カテゴリ:放射能と医療の真面目な話( 47 )

 

2148. 一応「旅行記」または「医療ブログ」 ”法医学教室の午前午後” 平成30年4月

一応「旅行記」または「医療ブログ」 法医学教室の午前午後 平成30年4月



1995年から1998年までの3年間、福井県で生活した。

福井での生活そのものが、旅行みたいなものだった。

流れで、そのころのことを。



………



大学を卒業して、都内一等地にある、いわゆる花形の大学病院(内科)に勤めていた。

政治家やスポーツ選手が来たりする。「お礼」が月給を越えることもあった。


しかし、さすがに朝7時から夜10時の、年間350日勤務には飽きてきた。

結婚して子供を育てている先輩や同級生を見ていて、

「お前ら、そんなんでいいの?」と思った。


で、かねてから考えていた、法医学への転向を決心。

もともと法医学には興味があり、助教授先生が名門前橋高校出身ということもあって、学生時代からいろいろと見学をさせてもらっていた。殺人事件の解剖なども立ち会ったことがある。うちの大学は新宿区が管轄なので、その頃、年間50例くらいの司法解剖(刑事事件に関する解剖)があった。


しかし、大学内での内科から法医学への異動は諸方面から、いい顔をされない。助教授先生も今は北里大学へ教授として転勤してしまった。

仕方ないので、地元の群馬大学に相談に行ったところ、群馬大学の教授先生が申し訳なさそうに、

 「群馬は無理だけど、福井県なら「空き」がある」と。


勤務先なんて、日本だろうが、海外だろうがどこでもいい。

というか、競輪のある街!

不満などあろうはずがない。喜んで即諾。



………



その昔、昭和初期、国鉄総裁の死体が見つかった事件。

事件(他殺)なのか、事故(自殺)なのか、全くわからない。(結果的に迷宮)

このとき、東京大学法医学教室と、慶応大学法医学教室とで、意見が正反対にわかれ、(どっちがどっちか忘れたけど、)そのまま、不仲な対立関係にあると言われています。

実際、喧嘩するわけじゃないし、単に「ライバル視」しているだけ、というのが正解かもしれませんが。でも、お互いに研究方向がバラバラです。



極端に分類すると、

慶応大学法医学は、死体解剖業務が主流。

東京大学法医学は、個人識別、遺伝子検査などをメインとしている。

1990年のこと。しかも、非常に簡潔すぎる表現。語弊あると思います。)


で、当然のこととして、ほかの大学も、慶応系と東大系とに別れる。

たとえば、北里大学はガチガチの慶応系。

(もちろん、亜種あります。語弊あると思います。)



当時、群馬大学は遺伝子判別を主流としていた、いわば東大系。

群馬大学の仲の良い大学として、東大以外には、筑波大学、富山大学、そして福井大学。

群馬大学の教授先生が、数年前まで福井大学に勤務していたこともあり、


 群馬-福井-富山-筑波


は、かなり堅固なラインなんです。

富山競輪でもいいなぁ。筑波だったら、断っていたかも…



………



福井医科大学は、福井県の、さらに田舎町の丸岡町および松岡町にある。

そう、あの市田の出身地。


福井市街から車で30分の、何もない山と田んぼの中に、突然建てられた新設大学。当時、できあがって、まだ10年めくらい。大学の周囲には、やっとハイツなどの学生用住居が建ち始め、食堂がちらほらと存在していただけ。スーパーは2軒。

それでも最低限の生活はできるので、学生も職員も、学校周辺に住み、特別な休日のみ、「街へお出かけ」する。

冬になると雪のため、1ヶ月くらい大学以外に外出しないなんてこともありえる。


国立大学なので住んでいたのは、公務員宿舎。

建物はおんぼろだけど、3LDKで、月1万だったか。独身には広すぎる。



………



内科医の仕事が、診療と、医学的研究であるのにに対し、

法医学の仕事は、警察から依頼される仕事と、法医学的研究。

警察からの依頼は、大きくわけて2つ。死体解剖と、証拠鑑定。

鑑定は、たとえば、血痕からのDNA抽出と、それを基にした個人識別。

ただし、これらは方法さえ分かれば、誰でもできる。当時から、警察の鑑識課でも行っていたが、殺人事件のような重要案件は法医学教室に依頼される。


また、警察とは別に、裁判所から親子鑑定が依頼されることもある。父親らしき人と、子供らしき人が別々にやって来て、DNAなどで鑑定する。数十万の金額がふっかけられているらしいが、実際は、設備さえあれば、1万程度で可能。



解剖にも2種類ある。刑事裁判となっている「司法解剖」と、裁判にはなっていない「行政解剖」。

殺人事件の死体が司法解剖。病死または病死の疑いが行政解剖。


山菜を取りに行くと、山菜以外に死体を見つけることがあるが、そんなとき見つかった死体は行政解剖。北朝鮮から流れついた死体も行政解剖。(あくまでも、通常の話。)

交通事故は業務上過失致死の可能性があるので司法解剖。


司法解剖は緊張するが、行政解剖はそうでもない。(オフレコ)

新宿を管轄する都内大学病院なら、年間50くらいの司法解剖があるのに対し、平和な福井県では、年間1~2件。本当に平和だねぇ。



当然、質問されるのが、

 『テレビのように、法医学者が事件を解決することはあるの?』



あるわけないじゃん!


