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2156. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(7) この国の憎めないやつら 平成30年4月

「モロッコ格安新婚旅行1999」(7) この国の憎めないやつら 平成30年4月



さて、ワルザザートへ到着したのは、午後4時。


もうすぐ夕方だ。宿を探さないといけない。

マラケシュのような町なら、宿探しも簡単だが、ここは僻地ワルザザート。ガイドブックには、4,5軒のホテルしかない。(実際はもっと多い。)

ただし、次の目的地ザゴラには宿が一軒しかないらしく、それに比べると緊張感は、やや軽い。

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↑ワルザザート


………



僕らは、ガイドブックで目星をつけていた「ホテル・アムラル」に向かって歩き始めた。

すると、カサブランカにいるような若い「にいちゃん」が声をかけてきた。

着ているものが都会風で、肌の色は明るいが、アラブ人のようだ。


 『Tourist? Wherere you going?』(旅行かい?どこへ行くの?)


めずらしく、流暢な英語を話す奴だ。


私 「Going to Hotel Amural. (ホテル・アムラルを探しています。)」


ちなみに、「H」は発音しないので、「ホテル」ではなく、「オテル」と発する。

すると、その兄ちゃん、


 『 ホテル・アムラルは休みだよ。ホテル・ロワイヤルなら開いている。案内してあげるよ。』


宿探しの苦労はマラケシュで経験済み。しかも、もうすぐ日没。アムラルでなければいけない理由はないので、兄ちゃんの誘いに、喜んで従った。


2,3分、歩いて到着。ホテル・ロワイヤルは、すぐそこだった。

1階にカフェがある、しゃれたホテルだ。(日本的にはペンションという、3階建て?くらいの建物。)


↓(某社HPより)

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 『こっちだよ。』と言いながら、兄ちゃんはホテルの中まで、遠慮なく、ずいずいと入っていく。

そして、フロントのカウンターの中まで、堂々と入っていき、そして、


 『いらっしゃいませ!』



………



なんのことはない、その兄ちゃんはホテルロワイヤルのスタッフだった。


年齢は若いが、その身だしなみを考えると、もしかしたら「経営者」かもしれない。その後、何度もこの兄ちゃんとは会うことになるが、彼が他人に命令しているところは何度も見るが、命令されているところはみたことがない。


僕らとしては、ホテルアムラルにこだわりはなく、夕方にもなるので、泊まれるならばどこでもよい。騙されたという感覚は微塵もない。


兄ちゃん 『 お湯のシャワーを希望?ならば、空いている部屋は、この3つ。ただ、蛇口をひねってお湯が出るまで、ちょっと待ってね。水道管をお湯が流れてくるまで時間がかかるから。 』


 と、真剣に説明してくれた。

さらに、その3つの部屋を順々に案内してくれて、


 『 どれがいい? 』と。


これこそが、自由旅行の際の理想的な部屋の決め方だ。この兄ちゃんは、

 客引きのくせに、対応が丁寧で、

 外見が西洋風なのに、対応はアラブ人風で、

僕らのハートを速攻でつかんでしまった。


たぶん、本当にホテル・ロワイヤルの経営者なのだと思う。

名前は「モハンマド」といっていたが、モロッコには「モハンマド」という人間が1億人くらいいる。日本でいうと「山田太郎」みたいなものだ。


僕らは、1泊1000円の部屋を選んだ。温水シャワーがついた、綺麗なツインルームだ。ちゃんと窓もある。



………



部屋に荷物を降ろすと、兄ちゃんが旅行の相談に乗ってくれるという。


兄ちゃん 『 このあと、どこへ行くんだい? 』


僕 「砂漠を見るために、ザゴラに行きたい。行く方法と、宿が心配。」


兄ちゃん 『 ザゴラは砂漠じゃないよ。あれは「砂丘」だ。砂漠を見たいならサハラに行こうよ。サハラはここ。』


と言って、地図を出し、メルズーガを指差した。


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メルズーガという場所がサハラ砂漠らしいとは知っていたが、あまりにも距離が遠く、滞在も難しそうだ。なので、僕らはザゴラで妥協しようとしてたのだが。


モハンマド兄ちゃん 『 メルズーガまで、片道300km。砂漠に2泊して帰ってくればいい。車と宿を手配してあげる。 』



もちろん、理想的なプランだが、そうなると金額が心配だ。何万とか、ふっかけられそうだ。と、返事を躊躇している暇もなく、


モハンマド兄ちゃん 『 ついて来て! 』


と、ホテルの外へ。

ホテルと、路地をはさんで反対側にあるビルへ案内された。

そこは、地元の旅行会社だった。



★★★



現時点(2018年)で、サハラ砂漠へ行きたいなら、ツアーでも、そうでなくても、メルズーガの近くのエルフードまたは、エルラシディアという街へ行く。そこで、地元民の経営する砂漠ツアーを利用する。

エルフードから、トヨタの四駆に乗って、砂漠を疾走し、日帰りもあれば、宿泊もある。砂漠のテントで寝るツアーや、石造りのホテルのパターンがある。


日本で予約していく場合、HISや大手旅行会社でも可能だが、3~5万くらいのマージンがしっかりと加算される。砂漠の相場を考えれば、信じられない金額だ。その金があれば、ホテル1軒買えちゃう。


安くしようと思ったら、自分でエルフードの街でツアーを申し込むめばよい。

ただし、エルフードは遠いし、ツアー会社を探して交渉するのも大変だ。

それが、ワルザザートでできてしまうなら、これ以上のことはない!



★★★



そこは、旅行会社といっても、ドイツのゲーセンのようだった。

うす暗い部屋にカウンターとテーブル。テーブルで雑談しているのはアラブ人。どうやら、この旅行会社のスタッフのようだが。


モハンマド兄ちゃんに、カウンターのアラブ人を紹介され、砂漠の話も伝言してもらった。『またあとで』と言って、モハンマド兄ちゃんはホテルに帰っていった。


その後、僕らは、カウンターのアラブ人と、メルズーガ(サハラ)までの往復の車と、メルズーガの宿を確認した。

・往復の移動料金が5000円

・砂漠の宿、1泊200円!2人で!!

・砂漠の食事、1食100円!(この料金感覚不明)



説明が終わると、


 『 じゃぁ、運転手を紹介するよ 』


と言って、電話をかけ始めた。

よかった。そこのテーブルで油を売ってるアラブ人ではないらしい。



2,3分、待ってると、そいつがやってきた。狭い入り口に頭を下げながら、のそーっと店内へ入ってきた。

身長190cmくらいでピーナッツ顔の、典型的なアラブ人。

恐いくらいに、目と鼻とあごがとがっている。今から、ライオンでも狩りに行くような雰囲気だ。



それが、僕らの「スーパーマン」オマールとの初対面だった。






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by akogarehotel | 2018-04-26 19:09 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

2155. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(6) ここで生きてる? 平成30年4月

「モロッコ格安新婚旅行1999」(6) ここで生きてる? 平成30年4月

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アトラス越え


マラケシュとワルザザードの間には、学校でも勉強したアトラス山脈がある。

アトラス山脈には、高、中、低の3部分があり、これから向かうのは「高アトラス」だ。

正確な高さはわからないけど、教科書にのっているくらいなので、かなり高いであろうと想像できる。最高峰のトゥプカル山は、4100mだ。


直線距離では100km程度なのに、山道をくねくね進むため、4時間以上はかかるという。しかも、道路にはガードレールがない。ガードレールを作るお金はモロッコにはない。


ほんと、RPGみたいになってきた。



………



2006年、エジプトで日本人を乗せた観光バスが横転し、死者も出た。

テレビでは、ツアーを企画した旅行会社の人が、頭を下げて謝っていたが、

エジプトのバス会社の反応は、おそらく、


 「ごめん、でも仕方ないさ」


その理由は、2つもある。



1つがイスラム教。

「すべては神の思し召し」


あなたが無事に帰るか、事故にあうか、それはあさはかな人間が考えて分かることではない。すべて神が決めたことだ。

さらに、この事故の当日はラマダン(断食)だった。運転手さんは、空腹限界状態で運転していたんでしょうね。



2つめは、あの辺りの交通事情。

「市街地を時速80kmで走る。2車線の道に車が割り込むので、3,4車線になる。大型バスが猛スピードで追い越しをかける」

モロッコやウズベキスタンでも、よく見る光景です。

ま、日本の金沢でも、1車線の道を2車線で利用してますから、文句は言えません。

ただし、アフリカあたりは、時速20kmの超安全走行の軽トラやリアカーがたくさんいますので、日本よりも危険極まりないのは確かですね。



………



なので、ミサイルのようにすっ飛ばすバスの運転手に、日本人が、


『もっと安全運転しろ!』


と言ったって、聞くはずがない。


『あなたがた日本人が、朝食に納豆を食べるように、我々は、足が床にくっつくくらいアクセルを踏み込むのさ』


と考えている(かどうかは知らない)。



公共の交通機関が事故を起こすはずがない、なんてのは平和日本人の錯覚。いくら事故をおこしても、おそらく、今日もエジプトやモロッコでは、バスがミサイルのようなスピードですっ飛ばしています。


