできない。

マラケシュのあとは、ワルザザートへ向かおう。

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マラケシュの遠距離用バスターミナル。


だったぴろい広場にたくさんのバスが無造作に止まっている。

切符売り場もコンクリート丸出しの質素なビル。現地の人の列に並んで、無事に切符を購入。カサブランカと違って、明らかに現地人比率が高い。というか、外国人観光客がいるか?




マラケシュから、アトラス山脈を越えて、ワルザザートへ行けば、「砂漠」はもうすぐそこ(のはず。)。

ドラクエのような旅も、やっと中盤です。






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by akogarehotel | 2018-04-21 14:20 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

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