僕の知っている全ての司法解剖は、解剖の時点で容疑者が特定されていた。

すでに自供が取れていて、その供述と矛盾しないかどうかを解剖で確認する、というのがほとんどのパターンだった。


司法解剖で、法医学者が捜査のヒントを見つけるなんてことは、、、、?


そんなことがあるってことは、よほど警察が無能ってことだよ。

日本警察をなめるなよ!だと思うけどね。



警察を褒めた流れのついでで、

警察ってものは、本当に、嗅覚に優れている。


クロかシロかの判別能力もそうだけど、

相手に尻尾をふるべきか、威圧するべきか

の判断が素晴らしい。



基本的に、法医学教室は各県に1つしかない。福井県の事件事故は全て福井大学に依頼されるが、もしも、教室が拒否したら?堂々と拒否はしないけど、多忙を理由に冷たくされたら?


【結論】 警察は、法医学教室には絶対に頭が上がらない。

ということで、福井にいても、群馬に戻ってきても、手厚くちやほやしてもらいました。でも、彼らはお金を持ってるわけではないので、では、何をちやほやされたかというと … ピー … 。



………



解剖の話に戻ります。


ご存知のように、福井県には、東尋坊という自殺の名所があります。

でも、東尋坊の海面に死体が浮いたからといって、それが必ずしも自殺と言い切れるわけではない。他殺の可能性もある。判断に迷ったら、解剖へ送られる。


「どざえもん」とは、想像上の人物で、身長2m近く、体格もプロレスラーのように、ごつくて力持ちの男だそうです。

人間の死体は海に落ちると、皮膚の中の細菌がガスを発生し、皮膚がどんどんとふくれてきます。それらが浮き輪の役目となり、一度沈んでしまった遺体も、時間がたつとともにだんだんと浮き上がってくるのです。そのときに、体中が膨れ上がっているので、「どざえもん」と言います。人間の遺体は、コンクリートでもぶらさげない限り、浮き上がってしまうんです。


東尋坊から運ばれてくる遺体は、当然、「どざえもん」ばかり。

最初のうちは驚いたけど、ずぐに見慣れた。

また、当時、北朝鮮の軍服を着た「どざえもん」が何人も流れ着いた。ニュースにもなった。最初のうちは、こまめに解剖してたけど、3例目くらいから解剖は省略するようになった。誰の得にもならないからね。



「どざえもん」の解剖は非常に手間がかかる。

その理由が、海中での溺死の証明。


海中で溺死した場合、当然、海水を肺へ吸い込む。だから、肺を解剖して、壊機法という処理をすると、肺のなかから「海水性プランクトン」が検出される。もしも、「海水性」ではなく、「川水性」または「水道水性」だったら?

それって偽装?ということで、この壊機法は溺死体には必須の処理。

しかし、これが半日以上かかる。

ドラフトに付きっ切りで、半日。。。。


溺死体が上がると、法医学者の仕事が増えます。

どうか、海に飛び込まないでください。



………



公務員なんだから、仕事が増えても文句を言うな、というのが正論です。

が、解剖関係の仕事が少なければ、研究関係の仕事に集中できます。



研究仕事とは、たとえば、

血痕からの遺伝子解析を確実に行う方法の研究、とか、

遺体のDNAの損傷具合から死後経過時間を推測する、とか、

親子鑑定を完璧に行う計算方法の研究、とか、

タイヤ痕から、車の重さを計算する方法、とか、


あちこちの法医学教室では、世の中のためになりそうなことを、いろいろとやってるわけです。


僕のように、医学が好きではないけれど、数学と物理と化学が大好きで、たまたま医学部に入ってしまったような人間には、ピッタリの仕事ですね。



………



仕事には、もう1つ大事なものがあった!