ということで、無事にアトラス山脈を越えられるかどうかは、すべて「神の思し召し」。

思し召しの結果、道路の横へ転がってしまった大型トラックと、観光バスを1台ずつみかけました。



★★★



午前11時。マラケシュ。


アラビア語が飛び交うバスターミナル。行きかう人のほとんどがアラブ人、またはベルベル人(真っ黒い人)だ。西洋人が一人もいない景色は、もう見慣れた。

ワルザザート行きのバスは、日本の路線バスのような車両。カサブランカからのバスとは違い、扁平な背もたれで、隣とは区切りのな座席が並んでいる。

自由席だが、長距離路線なので席数ぶんしか乗車させていないようだ。立っている人はいない。バスターミナル同様、乗客はアラブ人ばかりだ。



マラケシュを出て、しばらくは快適な2車線が続いたが、30分も走らないうちに片道1車線の、みすぼらしい舗装道になった。舗装道のはずなのに、砂埃が舞い上がる。


1時間走ったところで、ドライブインに立ち寄った。

荒野の一軒家という感じのドライブイン。

バスから降りると、物乞いの少年がかけ寄って来た。まだ小学生くらいだ。小銭とパンを渡した。

店内でコーラを飲んだ。生水を含まない安全な飲み物は、ビンで販売している炭酸飲料しかない。旅行中は、コーラばかりを飲むことになる。


店の外へ出ると、また別の物乞いの少年が寄ってきた。いったい何人いるんだろう?

お釣りの小銭を渡した。もちろん、このお金は、彼らの小遣いになるのではなく、家計の足しになる。

子供は学校なんて行かずに、家のために金を稼ぐ。

カサブランカやマラケシュの都市部を、一歩、外に出れば、だいたいこんな感じだ。



………



ドライブインを出発すると、さぁ、アトラス山脈。

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低いところで、2000mと考えると、渋峠レベル。

渋峠ならば、森林限界なので、木々が生えているはずがない。ふきっさらしの、岩だらけの赤い山肌が広がっている。砂埃だらけだ。

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等高線に沿った細いカーブを、バスはゲームセンターみたいなスピードで進んでいく。大丈夫か?

ここで崖下に落ちても、誰にも気づかれないだろな。

もし気づかれて、新聞に載っても、「そんなところに旅行するバカな奴」と言われるんだろうな。

本気で、そう心配するくらい、限界スレスレの運転だ。


こんな山道を通っているのは、長距離バス以外には、オンボロベンツの長距離タクシーと、今にもタイヤがはずれそうな長距離大型トラックとタンクローリーくらいなもの。

そんな大型車ばかりだから、すれ違うのもハラハラどきどきの連続。


ま、心配しても仕方ないから、遠くの山でも見ていよう。

って、崖下に落っこちてるトラックがあるし!

回収するのが困難なのだろう。いつの事故だかわからないが、落っこちてる大型トラックを2台も見かけた。。。。。



………



アトラス山中のドライブインで休憩。

ドライブインといったって、立っているのが不思議な建築物だ。

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ここに店があるということは、この近くに住んでいるのか?ということだが、

遠くの山を眺めると、斜面にへばりつくように建っているブロック造りの家が、数軒見える。よくもあんなところに住んでいるな。あそこまでどうやって行くのだろう?。


ちょっと雨が降れば、あっという間に流されてしまう崖っぷちだが、

その、「ちょっとの雨」すら降らない場所ですからね。



さらに数時間、山道をくねくね走る。

峠を越えて、下り坂基調になると、さらにスリル倍増。右へ左へ、遠心力まみれ。

だんだん直線が多くなってくると、ゴールも近い。直線なので、バスもさらにスピードアップ!

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午後4時すぎ。マラケシュから5時間。

城砦の町、ワルザザードへ到着した。



よかった、生きてたよ。

 『インシャッラー(すべては神の思し召し)』






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by akogarehotel | 2018-04-23 19:08 | あちこち旅行記 | Comments(3)  

2154. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(5) マラケシュは続く 平成30年4月

「モロッコ格安新婚旅行1999」(5) マラケシュは続く 平成30年4月



マラケシュの魅力は、フナ広場だけではない。

広場の北側に、広場以上に大きく広がるスーク(商店街)がある。



商店街と言っても、日本のように整然と立ち並ぶ街ではない。ちょっと行くと右へ曲がり、ちょっと行くと交差点があり、ちょっと行くと行き止まりがある。まさに、というか、本物の迷路だ。異国というよりも、異次元に迷い込んだようだ。もちろん、大昔、異民族からの襲撃に備えて工夫されたものだ。

(迷路の町並みはフェズのほうが有名)


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スークは、観光客よりも現地人を対象にしている。

おみやげ屋も数多く並ぶ一方で、生活雑貨、肉、野菜、調味料などが、大雑把に売られている。初めて見る得体の知れない売り物を、ぼーっと眺めながら迷路をさまよっているだけで、十分に楽しい。地球は広い。


ただし、みやげ物屋からの「買え買え攻撃」と、ガイド希望者からの「案内してやる攻撃」をうまくかわす必要がある。

道に迷って帰れないかも、という緊張感もまた楽しい。



………



マラケシュには2泊した。

しかし、フナ広場、スークの他にも寺院や遺跡などがあり、二日でも全然足りない。

というか、フナ広場には、3日でも、4日でも過ごしていられる魅力がある。



朝。

まだ涼しい時間は、朝日の中にアスファルトが見えるだけ。静かだ。

(ゴミがほとんどない!)



昼近く。

だんだんと人間が集まる。オンボロの乗り合いタクシーが、ところかまわず、突っ込んで、止まって、人が乗り降り、クラクションがわめき合う。



夕方。

そこそこに屋台が立ち上がり、気の早い観光客が群がり始める。アラブ人とベルベル人は、日が沈んでからいっせいに終結する。



夜。

また今夜もお祭り。何時まで続くのかは知らない。

節度が保たれているのは、イスラム教でアルコールが禁止されているおかげでしょう。イスラム教のおかげで、この広場が維持されていると言っていい。


(数年後、ラマダンの時期に再訪した。ラマダンとは絶食のこと。日が昇っている間は、一切の飲食が禁止。日が沈んだ瞬間に食べ放題開始。それはそれは、さらに激しいお祭りの始まりでした。)



………



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↑マラケシュには、こんな場所もある。

フナ広場を一望できる高級カフェ。観光客しかいない。

ワイシャツでビシッと決めたウェイターが、西洋人には丁寧なのに、ちびっこアジア人には冷たい態度なのが、気に障る。



………



日本人は、あれもこれも「ぼったくり」と言いすぎだ。

悪意のないものは「ぼったくり」とは言わない。



でも、残念ながら、悪意がある奴がいることも確かだ。

グレーと、クロの例を、ひとつずつ。



新市街のバスターミナル近くの路上。

ござの上に障がい者のおにいさんが座っている。

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20歳くらいか。

おにいさんは、いわゆる先天性奇形。手足が極端に短く細く、右腕を除いて、全く機能しない。歩くことはもちろん不可能。座っているのにも支えが必要。こんな重度の障がいを抱えながら、よくもこの国で生きてきたと思う。どうやって?


おにいさんの前には、お皿が置いてある。募金用だ。お札など、そこそこの額がたまっている。

募金のおかげか…



いや、それ違う。(たぶん)



このお兄さんが、一人でここに来て、ここに座っていられるわけがない。誰かの介助がないと、ここには来れない。

そして、お兄さんの前にある募金を、他の誰かが奪っていかないのはおかしい。さすがに、そこまで平和な街ではない。


おそらく、街の「ある人」が、彼を、外国人が通りやすい歩道に座らせて、お皿もセッティングして、そして、どこかで監視している。。。はず。

「ある人」って?あとはわかるな?



