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2166. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(12) 星の砂漠と、朝日の砂漠

「モロッコ格安新婚旅行1999」(12) 星の砂漠と、朝日の砂漠



せっかく砂漠までやって来たのなら、昼のほかに、夜と朝も感じ取っていかなければならない。

夜。

(真っ暗なので写真はなし)



日が沈むと、本当に真っ暗になる。

たとえ群馬の山奥にある天文台でも、日本にある以上は、真夜中でも文明の光がわずかに見えてしまう。アウトドアとかいうくせに、キャンプ場では真夜中でも明かりが煌々と照らされている。それが文明国家。


しかし、サハラ砂漠には「電気」なんてものは全くない。

夕食時に灯すわずかな自家発電とろうそくは、食事終了とともに吹き消される。すると、その瞬間から完璧な暗闇の世界が始まる。



空を見上げてみると…

プラネタリウムなんてものじゃない。

あれよりも、何倍も大きな星が、無数に、すぐ手の届きそうな高さに、「コロコロと」光っている。


モロッコって、日本よりも宇宙に近いんだって(うそです)。

真っ暗なために、星が大きく近くに見える。

空気が乾燥していることも大きい。

赤道に近いから、わずかに宇宙に近い?それは関係ないんじゃないかな。

新婚旅行でなくても、感激すること間違いない。

(真っ暗なので写真がないのが残念。)


いつから夜空の星の光に気づかなくなったのだろう(by セカオワ)



………



僕ら日本人が、見慣れない星の光に驚いているころ、

砂漠のテントがやけに賑やかだ。

↓昼間のこのテント

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オマールやハッサンたちが、太鼓を叩きながら、歌を歌っている。

毎晩恒例の「宴会」だそうだ。わが道を行くアメリカ人旅行者は、宴会の輪にまざっているが、遠慮と思慮の深い日本人はどうしても近寄りがたい。

彼らはイスラム教なので、酒を飲まない。アルコールもないのに、よくもあんなに陽気に元気にいられるものだ、こんな厳しい自然の中で。

心から尊敬する。


ちなみに、どんなに大声ではしゃいでも、隣の家まで2kmくらいあるので、誰にも文句は言われない。



………



さて、朝。


皆様のご想像どおり、かなり寒い。

昼の気温は実測40℃超なのに、日没とともに気温が一気に下がり始る。深夜から早朝には気温5℃前後(推定)になる。

乾燥地域は一日の気温差が大きい、って社会科で習いましたね。



早朝4時。

朝日を見るために、散歩に出かけた。可能なら、砂山の頂上で夜明けを見たい。「登山」の時間を考えて、早めに部屋を出た。

が、限りなく寒い。用意していった全ての衣類を着込んだ。セーターを2枚着た。それでも寒い。

しかも、真っ暗。

懐中電灯で足元を照らしながら、裸足になって、昨日登った山を目指す。


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(明るいのは懐中電灯の光)

紛失しそうなので、靴は宿の玄関に置いておく。まるで自殺するみたいだ。


しかし、数100m歩いたところで、危険と判断。寒くて、暗くて、遭難しそう。


一度、部屋に戻り、数分後再出発。

そのへんの小高い丘で我慢した。

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↓日の出。

暗いから、よくわからない。雰囲気だけでも。

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【モロッコ格安新婚旅行】→
1999、自由旅行で行ったモロッコ。往復旅行券だけ買って、あとは現地調達。
その1 モロッコへ
その2 カサブランカ
その3 カサブランカ
その4 マラケシュ
その5 マラケシュ
その6 アトラス越え
その7 ワルザザート
その8 アイトベンハッドゥ
その9 カスバ街道
その10 メルズーガ
その11 メルズーガ(サハラ砂漠)
その12 夜の砂漠(これ)
その13 砂漠のホテル
その14 砂漠の人々
その15 帰路
その16 あとがき

【旅行記目次へリンク】





by akogarehotel | 2018-06-01 00:02 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

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