大学なので、学生に授業をする。

もともとが塾の先生になりたかったので、これが楽しくないわけがない。


法医学の実習では、「採血」という項目があり、これを指導するのは僕の仕事。学生にとっては、人生で初めての採血になる。毎年、緊張はするけど、楽しいイベントでした。



ただし、気になったのは出席管理。

授業開始直後に出席を取り、1分たりとも遅れたら「遅刻」。出席回数が足りないと、期末試験の結果に関係なく留年。

これは大学の方針で、群馬大学も同じという。

これじゃ、学生の頭が悪くなっちゃうよ。



(前にも書いた気がしますが)

僕の通った大学では、出席は取らない。

学生は、聞きたい授業だけ出席する。つまらない授業には行かない。結果的に、出席者2人なんて授業も多々ある。(1学年は100人)


そしたら、教える側も考えるでしょ?

ラリホーみたいな授業やってるくせに、全員出席しろなんて、

どっちが頭悪いんだろうね。



★★★



国立大学の医師は公務員です。

公務員だから、基本的に日曜日は休みになります。

事件が起きれば、日曜日でも呼び出されますが、福井県のような平和な街では、3年間で一度も呼ばれませんでした。


一方、給料も公務員と同じ。医師加算があるけれど、金融庁の方々よりは多くはありません。バイト診療(なぜか許されていた)をがんばっても、40なんて届かない。だからこそ、3LDKで1万なんですが。

ということで、東京にいた頃とは違って、お金はないけど、時間がある。



何する?

まずは、水泳。


 1)とりあえず、どこでもいいからスイミングスクールに入る。

 2)試合に出る。

 3)その試合で強い人を探す。(→タカギさん、キノシタくん)

 4)その人のいるチームに入れてもらう。(→ピアスポーツ)


僕が福井に行って、約1年後にタカギさんと知り合い、

その後、ひたすら一緒に泳ぎ、ついには水球チームを作ってしまた。タカギさんような人には、黙っていても周りから人が集まってくるので、おかげでニシノさん、ミズモト君、フクシマ君とも知り合いになれた。そして、先日は、ニシノさんの紹介で、野原哲也さん(福井51期)に会ってきたのだから、


 人の縁って、大事だよ。


タカギさんのほうが年上なので失礼かもしれないけど、僕にとっては生涯の友です。


仕事に余暇があると、プライベートが充実するという話。



………



水泳以外?

自転車にも乗ったけど、その頃は、パンクの修理もできなかったので、あまり遠出はしていない。もったいない。



スキー?

死ぬほど滑った。

官舎から、車で1時間の距離に白峰スキー場があった。(今は閉鎖)

シーズン券を買おうか悩んだくらい通った。

白山には2時間で行ける。当時、24時までナイターをやってた時代だったので、何度も真夜中に遊びに行った。



競輪と競馬?

これは大問題。

公営ギャンブル4種が全てそろっている群馬県民。

福井にも、競輪と競艇があり、県民がギャンブルを嫌いであるはずがない。


ところが、、テレビ、ラジオの放送が皆無。

そもそも、NHK以外に民放が2社しかなく(当時)、競馬放送はない。通常のラジオの電波も入らない。唯一、ラジオ短波が、ギリギリの雑音で聴取できた。しかし、馬券は買えない。

こんな不便な土地があるのかと怒ったくらい。


しかし、ちょうどその頃から、衛星放送が始まった。即、スカパーを接続した。

グリーンチャンネル(競馬)とともに、スピードチャンネル(競輪)を契約した。


そんな堕落的なものを手に入れてしまったら、当然の結果、一日じゅう、スピードチャンネル(競輪)見まくりの日々。

その日の全レースを夜の放送で確認する。結果だけでなく、レース映像を全て見る。S級だけではなく、A級、B級もしっかりと見るので、ものすごい知識量になった。


その当時、鳴り物入りでデビューしたのが、福井76期の市田佳寿浩。

ひたすらテレビで追いかけてた。


ただし、車券を買うのは不便。

ネット投票が開始されたけど、「審査」があり、申し込んでも当選する確率が50%くらい。当時は、そんな殿様商売だった。今では考えられない。


一向に審査に当選しないので、車券は現場へ行って買うしかない。

福井競輪場までは大学宿舎から、車で30分。

遠いな、でも、日曜日のたびに通ってたし、G1のときは、平日でも、朝7時に家を出て競輪場へ行って、車券を買って、朝8時に帰ってくる。それから仕事へ歩いていく。

大学の隣に住んでいる意味がないじゃん!