だから、このお兄さんにお金を寄付することは、喜捨ではない。

でも、この寄付のおかげでお兄さんが生きながらえていることには変わりはない。

複雑な気持ちのまま、お札を置いてきた。



以上が、グレーな例。



………



クロの例。


マラケシュには公衆電話があった(今はないかも)。

専用のテレホンカードを使う。テレホンカードは、公衆電話近くで、20歳前後のお兄さんが売っている。1枚500円もする。(モロッコの相場は、日本の10分の1。)

1枚買った。使ってみた。



電話がかからない。

モニターを見ると、テレホンカードの残り回数がゼロ回のようだ。

テレカ屋のお兄さんに文句を言うと、


 『俺、知らないよ』


俺が悪かった。人を信じすぎた。



………



グレーや、クロを経験すれば、猿の写真を撮って、数百円要求されても、払ってやろうかって気になります。

マラケシュでも、濃厚な体験がたくさんできました。楽しくて仕方ないよ。



………



さて、ゆっくりはできない。

マラケシュのあとは、ワルザザートへ向かおう。

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マラケシュの遠距離用バスターミナル。


だったぴろい広場にたくさんのバスが無造作に止まっている。

切符売り場もコンクリート丸出しの質素なビル。現地の人の列に並んで、無事に切符を購入。カサブランカと違って、明らかに現地人比率が高い。というか、外国人観光客がいるか?




マラケシュから、アトラス山脈を越えて、ワルザザートへ行けば、「砂漠」はもうすぐそこ(のはず。)。

ドラクエのような旅も、やっと中盤です。






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by akogarehotel | 2018-04-21 14:20 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

2153. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(4) 聖地マラケシュ 平成30年4月

「モロッコ格安新婚旅行1999」(4) 聖地マラケシュ 平成30年4月



ブログなんて、遺書と同じだから、ちょっとマジメな内容。

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人生の間に、一回は行っておけ、と言いたいのがマラケシュとサハラ砂漠。

ミャンマーもよかったけど、マラケシュにはもっともっと感じるものがある。



………



モロッコの観光地をさらっと紹介。

 カサブランカ

 マラケシュ

 フェズ

 メルズーガ(サハラ砂漠)

 ワルザザート

 ラバト


カサブランカは、経済の中心都市。

国際空港があり、観光とビジネスを目的に、雑多な人が集まり、街は賑やか。だが、観光名所がそれほどあるわけではない。フランス人がハナをきかせている。

モロッコ国内の、「フランス文化の中心都市」



マラケシュ

これぞ、モロッコという観光地。フナ広場(ジャマエルフナ)は必須。

東京ドームくらいの敷地が毎夜お祭り状態になる。観光客も現地人もごちゃごちゃになって夜を過ごす。

周辺には、ドバイ並みの超高級ホテルもあるが、格安ホテルも無数に存在。

モロッコ国内の「モロッコ文化の中心地」



フェズ

巨大な迷路のような旧市街が世界遺産。本当に迷路。地図があっても迷う。

バラエティ番組で追いかけっこをしていたが、大丈夫かな?



メルズーガ(サハラ砂漠)

サハラ砂漠の西端。ここから東へ歩けば、アルジェリア。

もちろん、途中で息絶えるだろうけど。



ワルザザート

城砦が並ぶカスパ街道の街。映画「アラビアのロレンス」の撮影が行われたアイトベンハッドゥという城砦が世界遺産。



ラバト

モロッコの首都。一応、歴史的建築があるらしいが、あまり行かない。



★★★



カサブランカから、バスでマラケシュへ。

予想外に快適なバスだった。日本の観光バスのようなリクライニングで、ほぼ満席。観光客というよりは、現地の人が多く感じた。彼らでも乗れる金額なのだろうか。テレビで見かける、「何人乗れるか新記録に挑戦」みたいなバスだったらどうしようという心配は杞憂に終わった。

マラケシュは、モロッコ随一の観光地のため、道路も整備されている。カサブランカからマラケシュまで、片道2車線の舗装道路が整備されていた。砂だらけの荒野に敷かれた、アスファルトの一本道を、バスは快適にぶっ飛ばした。



昼前にマラケシュに到着。

相変わらず、日差しが痛い。しかし、内陸に入ったぶん「暑苦しい」感じは薄らいだ。


さぁ、マラケシュ。

こういう場所です↓


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ジャマエルフナ(フナ広場)

 東京ドーム1個ぶん?よりちょっと広いかな。アスファルトのただの広場。ここに、夕暮れが近づくと、だんだんと屋台が出現してくる。

 オレンジジュース専門屋台、スープ(ハリラ)屋台、肉料理屋台、魚料理屋台、ゲテモノ屋台、胃薬屋台(これ本当)、猿回し屋台、ヘビ使い屋台などなど。

 日が沈む頃には、びっしりと屋台が立ち並び、すれ違うのも大変なほどに人間が集まる。観光客よりも、現地人(アラブ人、およびベルベル人)が多い。お祭りのような賑やかな状態が深夜まで、毎晩繰り返される。

 ちなみに、イスラム教は禁酒なので、酒の屋台はない。


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 「地元の人に混じって、地元の人と同じものが食べたい」

自由旅行とはそういうもの。その目的に、ピッタリはまった空間です。

残念ながら同じ値段では食べられないが、通いつめればだんだんと近似値になる(はず)。スープ1杯80円の屋台に、翌日も食べに行ったら、1杯20円になった。もちろん、地元の人はもっと安いのだろうけど、それほどふっかけらている感じはしない。

この差額に怒るのは、資本主義の上にあぐらをかいている西洋人です。



しかし、観光客を狙った「ぼったくり」も現れる。

猿を連れていて、けしかけてくる。楽しそうなので写真を撮ると、撮影料を請求される。民族衣装で歩いているおじいちゃんも、気軽に写真を撮ってはいけないが、もちろん、彼らは正当な要求をしているのであって、それを「ぼったくり」と表現するのは西洋人だけの概念だ。

↓この写真の「撮影料」は300円だったかな。

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少なくとも、ここで生きている人は必死だということです。それは間違いない。

大昔は処刑場だったというのも、ありがちな話。


(注意:残念ながら、時期は忘れたが、自爆テロが発生。気軽に行ける場所ではなくなってしまった。モロッコのなかで、最も外国人が集まる場所だから。)



★★★



正午ころ、マラケシュに着いた私たち。


リュックを背負いながら、フナ広場へ歩いた。

すでにたくさんの人間と車が集まっている。オンボロのベンツをたくさん見かけるが、あれは長距離タクシーだ。いったい、どんだけの範囲から人間が集まってきているのだろう。

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………



まずは、宿探し。


「地球の歩き方」で目当てにしていたホテルへ向かう。

ホテルといっても、日本で言うなら、2階建てのワンルームのハイツみたいなもの。1泊2000円前後で泊まれる。そんな小さなホテルがマラケシュなど、観光地にはたくさんある。


1軒め、満室で断られた。

 『今はシーズンだから。』という。


2軒め、満室で断られた。

 『明日来てくれたら、あいている。』

 これは断るための言葉。明日来ても、あいてない。


3軒め、ホテル前にはたくさんの観光客。入りこむことすらできない。


(4月上旬がシーズンかどうか知らない。その後、9月に行ったときも同じような混雑だった。)



4軒めを探そうか、としていた我々に、そのオジサンが話しかけてきた。

 『ホテル?ゴー』 (ホテルを探しているのか?来い)


カサブランカのガイドオジサンと同世代。40歳前後のおじさん。つまり、一家を背負って立つ父親だ。困ってる僕らを助けようとしているのかもしれないが、当然、目的は別にある。

早足で前を行くオジサンを、リュックを背負った我々が急いで追いかける。

地図にもないような、細い道をくねくねとあちこちへ。すれ違うのも困るような、建物と建物の隙間みたいなところを通って。


ある一軒のホテルに着いた。玄関前には、他と同じように観光客があふれている。そんなもの気にせず、一人ですいすい、ずいずいと奥へ入っていったオジサン。現地人なので礼儀は不要だ。しばらくして、出てきたが、


 『レッツゴー』


と言って、また外へ歩き始めた。満室ということか。



くねくね歩いて、3軒め。

オジサンが、やっとあいているホテルを探してくれた。


2階建ての石壁の建物。

玄関前には、ここにも観光客であふれかえっているが、オジサンと一緒に、ひとつの部屋に案内された。部屋は外壁に面していない。小さな天窓から、わずかに太陽の光がさすだけ。(アフリカは日差しが強いので窓なぞ不要。)

部屋にある窓からは廊下が見える。暗ーーい部屋だけど、涼しくて、ベッドに布団がきれいに敷いてある。

1泊1000円。


十分、満足。オジサン、ありがとう!

