2018年 04月 19日 ( 1 )

 

2153. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(4) 聖地マラケシュ 平成30年4月

「モロッコ格安新婚旅行1999」(4) 聖地マラケシュ 平成30年4月



ブログなんて、遺書と同じだから、ちょっとマジメな内容。

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人生の間に、一回は行っておけ、と言いたいのがマラケシュとサハラ砂漠。

ミャンマーもよかったけど、マラケシュにはもっともっと感じるものがある。



………



モロッコの観光地をさらっと紹介。

 カサブランカ

 マラケシュ

 フェズ

 メルズーガ(サハラ砂漠)

 ワルザザート

 ラバト


カサブランカは、経済の中心都市。

国際空港があり、観光とビジネスを目的に、雑多な人が集まり、街は賑やか。だが、観光名所がそれほどあるわけではない。フランス人がハナをきかせている。

モロッコ国内の、「フランス文化の中心都市」



マラケシュ

これぞ、モロッコという観光地。フナ広場(ジャマエルフナ)は必須。

東京ドームくらいの敷地が毎夜お祭り状態になる。観光客も現地人もごちゃごちゃになって夜を過ごす。

周辺には、ドバイ並みの超高級ホテルもあるが、格安ホテルも無数に存在。

モロッコ国内の「モロッコ文化の中心地」



フェズ

巨大な迷路のような旧市街が世界遺産。本当に迷路。地図があっても迷う。

バラエティ番組で追いかけっこをしていたが、大丈夫かな?



メルズーガ(サハラ砂漠)

サハラ砂漠の西端。ここから東へ歩けば、アルジェリア。

もちろん、途中で息絶えるだろうけど。



ワルザザート

城砦が並ぶカスパ街道の街。映画「アラビアのロレンス」の撮影が行われたアイトベンハッドゥという城砦が世界遺産。



ラバト

モロッコの首都。一応、歴史的建築があるらしいが、あまり行かない。



★★★



カサブランカから、バスでマラケシュへ。

予想外に快適なバスだった。日本の観光バスのようなリクライニングで、ほぼ満席。観光客というよりは、現地の人が多く感じた。彼らでも乗れる金額なのだろうか。テレビで見かける、「何人乗れるか新記録に挑戦」みたいなバスだったらどうしようという心配は杞憂に終わった。

マラケシュは、モロッコ随一の観光地のため、道路も整備されている。カサブランカからマラケシュまで、片道2車線の舗装道路が整備されていた。砂だらけの荒野に敷かれた、アスファルトの一本道を、バスは快適にぶっ飛ばした。



昼前にマラケシュに到着。

相変わらず、日差しが痛い。しかし、内陸に入ったぶん「暑苦しい」感じは薄らいだ。


さぁ、マラケシュ。

こういう場所です↓


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ジャマエルフナ(フナ広場)

 東京ドーム1個ぶん?よりちょっと広いかな。アスファルトのただの広場。ここに、夕暮れが近づくと、だんだんと屋台が出現してくる。

 オレンジジュース専門屋台、スープ(ハリラ)屋台、肉料理屋台、魚料理屋台、ゲテモノ屋台、胃薬屋台(これ本当)、猿回し屋台、ヘビ使い屋台などなど。

 日が沈む頃には、びっしりと屋台が立ち並び、すれ違うのも大変なほどに人間が集まる。観光客よりも、現地人(アラブ人、およびベルベル人)が多い。お祭りのような賑やかな状態が深夜まで、毎晩繰り返される。

 ちなみに、イスラム教は禁酒なので、酒の屋台はない。


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 「地元の人に混じって、地元の人と同じものが食べたい」

自由旅行とはそういうもの。その目的に、ピッタリはまった空間です。

残念ながら同じ値段では食べられないが、通いつめればだんだんと近似値になる(はず)。スープ1杯80円の屋台に、翌日も食べに行ったら、1杯20円になった。もちろん、地元の人はもっと安いのだろうけど、それほどふっかけらている感じはしない。

この差額に怒るのは、資本主義の上にあぐらをかいている西洋人です。



しかし、観光客を狙った「ぼったくり」も現れる。

猿を連れていて、けしかけてくる。楽しそうなので写真を撮ると、撮影料を請求される。民族衣装で歩いているおじいちゃんも、気軽に写真を撮ってはいけないが、もちろん、彼らは正当な要求をしているのであって、それを「ぼったくり」と表現するのは西洋人だけの概念だ。