福井以外の競輪場にもあちこち「旅行」した。

富山には、ビー君が住んでいたので、何度も遊びに行った。

岐阜と大垣も、福井からわざわざ足を運んだ。

鹿児島で学会があったときに、小倉(ドームになる前)に寄った。

長崎で学会があったときに、武雄温泉に行った。

徳島に出張したときに、小松島にも行った。

学会=ゲーセン、ではなく、学会=競輪 という時代だった。



★★★



最後は、法医学の話で、


全国には医科大学が50あるのに、当時、法医学者は50人いなかった。

つまり、法医学に入れば、もれなく教授になれた。

まじめに順番を待ってれば、いつかは教授になれた。


医学よりも、数学や理科が好きなら、そうすればよかったのかもしれない。

でも、結婚して子供を育てることや、その他もろもろのしがらみを考慮して、


福井、つまり、法医学は、3年間で終了。

群馬、つまり、内科に戻ってきた。




次は、新婚旅行の話が。







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by akogarehotel | 2018-04-11 13:10 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(2)  

2091. 一応、マジメなポスターです 平成29年11月11日(土)

一応、マジメなポスターです 平成2911月11日(土)



AMR いきまーす

アムロ いきまーす

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………



AMRとは、薬剤耐性菌。

一般の抗生剤が効かない細菌のこと。

もちろん、恐い。もしもこの菌が大流行したら、インフルエンザどころの騒ぎではなくなる。


AMRが世にはびこる原因は、抗生剤の濫用。

抗生剤を使用することにより、その薬に耐性を持つ菌が発生してしまう。

耐性を持つということは、その菌に感染したら、死んでしまうということ。



分かりやすく言うと、(目安ですが)

新しい抗生剤を開発するには、10年かかる

新しく耐性菌が発生する確率は、5年に一度


このままいけば、20年後くらいには、効果のある抗生剤が存在しなくなってしまう。

なので、抗生剤の使用を控えましょう、という意味のポスター。



………



で、厚生省の偉い人が、

 AMR → アムロ

と考えたのでしょうが、、


職権乱用ですか?

俺の独断で、ガンダム決定!みたいに。

アムロナミエじゃ、広告費が高かったのでしょうね。


でも、今の時代では、アムロレイを知らない人のほうが多いのでは?



もちろん、個人的には大賛成ですが、

本当に大事なことは裏面に、ひっそりと書いてあるのが残念なところです

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by akogarehotel | 2017-11-11 14:37 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

1987. 日曜診療 平成29年1月13日(金)

日曜診療 平成29年1月13日(金)



たまには、ちょっとまじめな、まともな話。


最近、日曜日に通常診療をする医院が増えてきました。

開業医が不景気になった証拠です。

なかには、中規模の総合病院まで日曜営業しているところもあります。入院施設のある中規模病院の半分弱が経営困難だという噂です。

今年は、1月1日が日曜日(つまり通常営業の日)だったので、元日から「通常営業」の病院もありました。



個人的には、

日曜日に仕事をするくらいなら、モロッコに行ってボランティアする



家族がいるので、日曜日に仕事をしている暇はなく、もしも家族が手を離れたら、アフリカで開業したいですね。



………



というのが本題ではなく、



そんな休日通常営業はまだまだ稀な状況なので、前橋では、内科小児科で当番制の臨時営業をしています。


内科では、休日1日につき、

 当番医(一日営業) 3件

 医師会診療所 昼 1人

 医師会診療所 夜 1人

休日1日あたり5人の当番が必要です。


これを市内の70歳以下の開業医でローテーションします。メンバーは80人くらいいるので、だいたい2ヶ月に1回、徴兵される計算です。

日曜日に仕事なんかしたくないけど、これくらいは我慢しましょう。

研修医のころに比べたら、十分に天国ですから。



しかし、内科と違って、小児科医はもっと劣悪な状況。


小児科の当番は、

 当番医(一日営業) 2件

 医師会診療所 昼 1人

 医師会診療所 夜 1人

休日あたり4人の当番ですが、そもそも市内の小児科の開業医は30人程度です。

診療所(夜)は平日もあるので、1ヶ月に1~2回の徴兵制です。


年末年始はもっとひどい。

1229日から1月4日までの7日間。上記のとおり1日に4つの当番があるので、

 4×7 = 28 (ほぼ30


『 前橋の小児科医は、年末年始に必ず何かしらの当番がある。 』



今回、1231日にご一緒した小児科医さんが言ってました。

 『 去年は1月1日に当たったのに… 』


僕が医学部生なら、小児科医にはなりたくないですね。



………



そんな訳で、去年の1231日に夜間当番が当たったくらいでは、全然文句を言うつもりはなく、むしろ、


以前なら、深夜24時に夜間当番が終わると、そのまま、ジェイソンへ。そして、3時までWCCFを遊べたのに…

今は、セガのサーバー設定のため1時で終了。

夜中も遊ばせろ、セガ!