チップを渡そうとする僕らに、オジサンが先手を打ってきた。


 『10ドルだ』


1000円の宿を見つけてくれた手数料が、1000円?!

100円じゃなくて、1000円?!



このとき、僕はすでに医者だったから、1000円くらい全然問題なかった。

でも妻は、つい最近まで学生だったから、この金額は納得いかない。それが「普通の西洋人」の感覚だろう。

しかし、普通のイスラムモロッコ人の感覚は、


 『あなたがたの感覚なら、1000円は高くないはず。』

This is not so expensive for you.

(このときだけは、意外と流暢な英語で話してきた。)


10ドル払ってくれなければ、ここは違う客に泊まらせるよ、という勢いだったので、妻もしぶしぶ納得した。



このときの僕も10ドルは高いと思った。

じゃぁ、ホテルを探す前に手数料を交渉するべきだったかというと、それは完璧に「資本主義先進国」の目線。現地の人には失礼だ。

今にして思うのは、「ぼったくり」の基準なんて、考えるだけ無駄で、「悪意」さえなければいいんじゃないかな。

このオジサンに悪意はない。自分の家庭を養うために、がんばっているだけだ。日本人としては「仕方ない手数料」と考えないといけない。


それが、イスラム人との接し方だ。


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by akogarehotel | 2018-04-19 18:24 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

2152. この本を読め 「読むだけですっきりわかる世界地理」(後藤武士)宝島社

この本を読め 「読むだけですっきりわかる世界地理」(後藤武士)宝島社



すっごい面白い。

大絶賛!


と言っても、好き嫌いがあるでしょう。嫌いな人は嫌いでしょうね。



その前に、【クイズ】


次のうち、日本よりも裕福な国はどれでしょうか?(複数解答)

裕福の定義:一人当たりの国民生産(GDI)が日本よりも高い国。2014年。


(ヨーロッパ)

イギリス、フランス、アイルランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、ドイツ、スイス、オーストリア、モナコ、サンマリノ、

(アジア)

ブルネイ、アラブ首長国連邦、イスラエル、カタール

(他)

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド

答えは下へ。




気になった人は、この本を読め。

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………



著者さんは、僕と同年齢。サーキットの狼が好きで、大学時代に塾の先生になった。理想のような人生です。



本は、簡単に言えば、「地理の教科書」です。

わかりやすく言えば、「口語体で書かれた教科書」。

でも、それで十分でしょう。勉強がそれほど好きでない人でも、まぁ、いつの間にか読み始めて、読み終わってしまいます。


2017年の発行なので、内容は新鮮です。

トランプ大統領になってからの、シリア情勢も説明してくれています。

 中国って、想像以上にこんな国、とか、

 北朝鮮って、想像どおりにこんな国、とか、

 意外とアメリカって、いい国だな、とか

 石油がなくなってもドバイって大丈夫そうだな、とか

いろいろと感じさせてくれます。


じゃぁ、日本は大丈夫?


僕たちは、学校で「日本は金持ちの国」と教わったのですが、

そうでもないみたいですよ。



ということで、

 【解答】 上記の全ての国


日本って、いつの間にか「それほど金持ってない国」になってます。

ヨーロッパのほぼ全ての国に抜かれてます。

イタリアやスペインと同レベルって、まずくない?

いずれ、あんな国のように貧富の差ができてしまうんじゃない?


日本より下位にいる韓国がいい見本です。

ちなみに、中国は「ひとりあたり」に計算するので、ものすごーーーーく低い数値です。






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by akogarehotel | 2018-04-18 13:16 | この本を読め | Comments(0)  

2151. 「モロッコ格安新婚旅行1999」(3) 宗教と「ぼったくり」の関係 平成30年4月

「モロッコ格安新婚旅行1999」(3) 宗教と「ぼったくり」の関係 平成30年4月



海外旅行で最も重要な「ぼったくり」の話。


テレビでも取り上げられているので、聞いたことがあるかもしれないが、

最近(2018年)、タイでの「ぼったくり」があまりにもひどく、タイ政府も対策に乗り出しているのが、シクロ(自転車タクシー)。

「目的地まで1000円」と約束して乗ったのに、降りるときに2000円を請求される。

彼らにとって、1000円の違いは、日本以上に大きいので、その気持ちもわからないでもないが、これは「犯罪」といってもいいかもしれない。


ただし、その理由は、「日本人の概念なら犯罪だ」ではなくて、タイが仏教の国だから。

人を信じることを教えている国で、この行為は犯罪と言っていい。



では、仏教ではなく、イスラム教なら?



………



僕は、モロッコに旅行して、イスラム教に感化され、「自分はイスラム教です」と言いたいが、それは無理。

なぜなら、イスラム教にはあまりにも多くの制約があり、僕にはそれが絶対に守れない。有名なところでは、禁酒、ラマダン(絶食)、礼拝など。あんな厳しい制約を、しっかりと実行し続けるイスラム教信者は、本当に偉いと思う。だらけてしまった日本人には絶対に無理だ。


そのイスラム教のコーランに「喜捨」という項目がある。

 喜んで捨てる


簡単に言うと、「金持ちが貧乏な人に寄付すること」。

ただし、「寄付」という単語の理解は、日本(欧米)とイスラムとで全く違う(だからテロが起きる)。


日本人(欧米人)の考える寄付は、「おめぐみ」。

 「お金をあげてもいいけど、もらう側の態度次第だな。」

お金を渡すほうが、上位に位置する。これを当然と考えるのは、あなたが日本人だから。


一方、イスラム教の寄付は、コーランに掲げられている「義務」。

 「お金がある人は寄付をしないといけない。」

もらう側は、お金持ちの義務につきあってあげるだけ。


「あなたが、誰かにあげないといけないのでしょ?だったら、私がもらってあげるよ。」

寄付をあげるほうと、もらうほうが対等な位置関係にある。


「お金をたくさん持ってる人から、余分にもらって、何が悪いの?」

これが、イスラム教。



だから、イスラム圏ならば、タイのように「料金の過大請求」があっても仕方ない。

それが、イスラム教。

(実際は、過大なことは滅多にない。「それ相応」の金額のことが多いです。イスラム教は礼をわきまえている。タイがおかしい。)



………



地元の人から見れば、観光客は、当然「金持ち」。日本でバイト生活をしてる人間であっても、観光客ならば「金持ち」扱い。

何もしなくても、「おめぐみ」をもらって当然なんだから、何かしてあげたら、そりゃたくさんの「おめぐみ」がもらえるよね。

それがイスラム圏。


何か、て?

