2216. 群馬中高一貫校の神童兄弟 平成31年3月
群馬中高一貫校の神童兄弟 平成31年3月
群馬県の中高一貫校の進学率が悪い、という記事に閲覧数を多く頂いております。
その続編のようなもの。
ただし、まずは長い前置きから。
………
現在、名門大学医学部水泳部が敷島プールで合宿しています。
僕の後輩たちです。
ちなみに、「名門」と表現したのは、「由緒ある」ではなく、「強い」という意味。
最も大事な大会である東日本医科学生体育大会を10年以上連続優勝してしまう「チーム」です。(水泳って「チーム」スポーツなんです。)
都内では、コースを占有するには費用もかかり過ぎるし、そもそもコースを貸してくれるプールがない。なので、わざわざグンマーまでやって来るのです。
敷島以外では、新潟や東北へまでも、合宿用プールを求めて旅をします。
都内より安いとはいえ、5コースを1日3時間×2。合計5日間も借りると、学生的には天文学に近い金額になります。
なので、偉そうに先輩ズラをしてプール代を支払ってあげます。
これで、一生「先輩扱い」してくれるので、安いもんです。彼らは将来、日本を背負ってく人材ですから。
「 前橋で必要な金は、全部払ってやるよ。 」
で、せっかくなので今年は一緒に練習させてもらいました。東日本優勝を繰り返すような大学の練習に。
メインメニュー↓
メインメニューは、
200×3
100×3
という距離的にはたいしたことないのですが、15分インターバルの「もがき」。
試合と全く同じ形式で、スタートと計時をして、ベストタイムに近い数字を想定します。
自転車(競輪)と違って、水泳で「もがき練習」はほとんどありません。インターバル練習が主流。この日だけは、プールの都合で特別に「もがき」練習になりました。
さらに厳しいことに、「併せ馬」(複数スタート)。
同じくらいの速さの選手同士で競争するので、手を抜いたらバレます。
僕の対戦相手は、4年生の女の子。女子とはいえ、前述の大会で入賞を繰り返す実力者です。
僕 『 みんなが見てる前で、女の子に負けるわけにいかないじゃん。。。 』
女の子 『 オジサンに負けるわけないですよ。 』
いじめですね、組み分けを考えた人の?
一本目から超本気の「もがき」。スタートで緊張するのなんて、それこそ学生以来。
1本目(200m)、○勝ち、2身
2本目(200m)、○勝ち、1身
3本目(200m)、○勝ち、1身
4本目(100m)、○勝ち、1/2身
5本目(100m)、●負け、微差
6本目(100m)、●負け、2身
いわゆる「ジャストなマッチング」(^^)で、後半5,6本目は、完全に根性負け。女の子を相手に、根性負け…
フォームもぐちゃぐちゃになり、どんだけ水を飲んだかわからないけど、久しぶりに楽しい練習をさせてもらいました。
(水泳が「チーム競技」である要因のひとつ)
↓練習で着用した「高速水着」。ウェットスーツのように浮きやすく、水の抵抗も少ない。着るのに15分かかる。
2万円。なかなかいい品物です。
………
そろそろ、本題。
実は、水泳部員のなかに、群馬の某中高一貫校出身の学生がいます。僕の長男と同じ学校です。
この某一貫校は進学率が悪いとは言え、これまでに、実は
東大医学部2人
慶応医学部1人(上記)
の生徒を輩出しています。創立10年ちょいということを考慮すると、前橋高校よりは悪いけれど、高崎高校よりはよいと言えるかもしれません。
しかし、しかし、なんと、
これ3兄弟!!!
水泳部のM君 『 兄2人は東大なんです。僕だけ慶応… 』と、なんだか落ちこぼれコメントでした。
3兄弟が東大、東大、慶応。
なんだ、ダビスタかよ、というのは早すぎる結論。
どこの高校に行こうが、受かる奴が受かる が、結論。
「ちゃんとやれる奴」が受かるんじゃない?
M君いわく 『高校の勉強で十分なはずがない。塾にいったりして、自分で勉強した。』
大学受験の対策を高校に求めたって無理。他人に求めたって無理。そんなものは自分で探す。自分で到達する。
群馬の公立学校は一応、受験対策もどきをするが、「もどき」は「もどき」。だって彼らは予備校の先生の教え方を知らないでしょ?
公立高校の先生は、「学校生活」のプロ。予備校の先生は「受験」のプロ。お互いが補完しあって、ひとつになる。
学校は学校。俺は俺。
自分でしっかりと受験対策をとり、足りないところを塾か予備校に求める。計画を立てて、実行できる奴が受験に成功するってことでしょうね。
麻布や開成の友達が言ってた。受験対策の授業なんてほとんどなく、どちらかというと自由時間ばかりで、生徒が好き勝手にやってる、だそうです。
群馬県民で言うと、
前橋、高崎、一貫、どこの高校に行こうが、学校に頼らずに、自分で計画を立てろ
ということだと思いますね。
………
じゃぁ、なぜ某中高一貫校の合格率が悪いかというと、当然、
「遠距離通学率が高いから」
半分以上の生徒が通学に1時間かかる。こんなのでは、子供にいくら計画性があっても、実行に移す時間がない。
………
最後に、M君の話。
中学部時代は、水泳部とテニス部。
高校部時代は、1年で部活は終了。塾は、高崎駅近くにある「○○塾」。SEG系列という塾だそうです。
M君『 群馬には何もないですからね。せめてSEGなら? 』
1年浪人。浪人時代は、有名S予備校(御茶ノ水)という王道。(僕と同じ!)
by akogarehotel | 2019-03-22 18:41 | 子育てられ | Comments(5)