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by akogarehotel | 2017-01-13 18:40 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(2)  

美人女医さんの診療報酬詐欺 平成28年3月10日(木)

美人女医さんの診療報酬詐欺 平成28年3月10日(木)


衝撃的なニュースですね。
何が衝撃的って、、、、化粧品の進歩はすばらしい!

あの素顔が、あのブログの顔になるの?!
警察も、本人確認するのが大変だったでしょうね。



詐欺事件そのものは、、、舌切り雀。
「大きい宝箱と小さい宝箱のどちらにしますか?」

小さい宝箱を選択していれば、よかったのに。。。。


………


診療報酬詐欺

患者さんが病院を受診した際の診察料のうち、(通常は)自分で支払うのはその3割。残りの7割が保険から支払われる。
保険とは、自分の保険証が国民健康保険(自営業)なら、住んでいる地方自治体が支払う。社会保険(サラリーマン)なら、その会社が支払う。

例えば、高血圧で通院すると、1ヶ月に実費で1万円くらいかかる。
患者さんが病院に支払うのは、そのうちの3割の3000円。残りの7000円は前橋市や会社が、その病院に支払う。


実際例:
「ひよこ組」の委員長さんが、生徒20人全員の保険証を集めて、親密な医療機関へ持っていく。生徒さんは本来健康であり、生徒さん自身が医療機関へ行く必要はない。
しかし、親密な医療機関では、そのうち10人を高血圧で診察したことにする。残りの10人は風邪で診察したことにする。20人合計で約20万円くらいの診察料が発生する。
その診察料のうち、7割の14万円が保険から支払われる。
これで14万円の詐欺が成立。
患者さんが支払うはずの3割(6万円)は徴収しなければよい。そもそも何も経費がかかっていないのだから、損にはならない。


………


これを堂々と1000万円単位でやれば、さすがにバレないわけがない。
1日100人は来ているだろう診療所が、実はガランとしていれば、誰かがおかしいと気付く。
毎月のように風邪や腹痛で受診していたら、それもおかしい。

「大きい宝箱」を目論んだら、絶対にバレる。

しかし、
「小さい宝箱」でよいのなら、逆に、なかなかバレることはない。


「高血圧のAさんは、1ヶ月ごとに通院している。1年で12回。」
これを、1年で14回に「水増し架空」しても、、、、なかなか気付かれない。
2回の架空だから、単純に14000円の詐欺になるが。


………


じゃぁ、それを捜査する機関はどこ?

厚生労働省管轄の監査役(医療Gメン)が各県に配置されていて、怪しい医療機関がいないかどうかを独自に捜査している。

というが、
この医療Gメンてのが、、典型的な不人気職業。
もちろん、医師免許が必要だが、
国家公務員なので給料が安い。
身内(医者)を捜査するので人間関係が壊れる。などなど。

あるGメンさんは、自分の子供が医学部に入学してしまったら、学費が払えないということで転職してしまったというほど。

なので、完全に人手不足。
おそらく各県に一人ずつしかいないはず。


そのたった一人のGメンが「こそ泥」まで相手にしている暇はない。大きな山しか相手にしない。


………


ちなみに、群馬のGメンが相手にした大きな山は、
10年ほど前、前橋の南町にある大病院の院長さんが、デイサービスにくるお客さん全員をリハビリ外来で診察したことにしてしまった。架空のリハビリ診察料が発生し、3年間で2億円程度の「詐欺」になった。


群馬のGメンが、この案件に関わっている数年間はとても忙しくて、他の仕事に手を出す暇などない。前橋は「こそ泥」の無法地帯だったわけだ。(かどうかは、想像の域。)


ちなみに、この前橋の事件の、その後。
警察が動くよりも、医者の世界の噂のほうが回転が速いに決まっている。
逮捕を察知した院長さんが自殺してしまった。詐欺事件では「搾取する意志」の確認が必要なので、おそらく詐欺事件として立件できていない。
2億円の詐欺だと、罰金と弁済金を合わせれば6億円になるのに。


………


え、おれ?

俺が詐欺をするわけがない。
だって、その医療Gメンてのは、うちの父親だから。
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by akogarehotel | 2016-03-12 14:24 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(5)  

ほんと、いやなニュースばかりなんですが、平成27年6月17日(水)

ほんと、いやなニュースばかりなんですが、平成27年6月17日(水)



MERSで自宅隔離の対象は2歳の女の子、韓国からすでに日本へ帰国
リンク

帰国した母子は韓国内で何も検査をしていない。韓国で「感染者に接触した」らしい。
リンク


自覚症状がないから帰国??
潜伏期間は14日あります。あと数日後に、もし発症したら…

飛行機に同乗した人って、何人もいるはずですけど。


N95マスクを大量注文しておきました。ムダだろうけど。


WHO:韓国への渡航制限対策を協議中


★★★


【追加】

隔離者以外が発症。

リンク

これでゲームオーバー。
もはや韓国のことよりも、今年の夏休みに、日本国内が正常でいるかどうかが心配。



ちなみに、「日本の2歳の危険人物」は6月6日に患者に接触しているので、6月20日までに発症しなければ大丈夫。あと数日。
しかし、発症しても、情報が隠されれば…
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by akogarehotel | 2015-06-17 07:52 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