タクシー以外にも、たとえば、観光ガイド、写真撮影、店案内、(一部の安全な国では)荷物運び、ホテルマン。要するに、何でもあり。

しかし、日本人的に考えると、それは「ぼったくり」となる。



………



ということで、カサブランカの「ぼったくり」。



ホテルとバスが決まり、ほっと一息。

僕らは、街見物に出かけた。

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カサブランカは、都市であって「観光地」ではない。

が、一応、寺院や小さな旧市街が残っている。モロッコに初めてやってきた日本人にとっては、それでも十分。遅い昼ごはんでも食べながら見物してみよう、と旧市街をぶらぶらしていると、


あっという間に「ぼったくり」が近寄ってきた。40前後のオジサンだ。


 「ジャパニーズ!ガイド?ガイド?」


事前の調べで、彼らが金銭を要求することは知っているが、まだ旅行初心者の我々は、イスラム教の事情までは理解していない。要求される金額はせいぜい数百円くらいのものだが、あてもなくぶらぶら歩きたいだけなので、ガイドなんて全く必要ない。


 「ノーサンキュー」


しかし、彼らも生活がかかっている。

 「メディナ、ガイド?」「イート?ショッピング?」


彼らとしては、必死に覚えた英単語だろう。通訳すると、

 「旧市街を案内してやる。食堂がいいか、買い物がいいか?」


僕らの答えは、当然、

 「ノーサンキュー」


カサブランカの旧市街は、ガイドが必要なほど広くはない。

追いすがる自称ガイドのオジサンを引き連れながら、適当な屋台に座った。すると、ガイドオジサンは、ちゃっかりと俺たちの隣に腰を下ろした。

 「何、食べる?俺が注文してやる」


ちなみに、屋台とはこれ↓

パンに肉と野菜がはさまったものを売っている。日本語ではサンドイッチというかもしれない。サモサとはちょっと違ったような。

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僕 「肉サンド、2つください」


ガイドオジサン 「はい、肉2つ」 「店長!肉2つね(←アラビア語推定)」


狭い屋台だ。俺は、店主に言ったのであって、ガイドオジサンに言ったのではない。

しかし、ガイドオジサンは、伝言をした、仕事をした、という顔。



モロッコで最初に食べる現地食。

油がしみこんで、おいしかったのは覚えている。

しかし、それ以上に、不愉快感マシマシ。


食べ終わって、オジサンを無視して帰ろうとすると、ガイドオジサンが当然の、

 「へい、ティップ!ティップ!」


チップと言いたいらしいが、ティップと聴こえた。


イスラム教を理解していなかった僕らは、当然、これを「ぼったくり」と判断した。お前らに払う金などない。

さっさと立ち去った。

しばらく、ガイドオジサンがあきらめずに追いすがってきたが、いつの間にか消えていた。



聖書「地球の歩き方」には、ぼったくりに合わないように、と強調されているし、経験者からのアドバイスもほとんどが金銭トラブルに注意しろ、だ。しかし、それはあくまでも資本主義で無宗教の日本人目線。

現地のイスラム教の信者からすれば、


 日本人!お前らの行為はイスラム教を冒涜してる


となる。

テロも起こるよ、そりゃ。



郷に入っては郷ひろみ

という言葉もある。

「ぼったくり」に多少、寛大であってもいいのかなと思います。

(それでも、タイのシクロは論外。あれは犯罪。)


ガイドオジサンに少しくらい払ってあげてもよかったよ。



………



初日から、かなり濃厚な経験をさせてもらった新婚旅行。

モロッコを選んでくれた妻に、ちょっとだけ感謝です。


翌朝、おしゃれなバスターミナルで、おしゃれなクロワッサンを買って、マラケシュ行きのバスに乗りました。

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カサブランカは、フランスの文化のおかげで、クロワッサンとコーヒーは、とてもおいしいんです。コーヒーはエスプレッソですけど。





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by akogarehotel | 2018-04-14 14:27 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

2150. あちこち旅行記 「モロッコ格安新婚旅行1999」(2) 平成30年4月

あちこち旅行記 「モロッコ格安新婚旅行1999」(2) 平成30年4月



古い写真が見つかったので、

モロッコに到着した新婚旅行夫婦↓

20年も前のもの。若いね。まるで別人です。

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厚着なのは、日本を出てから、まだ着替える暇がなかったため。



ということで、やらなければいけないことは、


 ① リコンファーム

 ② 今日の宿を探す

 ③ 次の予定地(マラケシュ、またはワルザザード)への交通手段確保



………



雲ひとつない青空から、刺さるくらいの日差し。

カサブランカ中央駅の正面口。

大きなリュックを背負った、ちびな日本人2人。誰がどう見ても、みすぼらしかっただろうね。



まずは、ガイドブックで調べておいた「モロッコ航空」のオフィスへ。

駅から徒歩数分。

窓口のお姉さんは、めずらしく親切そうな西洋人。カタコトの英語に対して、親切に対応してもらい、無事にリコンファームの手続きが完了。


続けて、ワルザザートへの航空券をお願いすると、行きは数日間満席とのこと。

仕方がないので、帰りの「ワルザザート → カサブランカ」の航空券だけ購入した。行きは、別の方法を考えましょう。



………



さて、次は、ホテル探し。

ガイドブックで目当てにしていたホテルへ。徒歩5分くらい。

カサブランカには、数万円もする高級ホテルも多いが、バックパッカーをあてにした、いわゆる「中級ホテル」もたくさんある。一泊、2000円から8000円くらい。4,5階建てのこぎれいな建物が多い。その範囲なら、どこに宿泊しようがどうでもいいものだが、女性としては、

 「なるべく安い値段で、なるべく綺麗なホテル」

でないといけないらしい。それは、妻も同じ。


僕は、宿を決めて、さっさとバスのチケットを買いに行きたいが、一方、妻は慎重に真剣に宿を選びたい。

目当てのホテルは、賑やかな通りに面している割に、静かで落ち着いた玄関とロビー。フロントの女性に聞くと、一泊5000円(たぶん)とのこと。


僕は、もちろん、不満などない。速攻で「YES」と返事したい僕に対して、妻は、

ガイドブックどおりに、

 ・お湯が出るか確認する

 ・決める前に部屋を見せてもらう

ことを主張。そもそも、5000円はやや高い。


しかし、妻は英語を話せない。

妻と僕は日本語で会話し、それをフロントの女性に英語で伝える。

俺は、ただの通訳。


問題は、フロントの女性がフランス人ということ。

自分たちが世界最高人種と信じているフランス人ということ。

その女性が、こちらの主張を伝えたとたんに、泊まりたくないのならいいよ、と奥へ引っ込んでしまった。


ま、どっちもどっちかな。

カサブランカは、一応、都市だから。

田舎なら、部屋を見る必要があるけれど。



これ以上、リュックを背負って外を歩きたくない。

金さえ払えば、全てが解決する。


奥に引っ込んだフランス人をもう一度呼び、5000円払って鍵をもらう。

モロッコの物価は、日本の5分の1から、10分の1。

カサブランカのような都市部の物価は、やや高い。マクドナルドは日本の3分の1くらいの値段。ということは、モロッコ人にとっては贅沢な食べ物。



そのホテルの5000円の部屋は、かなり豪華。

大きなリビングと、大きなベッドルーム。リビングは全面の窓ガラスで、眼下にカサブランカの大通りが見える。

日本人は、バスルームに驚く。普通のリビングルームの中央に、ぽつんと浴槽が置いてある。浴槽以外は、だだっぴろい「床」。一応、床は防水のようだけど、濡れることは想定していないような造り。浴槽で体を洗い、そのまま浴槽で石鹸を流すらしい。

マリリンモンローが入りそうな、贅沢な風呂だが、かなり不便。日本は幸せだね。


でも、こんな不便な浴槽でも、あるだけマシ。水シャワーしかないホテルも多数ある。

まぁ、5000円分の価値はあるのかも。

このレベルのホテルで、契約前に部屋を見せろってのは、やっぱり断られるでしょうね。



【注意】

途上国を旅行中に、ホテルの契約前に部屋を確認するのは常識で必須。

むしろ、ホテルのほうから、「部屋を見せるから選べ」と言われる。しかし、それは「途上国」と自分が認識している地域。東南アジアや、モロッコの田舎部ではよいが、鼻の高いフランス人が経営するカサブランカでは無理。



………



やっと荷物をおろすことができたが、まだ任務が残っている。

明日のバスを探さないといけない。

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僕たちの旅の目的は、砂漠を見ること。

ワルザザートという街へ行けば、砂漠への手段があるらしい。そのワルザザートまで飛行機で往復しようと思ったが、前述のとおり、帰りの切符しか買えなかった。


仕方がないので、バスにする。

それぞれの街には、長距離バスターミナルと、短距離バスターミナルがある。長距離バスターミナルに行けば、マラケシュまでのバスの切符が買えるらしい。マラケシュに行けば、ワルザザートまでのバスが買えるらしい。



では、早速、バスターミナルへ行ってみよう。

まるで、ドラクエだね。

あれ、お昼ご飯は食べたっけ?