↓この写真の「撮影料」は300円だったかな。

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少なくとも、ここで生きている人は必死だということです。それは間違いない。

大昔は処刑場だったというのも、ありがちな話。


(注意:残念ながら、時期は忘れたが、自爆テロが発生。気軽に行ける場所ではなくなってしまった。モロッコのなかで、最も外国人が集まる場所だから。)



★★★



正午ころ、マラケシュに着いた私たち。


リュックを背負いながら、フナ広場へ歩いた。

すでにたくさんの人間と車が集まっている。オンボロのベンツをたくさん見かけるが、あれは長距離タクシーだ。いったい、どんだけの範囲から人間が集まってきているのだろう。

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………



まずは、宿探し。


「地球の歩き方」で目当てにしていたホテルへ向かう。

ホテルといっても、日本で言うなら、2階建てのワンルームのハイツみたいなもの。1泊2000円前後で泊まれる。そんな小さなホテルがマラケシュなど、観光地にはたくさんある。


1軒め、満室で断られた。

 『今はシーズンだから。』という。


2軒め、満室で断られた。

 『明日来てくれたら、あいている。』

 これは断るための言葉。明日来ても、あいてない。


3軒め、ホテル前にはたくさんの観光客。入りこむことすらできない。


(4月上旬がシーズンかどうか知らない。その後、9月に行ったときも同じような混雑だった。)



4軒めを探そうか、としていた我々に、そのオジサンが話しかけてきた。

 『ホテル?ゴー』 (ホテルを探しているのか?来い)


カサブランカのガイドオジサンと同世代。40歳前後のおじさん。つまり、一家を背負って立つ父親だ。困ってる僕らを助けようとしているのかもしれないが、当然、目的は別にある。

早足で前を行くオジサンを、リュックを背負った我々が急いで追いかける。

地図にもないような、細い道をくねくねとあちこちへ。すれ違うのも困るような、建物と建物の隙間みたいなところを通って。


ある一軒のホテルに着いた。玄関前には、他と同じように観光客があふれている。そんなもの気にせず、一人ですいすい、ずいずいと奥へ入っていったオジサン。現地人なので礼儀は不要だ。しばらくして、出てきたが、


 『レッツゴー』


と言って、また外へ歩き始めた。満室ということか。



くねくね歩いて、3軒め。

オジサンが、やっとあいているホテルを探してくれた。


2階建ての石壁の建物。

玄関前には、ここにも観光客であふれかえっているが、オジサンと一緒に、ひとつの部屋に案内された。部屋は外壁に面していない。小さな天窓から、わずかに太陽の光がさすだけ。(アフリカは日差しが強いので窓なぞ不要。)

部屋にある窓からは廊下が見える。暗ーーい部屋だけど、涼しくて、ベッドに布団がきれいに敷いてある。

1泊1000円。


十分、満足。オジサン、ありがとう!

チップを渡そうとする僕らに、オジサンが先手を打ってきた。


 『10ドルだ』


1000円の宿を見つけてくれた手数料が、1000円?!

100円じゃなくて、1000円?!



このとき、僕はすでに医者だったから、1000円くらい全然問題なかった。

でも妻は、つい最近まで学生だったから、この金額は納得いかない。それが「普通の西洋人」の感覚だろう。

しかし、普通のイスラムモロッコ人の感覚は、


 『あなたがたの感覚なら、1000円は高くないはず。』

This is not so expensive for you.

(このときだけは、意外と流暢な英語で話してきた。)


10ドル払ってくれなければ、ここは違う客に泊まらせるよ、という勢いだったので、妻もしぶしぶ納得した。



このときの僕も10ドルは高いと思った。

じゃぁ、ホテルを探す前に手数料を交渉するべきだったかというと、それは完璧に「資本主義先進国」の目線。現地の人には失礼だ。

今にして思うのは、「ぼったくり」の基準なんて、考えるだけ無駄で、「悪意」さえなければいいんじゃないかな。

このオジサンに悪意はない。自分の家庭を養うために、がんばっているだけだ。日本人としては「仕方ない手数料」と考えないといけない。


それが、イスラム人との接し方だ。


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by akogarehotel | 2018-04-19 18:24 | あちこち旅行記 | Comments(0)