みんなにうつしてやる!とMERS患者が脱走 平成27年6月15日(月)

みんなにうつしてやる!とMERS患者が脱走 平成27年6月15日(月)

リンク

隔離リストに載っている人物が、症状がありながらも約1週間、通常の生活。

我慢しきれずに受診した病院で、隔離されかけた途端に、

「みんなにうつしてやる!」

と言って、外部へ逃走。タクシーで帰宅。


………


すごい国ですね。



………

現時点でMERSで死亡16人、MERS治癒して退院10人。
残り140人は入院中。
現時点での暫定死亡率は、16/26 = 60%

韓国の人口5000万人


これを踏まえて、予想してみる。


・感染者数1000を超えたところで、ニュースから消える。
・もはや韓国では日常茶飯事となり、「ただの風邪でしょ」的な扱い。でも死亡率50%前後。
・人工呼吸器や隔離施設、ついでに医者も足りないから、死亡率がこれより下がるとは考えにくい。
・サウジアラビアを抜いて、当然の首位浮上。

最終的には、死亡数1万~10万くらいになったところで、国民全員が免疫を獲得する?
となると、「MERSに感染しても大丈夫な人種」として大々的に宣伝?

・ついでに、サムソン株下落


日本。

夏までに、10人以下の発症。隔離成功。

…なんとか、これくらいで済んでほしい。かなり希望的観測。


もはやイスラム国くらい危険な地域なんだから、渡航自粛要請くらい公表してください。
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by akogarehotel | 2015-06-15 18:55 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

韓国でMERS患者12人確認。そのうちの一人が香港を経由して広東省へ。 平成27年5月30日(土)

韓国でMERS患者12人確認。そのうちの一人が香港を経由して広東省へ。 平成27年5月30日(土)


今朝のBSーNHKで報道していました。

でも、他局では一切流れていません。地上NHKでも放送していないのかな?

誰かが報道ストップをかけているのでしょう。


【MERS】
中東のSARS。
高熱と呼吸器症状で高い死亡率。コロナウイルスによる。


数年前、イギリスで流行したけど、なんとか封鎖できたようです。
しかし、韓国では、、、無理でしょ?


これから韓国(香港、中国も)へ行く人は、それなりの覚悟をして。
というか、無謀としかいいようがない。
帰国後、発熱しても、「病院」を受診しないでください。絶対に。

自宅へ引きこもって、居住地の保健所(保健センター)へ連絡しましょう。



報道された途端にマスクが品切れになると予想。
ただし、マスクでは感染予防にどれだけ効果があるか疑問。効果がゼロではないですが…
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by akogarehotel | 2015-05-30 08:27 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

クイズ「ここは何?」 平成27年2月7日(土)

クイズ「ここは何?」 平成27年2月7日(土)


ここはどこ?ではなくて、ここは何?

1.ホテル
2.美術館
3.カフェ
4.ショッピングセンター
5.その他
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ま、クイズにするほどのものでもないし、
選択肢を見れば、答えは5(その他)って、感づいてしまうでしょうが、、

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答えは病院(5.その他)。
群馬県太田市にある太田記念病院。


………


今日は、大学のOB会。
参加者は「いつもの」7人。
一番若い私が、今年も幹事。おそらく来年も再来年も。

で、今年は、OB会長のT先生の提案で、新装なった「太田記念病院」を見学にでも行こう!と。

ちなみに、このT先生は前橋出身、前橋在住。
そんなT先生と私が初めて出会ったのは、グリーンドームのホーム側最上階にある「特別な人」しか入れない「とても特別な」観覧席。約20年前の寛仁親王牌のとき。それ以来、お互いに「そこへ行けばいつもいる人」。
県医師会副会長というとても高額な肩書を持つT先生は、「去年は(JKAではなく)JRAに130万払って、100万円返してもらった」とのこと。
じゃぁ、JKAへは?
恐くて、真実からは目をそむけたいらしい。



話題をもとに戻して、太田病院見学会。
正確には、富士重工業健康保険組合太田記念病院。

群馬県太田市は人口22万の小さな街。
富士重工(スバル)という素晴らしい会社のために、そこそこ財政の豊かな街。
その街の救急すべてを一手に引き受けるのが太田病院。
というか、太田市だけではなく、近隣の館林、足利、妻沼、熊谷、深谷などからも救急車が来るらしい。