………



カサブランカのバスターミナルは、こぎれいなビルの一角だ。

後で出てくるが、マラケシュのバスターミナルは、これぞアフリカという野生感たっぷりの、ただの広場。

カサブランカは、「おしゃれな街」だけあって、バスターミナルも一応、先進的な造りになっている。大きなビルの1階に窓口と待合所があり、敷地内にたくさんのバスが待機している。日本のものに似ている。


おしゃれな街のおしゃれなバスターミナルなら、英語が通じるので、チケットの購入も簡単で確実。

(「簡単」よりも「確実」が大事。ぼったくりや、偽者があるから。)

明日のマラケシュまでのチケットを購入。



これで、やっと今日の任務が終了した。さぁ、カサブランカの観光でもするか。


(つづく)





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by akogarehotel | 2018-04-13 19:19 | あちこち旅行記 | Comments(0)  

2149. あちこち旅行記 「壮絶な新婚旅行」 平成30年

あちこち旅行記 「壮絶な新婚旅行」 平成30



福井から前橋へ移る1999年の3月に結婚して、そのすぐ4月に約1週間の新婚旅行に出発した。


医者の新婚旅行だからね、どこかの島へ飛んで、豪勢なツアーでしょ、、、

そんなわけない。

だから、壮絶。

(ちょっと言いすぎですが。)



………



僕は、何歳になっても「乗り鉄」。愛読書は時刻表。全て旅行は分単位で計画され、全ての物事が、正確に分単位で動かないと納得しない。

海外旅行の経験は2回。ドイツの学会と、NZのスキー。ともに、ツアー会社で完璧な計画。受験戦争のおかげで、英会話は通常生活で困らないレベル。


一方、妻は、、、

とりあえず、英語は無理。受験したけど、もう忘れた。

海外旅行は2回。マレーシアとトルコ。



新婚旅行については、全て妻の一存。

僕は「別に、どこでもいいよ。」と、ちょっと甘く見ていた。



………



新婚旅行の行き先は、モロッコ。

アフリカのモロッコ。

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新婚旅行でアフリカってあるの?という1990年代。

モロッコの首都を答えられる人が1割いたかどうか、というモロッコ。


 『カサブランカっていう映画の舞台だよね。でも、その映画は見たことない』

というモロッコ。



しかも、バックパック旅行。

往復の航空券だけ買って、あとは現地で調達する。

宿泊やモロッコ内の移動手段は、その場でどうにかする。


「宿なんて、探せるの?」と心配する僕に対して、

「楽しみだね~」と妻。

だって、英語を話すのは俺だろ?


ちなみに、モロッコの公用語は、アラビア語とフランス語。ただし、英語もそこそこ通じる。サハラ砂漠などの奥地では、現地のベルベル語というものがある。


「カサブランカと、マラケシュと、あと砂漠にも行こう」と妻。

その移動手段を探すために、英語を話すのは俺だろ?


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バックパッカーの聖書でもあり、命綱でもある「地球の歩き方」↑



………



1999年4月。


もう3度目になる、夜の成田空港。

登山にでも出かけるような大きなリュックを背負って、フランス行きの航空機に乗った2人でした。

モロッコへの直通便はないので、フランス(パリ)で乗り換えるのが一般的です。



  … … …



10時間のフライトで、パリのシャルルドゴール国際空港へ到着。

約2時間待ちで、モロッコ(カサブランカ)行きの飛行機に乗り継ぐ。



モロッコはフランスの植民地だった影響で、フランスから頻繁に飛行機が飛んでいる。

フランスは、今も昔も、移民に寛大な国。植民地時代の縁で、アフリカ大陸からたくさんの移民が流れ込む。だから、サッカー代表は、肌の黒い人が多い。


それらのアフリカの国々は、植民地ではないとはいえ、経済的にフランスに依存している度合いが強い。

発展した町のあちこちには、フランス資本の企業が並んでいるし、働いているのはもちろんフランス人。貧富の差がどこまであるかわからないが、間違いなく「富」にいるのは、フランス人。「貧」レベルの現地人から、妬まれて当然であり、テロが起きて当然でもある。

フランスとモロッコの間を一日に何本もの飛行機が往復しているといったって、利用しているのはほとんどがフランス人、または他国からの観光客だ。モロッコ人が飛行機に乗るなんてことは、富裕層以外はありえない。



(以下は個人的な感想。)

フランス人は、鼻もプライドも高い人種。

自国の言語が世界最高と考え、それを話せない人種を極端にさげすむ。それは英語に対しても同じ。たとえ国際空港で英語で話しかけられても、フランス人はフランス語で返事をする。

そんな態度が、アフリカ大陸でも頻繁に認められたら、現地からの反感を買って当たり前。僕がモロッコへ行った、この1999年、胸を張って街中を闊歩しているのは、ほぼずべてが西洋系の人種だった。



………



モロッコとフランスの時差はほとんどない。

昼前にモロッコ(カサブランカ)のモハンマド5世国際空港に到着。

(空港に人名をつけるのはいいけど、それがどこの都市か全然わからなくなるよ。)



カサブランカは、モロッコ第一の都市。

首都は、ラバト。カサブランカは、経済その他、政治以外は全ての中心都市。

オーストラリアのシドニー、NZのオークランド、アメリカのニューヨーク。

よくあるパターンですね。



………



空港から市街までは、バス・タクシーもあるが、当然、電車で移動。

乗り鉄だから、これは楽しい。切符の買い方は、ドイツで練習済み。

大きな空港駅の豪華なホームで電車に乗る。予想外にきれいな電車は、これも予想外に空いていて、約30分でカサブランカ中央駅に到着。同じく、豪華な巨大な駅舎。

そして、ホームに下りた瞬間に、アフリカの日差しを痛感する。



 「暑ーーーーいーーーー」

まだ4月なのに?



でも、アフリカに来たぜぇ。

ワイルドだろぅ?

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………



一息ついたのも、束の間。

これから、カサブランカでするべきことは、(ツアー旅行なら全く必要ないが)、


 ① リコンファーム

 ② 今日の宿を探す

 ③ 次の予定地(マラケシュ、またはワルザザード)への交通手段確保



リコンファームとは、「帰りの飛行機にも乗りますよ」という確認。

なぜそんなことが必要なのかわからないが、すごーーく面倒。空港や街中のエールフランスの窓口へ行って、手続きをしないといけない。

ツアー旅行なら、もちろん必要なし。


繰り返すけど、モロッコの公用語はフランス語。英語を話した時点で、見下される。

やるべきことが多すぎて、緊張がほぐれるときがない。カサブランカの街を楽しむ暇もない。新婚旅行とは思えないくらいに、ストレスがたまっていた。



 「無計画な旅行」の、どこが楽しいんだよ!

と、このときは思っていたのだが。。。。




長くなったので、つづきへ。

これ、新婚旅行?

(つづく)







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by akogarehotel | 2018-04-12 19:29 | あちこち旅行記 | Comments(6)  

2148. 一応「旅行記」または「医療ブログ」 ”法医学教室の午前午後” 平成30年4月

一応「旅行記」または「医療ブログ」 法医学教室の午前午後 平成30年4月



1995年から1998年までの3年間、福井県で生活した。

福井での生活そのものが、旅行みたいなものだった。

流れで、そのころのことを。



………



大学を卒業して、都内一等地にある、いわゆる花形の大学病院(内科)に勤めていた。

政治家やスポーツ選手が来たりする。「お礼」が月給を越えることもあった。


しかし、さすがに朝7時から夜10時の、年間350日勤務には飽きてきた。

結婚して子供を育てている先輩や同級生を見ていて、

「お前ら、そんなんでいいの?」と思った。


で、かねてから考えていた、法医学への転向を決心。

もともと法医学には興味があり、助教授先生が名門前橋高校出身ということもあって、学生時代からいろいろと見学をさせてもらっていた。殺人事件の解剖なども立ち会ったことがある。うちの大学は新宿区が管轄なので、その頃、年間50例くらいの司法解剖(刑事事件に関する解剖)があった。


しかし、大学内での内科から法医学への異動は諸方面から、いい顔をされない。助教授先生も今は北里大学へ教授として転勤してしまった。

仕方ないので、地元の群馬大学に相談に行ったところ、群馬大学の教授先生が申し訳なさそうに、

 「群馬は無理だけど、福井県なら「空き」がある」と。


勤務先なんて、日本だろうが、海外だろうがどこでもいい。

というか、競輪のある街!