年間の救急車受付数は、5500前後。
1日あたり15件!
これは、群馬県内では、前橋赤十字病院と1位、2位を争う数。

その太田病院が老朽化のために2年前に建て替えにより新築となった。
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↑これは屋上庭園。4階の屋上
新築に際し、病院専門のデザイナー、病院専門の建築士に依頼して、こんな形にできあがったのだと。

箱ものに無駄にお金をかけることはよくないが、病院にお金をかけて、特に、
小児科病棟、産科小児科体制の充実
となれば、それは非常に素晴らしい。
これらの外見も、小児患者には「病院らしさ」を感じさせないので、ムダ金とは決して言えない。
この日も、屋上庭園を公園のように走り回る子供が数人いた。


しかも、この病院は市立病院ではない。
だから、赤字を市民の税金で補てんするようなことはない。

まさに、富士重工さまさま。スバルさまさま。

太田市民はスバル以外には乗ってはいけないと思うよ。
(ボルボは許す。群馬県内のボルボは富士重工の輸入販売。)
だからなのか、そういえば、日産とかトヨタのショールームを見かけなかった気がする。


………


そういえば、、明日は前橋競輪。
さぁ、みんなで市田を応援しよう。
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by akogarehotel | 2015-02-07 22:08 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

ヒトメタニューモウイルス(hMPV) 平成26年4月2日(水)

ヒトメタニューモウイルス(hMPV) 平成26年4月2日(水)


その前に、

自分の会社が潰れそう、というか潰れるのがほぼ決定しているのに、ブログで「○○のパイがおいしかったよー」とか
「おみやげに○○を買ってきました」とか書いてる奴らって、どうなん?
そんなこと書くくらいなら、あの日以来、更新が止まっている部長さんのほうが、ちょっとだけマトモですかね。
ま、一般ファンのコメントを堂々と削除してしまう会社だから、緘口令が敷かれているのも当然といえば当然だけど。。。

東京オリンピックまで、もつのかな?
京都と福島は無理でしょ。市長選挙を契機に廃止。
(前橋は微妙。ドームの別利用を推進している割には、市長本人が自転車好き。)

………


さて、本題。

先週の月曜日のこと。
日曜日に「日曜当番」の仕事をしたので完全休養日。せっかくだから、箱根へ聖地巡礼に出かけようと思っていたが、、、

日曜の夜から子供が発熱。さらにひどい咳。

うーん。
月曜日は病院へ。
うちの子供の半径100m以内に4人も医者がいるのに、ちゃんとした小児科医は一人もいない。競輪が好きな医者なら約2名いるけど。

時節柄、インフルエンザが非常に流行しているので、競輪が好きな医者がインフルエンザ迅速検査をしたけれど陰性だった。


………

ちゃんとした病院で、ちゃんとした検査の結果、「ヒトメタニューモウイルス」と判明した。


★ヒトメタニューモウイルス
(ナントカ属ナントカ科は面倒なので省略。)

気道に感染するウイルス。
小児、特に3歳以下の乳幼児に感染すると重症な肺炎を生じることがある。
咳、発熱などの気管支炎症状が主体で、鼻水、関節痛もある。
2000年ころ、オランダで発見されたという記事があるが、ウイルス自身はかなり昔から存在していたらしい。(塩基配列より推測できる。)
その後の統計で、3月から6月に流行しやすいことがわかった。

発熱と咳なので、臨床症状だけではインフルエンザやRSウイルスとは区別できない。診断のためには、明治製菓から販売されているウイルス迅速診断キットなどを利用する。

ウイルス一般的に言えることだが、有効な治療法はない。
咳止め、水分補給などで、3日から5日で解熱するのを待つ。

………

冬に、咳と高熱を主体とするウイルスは、主に3種類。
★インフルエンザウイルス:12月から不定期
★RSウイルス:12月から2月
★ヒトメタニューモウイルス:3月から6月

発症時期だけで鑑別することは不可能なので、それぞれの検査キットが販売されている。しかし、どれも、ウイルス採取法(鼻から綿棒)が微妙で、検出率が低いことが問題。
また、保険適応には「一度に2つまで」という条件がある。3種類全部を検査しても金額が同じなので、医者はあまりやりたがらない。さらに、ヒトメタニューモウイルスには「レントゲン検査をした人」という条件もあるので、実施率はさらに低くなる。

つまり、

どうせ治療法がないのだから、検査しなくても仕方ないかな、がホンネ。


………

一般的な「ウイルス」のなかで、有効な治療法が存在するのはインフルエンザウイルスだけ(あとエイズウイルス)。巷では、インフルエンザであるとガッカリし、インフルエンザではないと言われると喜ぶ患者さんが多いが、医者としては全く理解できない。

治療法がある疾患が嫌われて、
治療法がない疾患が喜ばれる?


インフルエンザが嫌われる理由のひとつは、タミフルの副作用かもしれない。
幻覚興奮などのタミフルの副作用報道は、医者から見れば、
「タミフルの人気が低下するように世論操作されている」
としか思えない。その理由は、決して、ライバル会社の意地悪という簡単なものではない。
タミフルを濫用することにより、タミフル耐性インフルエンザが生じてしまうことを防ぐためであろう。どんな特効薬でも、大量に使用すれば必ずその薬に効かないウイルスが発生してくる。
タミフルの大量使用により、タミフル耐性(タミフルが効かない)インフルエンザの発生を極力抑えたいという意志がどこかにあるのでしょう。


医者としては、目の前のお客さんを治してあげたいからタミフルを処方するけれど、
お客さんのほうから、「タミフルいりません」と言われれば、
そうですか、がんばれ。
としか言えないですね。


そんなわけで、そろそろタミフル耐性インフルエンザが発生してきている。来年はタミフルはもう使えないかもね。


………

ということで、
最近、ひどい咳と発熱のお子様は、ヒトメタニューモウイルスの可能性が高いのではないでしょうか。特に、今年すでにインフルエンザに感染したことがあるのなら、疑いがより強くなります。
とはいえ、取り立てて治療法はないから、安静補液で我慢。咳があまりにもひどい場合には肺炎の心配があるので、そこそこの病院へ。
小学生なら、そこまで重症化する可能性は低いですが。
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by akogarehotel | 2014-04-03 19:32 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)  

胸部レントゲン検査とか検便とか 平成25年11月18日(月)

胸部レントゲン検査とか検便とか 平成25年11月18日(月)


たまに、マジメな話。

『大腸がんになると便が細くなる』

これは、教科書に載っている基本的なこと。

では、その「逆」。
「便が細くなった人は、大腸がん」
これは、どれだけ正しいか?

「便が細い」といって受診する患者さんには大腸がんを疑え、とはうるさく指導されるけど、実際に、「便が細い」ことで受診した患者さんのなかに大腸がんの人がどれだけいるか?
1000人に1人くらいしかいないんじゃない?

でも、その一人を見つけるのが医者の仕事だから、
結局は1000人全員に精密検査(大腸カメラ)を勧めるわけだ。
100万人に一人じゃなくて、1000人に一人だから、検査する側もほとんど悪気はないと思う。
でも、やられる側は、、、?
個人的には、嫌なら断っても全然構わないと思う。


一方、胸部レントゲンは?
大腸カメラは痛い検査だけど、胸部レントゲンは痛くない。
放射能もほとんど問題ない。
(むしろ赤城山のワカサギのほうが痛い。)


「健康診断で毎年、胸部レントゲン検査を受けましょう」

なんて言われてるけど、、、

『胸部レントゲン検査を施行しても、肺癌による死亡率を低下させることはできない』

と、厚生省の友人がよく言っている。
「健康診断なんか受けたって、肺癌は減らないよ」と。
おそらく事実だと思う。

でも、そんな「夢をくじくような話」をしないでよ!
ということは、お役人さんも理解しているから、決して、
「胸部レントゲン検査は意味がありません」
なんて発表はしない。
そんな「サンタクロースは実在しません」なんて発表はしません。

だって、サンタクロースは実在しなくとも、十分に価値があるでしょう?
夢を与えているでしょう?
健康診断も同じこと。
健康診断の項目に「レントゲン検査」があるだけで、

…健康診断って大事なんだな。
…肺癌ていう病気は恐いな。
…タバコやめようかな。
…いつかは健康診断を受けようかな、今年は遠慮しておくけど。

って思うでしょう。
国民の潜在意識にいろいろと訴えてくれる。

ゆえに、
肺癌以外の治療にも利用できることも含めて、
たとえ肺癌の治療率を向上させることがなくとも、
「肺癌検診としての胸部レントゲン検査」は必要なんだよ。

だけども、もしも、

国民の医療費が高額になりつつあるので、必要のない健康診断は中止しよう、
なんていう政治的な動きが起きるようだったら、、、、

この国は本当にやばくなる。
そんなときは急いで外貨預金をしよう。


え、おれ?
生まれてこのかた、今まで一度も、
健康診断なんてやったことないし。。。。

だって大事なのは、「健康診断があります」と宣伝することであって、
「健康診断の受診率」を増やすことではないから。
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by akogarehotel | 2013-11-19 19:48 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(0)