不満などあろうはずがない。喜んで即諾。



………



その昔、昭和初期、国鉄総裁の死体が見つかった事件。

事件(他殺)なのか、事故(自殺)なのか、全くわからない。(結果的に迷宮)

このとき、東京大学法医学教室と、慶応大学法医学教室とで、意見が正反対にわかれ、(どっちがどっちか忘れたけど、)そのまま、不仲な対立関係にあると言われています。

実際、喧嘩するわけじゃないし、単に「ライバル視」しているだけ、というのが正解かもしれませんが。でも、お互いに研究方向がバラバラです。



極端に分類すると、

慶応大学法医学は、死体解剖業務が主流。

東京大学法医学は、個人識別、遺伝子検査などをメインとしている。

1990年のこと。しかも、非常に簡潔すぎる表現。語弊あると思います。)


で、当然のこととして、ほかの大学も、慶応系と東大系とに別れる。

たとえば、北里大学はガチガチの慶応系。

(もちろん、亜種あります。語弊あると思います。)



当時、群馬大学は遺伝子判別を主流としていた、いわば東大系。

群馬大学の仲の良い大学として、東大以外には、筑波大学、富山大学、そして福井大学。

群馬大学の教授先生が、数年前まで福井大学に勤務していたこともあり、


 群馬-福井-富山-筑波


は、かなり堅固なラインなんです。

富山競輪でもいいなぁ。筑波だったら、断っていたかも…



………



福井医科大学は、福井県の、さらに田舎町の丸岡町および松岡町にある。

そう、あの市田の出身地。


福井市街から車で30分の、何もない山と田んぼの中に、突然建てられた新設大学。当時、できあがって、まだ10年めくらい。大学の周囲には、やっとハイツなどの学生用住居が建ち始め、食堂がちらほらと存在していただけ。スーパーは2軒。

それでも最低限の生活はできるので、学生も職員も、学校周辺に住み、特別な休日のみ、「街へお出かけ」する。

冬になると雪のため、1ヶ月くらい大学以外に外出しないなんてこともありえる。


国立大学なので住んでいたのは、公務員宿舎。

建物はおんぼろだけど、3LDKで、月1万だったか。独身には広すぎる。



………



内科医の仕事が、診療と、医学的研究であるのにに対し、

法医学の仕事は、警察から依頼される仕事と、法医学的研究。

警察からの依頼は、大きくわけて2つ。死体解剖と、証拠鑑定。

鑑定は、たとえば、血痕からのDNA抽出と、それを基にした個人識別。

ただし、これらは方法さえ分かれば、誰でもできる。当時から、警察の鑑識課でも行っていたが、殺人事件のような重要案件は法医学教室に依頼される。


また、警察とは別に、裁判所から親子鑑定が依頼されることもある。父親らしき人と、子供らしき人が別々にやって来て、DNAなどで鑑定する。数十万の金額がふっかけられているらしいが、実際は、設備さえあれば、1万程度で可能。



解剖にも2種類ある。刑事裁判となっている「司法解剖」と、裁判にはなっていない「行政解剖」。

殺人事件の死体が司法解剖。病死または病死の疑いが行政解剖。


山菜を取りに行くと、山菜以外に死体を見つけることがあるが、そんなとき見つかった死体は行政解剖。北朝鮮から流れついた死体も行政解剖。(あくまでも、通常の話。)

交通事故は業務上過失致死の可能性があるので司法解剖。


司法解剖は緊張するが、行政解剖はそうでもない。(オフレコ)

新宿を管轄する都内大学病院なら、年間50くらいの司法解剖があるのに対し、平和な福井県では、年間1~2件。本当に平和だねぇ。



当然、質問されるのが、

 『テレビのように、法医学者が事件を解決することはあるの?』



あるわけないじゃん!


僕の知っている全ての司法解剖は、解剖の時点で容疑者が特定されていた。

すでに自供が取れていて、その供述と矛盾しないかどうかを解剖で確認する、というのがほとんどのパターンだった。


司法解剖で、法医学者が捜査のヒントを見つけるなんてことは、、、、?


そんなことがあるってことは、よほど警察が無能ってことだよ。

日本警察をなめるなよ!だと思うけどね。



警察を褒めた流れのついでで、

警察ってものは、本当に、嗅覚に優れている。


クロかシロかの判別能力もそうだけど、

相手に尻尾をふるべきか、威圧するべきか

の判断が素晴らしい。



基本的に、法医学教室は各県に1つしかない。福井県の事件事故は全て福井大学に依頼されるが、もしも、教室が拒否したら?堂々と拒否はしないけど、多忙を理由に冷たくされたら?


【結論】 警察は、法医学教室には絶対に頭が上がらない。

ということで、福井にいても、群馬に戻ってきても、手厚くちやほやしてもらいました。でも、彼らはお金を持ってるわけではないので、では、何をちやほやされたかというと … ピー … 。



………



解剖の話に戻ります。


ご存知のように、福井県には、東尋坊という自殺の名所があります。

でも、東尋坊の海面に死体が浮いたからといって、それが必ずしも自殺と言い切れるわけではない。他殺の可能性もある。判断に迷ったら、解剖へ送られる。


「どざえもん」とは、想像上の人物で、身長2m近く、体格もプロレスラーのように、ごつくて力持ちの男だそうです。

人間の死体は海に落ちると、皮膚の中の細菌がガスを発生し、皮膚がどんどんとふくれてきます。それらが浮き輪の役目となり、一度沈んでしまった遺体も、時間がたつとともにだんだんと浮き上がってくるのです。そのときに、体中が膨れ上がっているので、「どざえもん」と言います。人間の遺体は、コンクリートでもぶらさげない限り、浮き上がってしまうんです。


東尋坊から運ばれてくる遺体は、当然、「どざえもん」ばかり。

最初のうちは驚いたけど、ずぐに見慣れた。

また、当時、北朝鮮の軍服を着た「どざえもん」が何人も流れ着いた。ニュースにもなった。最初のうちは、こまめに解剖してたけど、3例目くらいから解剖は省略するようになった。誰の得にもならないからね。



「どざえもん」の解剖は非常に手間がかかる。

その理由が、海中での溺死の証明。


海中で溺死した場合、当然、海水を肺へ吸い込む。だから、肺を解剖して、壊機法という処理をすると、肺のなかから「海水性プランクトン」が検出される。もしも、「海水性」ではなく、「川水性」または「水道水性」だったら?

それって偽装?ということで、この壊機法は溺死体には必須の処理。

しかし、これが半日以上かかる。

ドラフトに付きっ切りで、半日。。。。


溺死体が上がると、法医学者の仕事が増えます。

どうか、海に飛び込まないでください。



………



公務員なんだから、仕事が増えても文句を言うな、というのが正論です。

が、解剖関係の仕事が少なければ、研究関係の仕事に集中できます。



研究仕事とは、たとえば、

血痕からの遺伝子解析を確実に行う方法の研究、とか、

遺体のDNAの損傷具合から死後経過時間を推測する、とか、

親子鑑定を完璧に行う計算方法の研究、とか、

タイヤ痕から、車の重さを計算する方法、とか、


あちこちの法医学教室では、世の中のためになりそうなことを、いろいろとやってるわけです。


僕のように、医学が好きではないけれど、数学と物理と化学が大好きで、たまたま医学部に入ってしまったような人間には、ピッタリの仕事ですね。



………



仕事には、もう1つ大事なものがあった!


大学なので、学生に授業をする。

もともとが塾の先生になりたかったので、これが楽しくないわけがない。


法医学の実習では、「採血」という項目があり、これを指導するのは僕の仕事。学生にとっては、人生で初めての採血になる。毎年、緊張はするけど、楽しいイベントでした。



ただし、気になったのは出席管理。

授業開始直後に出席を取り、1分たりとも遅れたら「遅刻」。出席回数が足りないと、期末試験の結果に関係なく留年。

これは大学の方針で、群馬大学も同じという。

これじゃ、学生の頭が悪くなっちゃうよ。



(前にも書いた気がしますが)

僕の通った大学では、出席は取らない。

学生は、聞きたい授業だけ出席する。つまらない授業には行かない。結果的に、出席者2人なんて授業も多々ある。(1学年は100人)


そしたら、教える側も考えるでしょ?

ラリホーみたいな授業やってるくせに、全員出席しろなんて、

どっちが頭悪いんだろうね。



★★★



国立大学の医師は公務員です。

公務員だから、基本的に日曜日は休みになります。

事件が起きれば、日曜日でも呼び出されますが、福井県のような平和な街では、3年間で一度も呼ばれませんでした。


一方、給料も公務員と同じ。医師加算があるけれど、金融庁の方々よりは多くはありません。バイト診療(なぜか許されていた)をがんばっても、40なんて届かない。だからこそ、3LDKで1万なんですが。

ということで、東京にいた頃とは違って、お金はないけど、時間がある。



何する?

まずは、水泳。


 1)とりあえず、どこでもいいからスイミングスクールに入る。

 2)試合に出る。

 3)その試合で強い人を探す。(→タカギさん、キノシタくん)

 4)その人のいるチームに入れてもらう。(→ピアスポーツ)


僕が福井に行って、約1年後にタカギさんと知り合い、

その後、ひたすら一緒に泳ぎ、ついには水球チームを作ってしまた。タカギさんような人には、黙っていても周りから人が集まってくるので、おかげでニシノさん、ミズモト君、フクシマ君とも知り合いになれた。そして、先日は、ニシノさんの紹介で、野原哲也さん(福井51期)に会ってきたのだから、


 人の縁って、大事だよ。


タカギさんのほうが年上なので失礼かもしれないけど、僕にとっては生涯の友です。


仕事に余暇があると、プライベートが充実するという話。



………



水泳以外?

自転車にも乗ったけど、その頃は、パンクの修理もできなかったので、あまり遠出はしていない。もったいない。



スキー?

死ぬほど滑った。

官舎から、車で1時間の距離に白峰スキー場があった。(今は閉鎖)

シーズン券を買おうか悩んだくらい通った。

白山には2時間で行ける。当時、24時までナイターをやってた時代だったので、何度も真夜中に遊びに行った。



競輪と競馬?

これは大問題。

公営ギャンブル4種が全てそろっている群馬県民。

福井にも、競輪と競艇があり、県民がギャンブルを嫌いであるはずがない。


ところが、、テレビ、ラジオの放送が皆無。

そもそも、NHK以外に民放が2社しかなく(当時)、競馬放送はない。通常のラジオの電波も入らない。唯一、ラジオ短波が、ギリギリの雑音で聴取できた。しかし、馬券は買えない。

こんな不便な土地があるのかと怒ったくらい。


しかし、ちょうどその頃から、衛星放送が始まった。即、スカパーを接続した。

グリーンチャンネル(競馬)とともに、スピードチャンネル(競輪)を契約した。


そんな堕落的なものを手に入れてしまったら、当然の結果、一日じゅう、スピードチャンネル(競輪)見まくりの日々。

その日の全レースを夜の放送で確認する。結果だけでなく、レース映像を全て見る。S級だけではなく、A級、B級もしっかりと見るので、ものすごい知識量になった。


その当時、鳴り物入りでデビューしたのが、福井76期の市田佳寿浩。

ひたすらテレビで追いかけてた。


ただし、車券を買うのは不便。

ネット投票が開始されたけど、「審査」があり、申し込んでも当選する確率が50%くらい。当時は、そんな殿様商売だった。今では考えられない。


一向に審査に当選しないので、車券は現場へ行って買うしかない。

福井競輪場までは大学宿舎から、車で30分。

遠いな、でも、日曜日のたびに通ってたし、G1のときは、平日でも、朝7時に家を出て競輪場へ行って、車券を買って、朝8時に帰ってくる。それから仕事へ歩いていく。

大学の隣に住んでいる意味がないじゃん!



福井以外の競輪場にもあちこち「旅行」した。

富山には、ビー君が住んでいたので、何度も遊びに行った。

岐阜と大垣も、福井からわざわざ足を運んだ。

鹿児島で学会があったときに、小倉(ドームになる前)に寄った。

長崎で学会があったときに、武雄温泉に行った。

徳島に出張したときに、小松島にも行った。

学会=ゲーセン、ではなく、学会=競輪 という時代だった。



★★★



最後は、法医学の話で、


全国には医科大学が50あるのに、当時、法医学者は50人いなかった。

つまり、法医学に入れば、もれなく教授になれた。

まじめに順番を待ってれば、いつかは教授になれた。


医学よりも、数学や理科が好きなら、そうすればよかったのかもしれない。

でも、結婚して子供を育てることや、その他もろもろのしがらみを考慮して、


福井、つまり、法医学は、3年間で終了。

群馬、つまり、内科に戻ってきた。




次は、新婚旅行の話が。







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by akogarehotel | 2018-04-11 13:10 | 放射能と医療の真面目な話 | Comments(2)  

2147. あちこち旅行記 「セレブスキー(3)」 平成30年4月

あちこち旅行記 「セレブスキー(3)」 平成30年4月



さて、NZでも、街を探検するよ。



 クイーンズタウン。

スキー場のふもとにある観光基地。ここに宿泊し、好み好みのスキー場へバスで移動する。当時は、飲食店などが多数あり、海外人スキーヤーを中心に賑やかだった。日本食レストランもあったが、恐いので遠慮した。

真冬でも、街中に雪があることはなく、それほど寒くもない。



知っている人は知っているとおり、NZには日本人が多い。

若い人が、留学やら就労ビザで滞在している。そんな、観光客ではなさそうな日本人を多数見かける。


スキー場でも多くの日本人が働いている。

ゲレンデ食堂で食べていたら、日本語で話しかけられてビックリした。

「日本からですか?」と、かわいいアルバイトさんから声をかけられたが、韓国中国ではなく、よく日本人って分かりますね。



「チャーチに行くにはどうしたらいい?友達が今度来るんだよね」

なんていう会話も聞こえる。


チャーチとは、クライストチャーチのこと。

そう略すか?



★★★



ツアーの最終日は、オークランドで半日の観光。


観光といえば聞こえがいいが、実際は「勧誘」。

空港から、あやしい小型バスに乗せられ、オークランド市内の巨大な「みやげもの屋」へ連行された。オオハシキョセンの店だ。

お茶を振舞われ、要するに「何か買っていけ」と。

(その後、海外を旅することが増えたら、こんなことは当然のことと認識するようになったが、このときはまだ海外2回目の初心者。)


挨拶代わりに、1000円程度のお土産を買って、あとはオークランドの街へ繰り出した。



オークランドは、NZで最大の商業都市だが、首都ではない。

シドニーやニューヤークみたいなもの。

観光客には非常に便利な街で、マクドナルドも、回転すしもある。


話のたねに、その2つに寄ってみた。

マクドナルドは、日本の半額で食べられる。そんなに物価が違うのか?味は同じ。

回転すしは、白身魚と揚げ物だけ。まさに話のタネにしかならなかった。ドイツほど、ごはんはまずくはなかった。



………



さて、お約束。ゲーセンを探そう。

ショッピングセンター的な建物に入ったが、目を引くものはない。マクドナルドしかなかった。人の出入りが多いほうへ歩いていっても、そこにあるのは大きなデパートだった。

もちろん、目的はゲーセンで遊ぶのではなく、街を探検することですからね。


と、適当に歩いていて、最適なものを発見した!

「場外馬券うりば」



一見、宝くじ売り場のような外見だったが、狭い入り口を入っていくと、日本のそれのように、馬券売りの窓口と、モニターテレビがいくつも並んでいた。

当然、絶賛開催中!

買うでしょ、これ。



しかし、新聞がない。

公式の出走表だけは置いてある。

名前で買うしかない。成績っぽい数字が並んでいるけど、意味不明。

さらに、馬には番号が2種類あり、馬番と枠番が全然違う。(ドバイも同じ。)

馬番は(1)なのに、枠が(10)だったりする。

どの番号で買っていいのか分からない。



でも、買う。

だって、こんな楽しいチャンスは見逃せないよ。


でも、当たるわけない。

馬の名前で買って、当たっちゃうようだったら、周りに迷惑だよ。


数レースに、9000円投資して、全ハズレ。

そして、集合時間ギリギリの最後のレース。

最後は、単勝10倍の馬に、1000円賭けた。当たれば、元が取れる。

馬の名前も騎手も、知ったこっちゃない。

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すると、なんと大的中。

こんな幸運はない。

競馬を知っている人なら、10倍の単勝が当たるわけないことは、誰でも分かる。

もったいないから、換金しないで持ち帰りました。お守りとして。

もともと、なくなるはずのお金でしたから。



………



楽しいセレブスキーも終了。

帰りは、JALの気遣いで、ビジネスクラスに乗せてもらった。人生唯一のビジネスクラス。馬券以上のラッキーだった。






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by akogarehotel | 2018-04-10 12:36 | あちこち旅行記 | Comments(0)